寺山修司の『書を捨てよ、街へ出よう』はとても有名だが、私は敢えてここで「書を携えよ、街へ出よう」と言いたくなった。小説でもエッセイでもマンガでもいい。そのシチュエーションが似合う場所で、のんびりと何かを飲みながら本を読むのはとても楽しいし、何よりもその世界にどっぷりと浸ることができるからだ。今回からはそんな本と、似合うシチュエーションについて国内外を問わずに書いていこうと思う。 ...