今回は元気を出したい気分なので映画『アイデン&ティティ』について。2003年12月に公開された映画なのでずいぶん前の映画になってしまったが、この映画は一部の人達にとってはずっと色褪せることがない魅力がつまっていると信じている、いや信じたい。 『アイデン&ティテ ...
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峰不二子のルーツがここに!スタイリッシュな映画『あの胸にもう一度』 -(1968年イギリス・フランス)
今回紹介するのは1968年に公開されたイギリス・フランス合作の映画『あの胸にもう一度』だ。ずいぶん古い映画だが、いわゆる「スウィンギング・ロンドン」の影響を受けたサイケデリックな色彩を感じることができる、今観返してみても十分にスタイリッシュな映画だと思う。 ...
マジックリアリズムの世界に浸る - 『エレンディラ』(1983年メキシコ・フランス・ドイツ合作)
今回は映画『エレンディラ』について触れようと思う。1983年の作品で監督はルイ・グエッラ、メキシコ・フランス・ドイツ(正確には旧西ドイツ)合作の映画だ。原作・脚本はノーベル文学賞を受賞しているガブリエル・ガルシア=マルケス。鮮やかな色彩の画面にはもちろんマジ ...
現代を生きる吸血鬼男女の愛 - 『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013年アメリカ)
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』。2013年公開のアメリカ映画だ。監督・脚本はジム・ジャームッシュ。何世紀もの生き続ける吸血鬼カップルのラブストーリーだ。主役はトム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンが演じた。 ...
独断と偏見で勝手におすすめ、ボリウッドの美人女優!
今回は独断と偏見のみで選んだインド映画界の美女たちを紹介しようと思う。インドといえば過去にミス・ユニバースやミス・ワールドを輩出してきた知る人ぞ知る美女大国。特にぱっちりとした大きな目が魅力的だと思っている。もちろん、ボリウッドにも迫力のある美人が山ほどいる。 ...
独断と偏見で勝手におすすめ、ボリウッドのイケメン俳優!
今回は完全なる独断と偏見でインド映画界のイケメン俳優を紹介しようと思う。こう書くとまるでインド映画に詳しいようだが、私はインドは大好きだが、インド映画はほとんど観ない。アホかと思うほど何度も渡印しているのに映画館に足を運んだのは1回だけだ。 ...
兄弟の葛藤と、人間の深層心理を描く名作『ゆれる』 - (2006年日本)
今回は映画『ゆれる』について書いていこうと思う。『ゆれる』は2006年公開の日本映画。監督・脚本は西川美和で自身がノベライズも担当している。主演はオダギリジョーと香川照之。脇を伊武雅刀やピエール瀧など癖のある俳優が固め、映画は淡々と進んでいく。 ...
ルキノ・ヴィスコンティの美学に彩られた『ベニスに死す』- (1971年イタリア/フランス)
今回取り上げるのは、映画『ベニスに死す』。イタリアの巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ監督の作品だ。出演はイギリスの名優ダーク・ボガード、そしてその美貌で有名になったビョルン・アンドレセンなど。ヴィスコンティ監督独自の美学で彩られた世界が魅力的だ。 ...
罪悪感の芽生えと父親からの解放 - 『イゴールの約束』(1996年ベルギー)
今回は1996年に公開されたベルギー映画、『イゴールの約束』を取り上げてみる。監督はダルデンヌ兄弟。父親に従属するように生きていた主人公の少年が、とある事故をきっかけにして自分の意志で行動しはじめる。地味だが考えさせられる映画だ。 ...
一体何がしたいんだ? - 『太陽を盗んだ男』(1979年日本)
荒唐無稽なのにとんでもなく魅力的な映画というのがあるが、今回の『太陽を盗んだ男』がまさにそうだ。1979年に公開された映画で、主演はトップアイドルだったジュリーこと沢田研二、共演は菅原文太、池上季実子ら。これだけでもかなり豪華な顔ぶれだと思う。もう何度観たのかわからないくらい、観た。とにかく好き過ぎるくらいに好きな映画だ。 ...
一攫千金よりも愛? - 『スラムドッグ$ミリオネア』(2008年イギリス)
今回は『スラムドッグ$ミリオネア』について。2008年公開の、インドを舞台にしたイギリス映画だ。かなりヒットした映画なので観た人も多いはずだが、そこをあえて語ってみようかと思う。監督は『トレイン・スポッティング』などでも知られるダニー・ボイル。『スラムドッグ$ ...
とても美しく哀しい映画 - 『バタフライ・キス』(1995年イギリス)
しばらく気まぐれに自分の好きなものについて書いていこうと思う。まずは、私の好きな映画ベスト3に入る、『バタフライ・キス』。監督はマイケル・ウィンターボトム。1995年公開のイギリス映画だ。日本ではミニシアターでの上映だったので、そうメジャーな映画ではないかも ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『火車』(宮部みゆき)
あまりミステリーは読まないのだが、さすがにこれは読んだ。『火車』(宮部みゆき)だ。出版された当初はちょうど生活が変わりばたついていたため、文庫本になったところで手に取って読み始めた。読んだ友人たちが口を揃えて大絶賛していたが「本当にそんなにすごいの?」と斜に構えた気持ちで読み出したのを覚えている。ちなみに1993年度の『このミステリーがすごい!』でも2位にランクインしている。 ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)
今回は『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)をセレクトしてみた。『百年の孤独』といっても焼酎ではないし、ガルシア・マルケスといってもお洋服でもない。焼酎も美味しいし、お洋服も良いけれど、どれも元ネタは小説である『百年の孤独』と、筆者のガブリエル・ガルシア=マルケスだ。 ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『ベッドタイムアイズ』(山田詠美)
今回は『ベッドタイムアイズ』(山田詠美)をチョイス。1985年に上梓された彼女のデビュー作でもあり、映画にもなって話題になった作品だ。当時は日本人女性と黒人男性の恋愛、ストレートな性描写などがやたらと取り上げられたが、本質はそんなところにはない、と今も思っている。 ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『檸檬』(梶井基次郎)
今回は私の大好きな『檸檬』(梶井基次郎)について書いてみようと思う。短編集になっていて、20作の短編が収蔵されているが、何と言っても有名なのは表題作の『檸檬』だろう。次いで『桜の樹の下には』だろうか。どちらも彼の独特の感覚が味わえる良作だ。 ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『コインロッカー・ベイビーズ』(村上龍)
さあ、今まで触れていなかった『コインロッカー・ベイビーズ』(村上龍)について書いてみようと思う。ちなみに『コインロッカー・ベイビーズ』は私が今までの人生で読んだ小説の中で「ベスト3を挙げよ」と言われれば必ず入れる作品だ。初めて読んだ高校生の時に受けた、強烈な衝撃はいまだに忘れられない。 ...
書を携えよ、街へ出よう ー 『沈黙』(遠藤周作)
さて、今回触れるのは映画も話題になった『沈黙』(遠藤周作)。遠藤氏の小説は神と自分との対峙が主題になっている作品が多い。私はよくいる日本人なのでこれといった宗教を持たないが、なぜか遠藤氏の小説には感じるところが多く、小説はすべて読んでいる。 ...