今はそうでもないのですが、自分でいうのもアレですが、高校生の頃はそれなりに読書家でした。週に3~4冊のペースで読んでいたと思います。図書館は冬は暖かくて夏は涼しくて無料なので、お金のない自分の暇つぶしスペースには持ってこいだったのです。 その読書の幅たるや、芥川龍之介からフランス書院まで(フランス書院がわからない人はググってくれ)まで、という感じだったのですが、最終的に最もお気に入りになった作家が、清水義範先生です。 ...
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自分はダメ人間だという自覚のある君、これを読みなさい-大槻ケンヂ『グミ・チョコレート・パイン』-
銀杏BOYZというロックバンドの歌詞に、 あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスよりも 「グミ・チョコレート・パイン」を青春時代に1回読むってことの方が 僕にとって価値があるのさ というフレーズがあります。2005年のアルバム『DOOR』に収録されている『十七歳(...cutie girl don't love me and punk)』という曲のフレーズですが、このアルバムが発売される前に、すでに『グミ・チョコレート・パイン』を読んでいました。それも、17歳の頃。 ...
現在公開中の映画「メッセージ」の原作「あなたの人生の物語」レビュー【ネタバレ有り】
ぷらすです。 先週、映画『メッセージ』を観て「これは原作本も読まなくては!」とその足で本屋に行き『あなたの人生の物語』を購読しました。 本作は『メッセージ』の原作である『あなたの~』を含む8作品を収めた作品集なんですが、ここでは『あなたの人生の物語』に絞って感想を書こうと思います。 ...
なぜ、ミュージシャンは音楽以外の芸術……小説や映画などを飲み込むことがなくなったのか?【前編】
かつて、プロやアマチュアとか関係なく、ミュージシャンたちは小説や映画など、音楽以外のカルチャーから多大な影響を受けていた。ジャンルやカテゴリーによる垣根は薄かったように感じる。カルチャーは大きな波になり、ひとつの時代がつくられたりした。 ...
青森のメイド喫茶で萌少女が津軽三味線!?「いとみち」
ぷらすです。 今回ご紹介するのは『いとみち』(全3巻)ですよー! 青森市にあるメイド喫茶を舞台に、 身長146cm、津軽訛りと極度の人見知りがコンプレックスで、取り柄といえば祖母仕込みの津軽三味線という、萌記号の塊のような少女“相馬 いと“の高校三年間を描いた越谷 オサムさんの青春小説です! ...
ど直球など真ん中青春小説「階段途中のビッグ・ノイズ」
ぷらすです。 今回ご紹介するのは、 越谷オサム著『階段途中のビッグ・ノイズ』ですよー! 実は僕が初めて読んだ越谷さんの作品が本作で、その時の感想を一言で言うなら「こんなにど直球な青春小説は久しぶりに読んだ」でしたねー。 今回はそんな本作を通して、越谷作品の魅力を少しでもお伝え出来たらと思います! ...