まともじゃない。おかしい。

ヴィジュアル系のどんなところに自分が最初に惹かれたのかを端的に説明すると、この一言に尽きます。奇抜な格好をして、尋常とはいえない状態を歌う。

そう、たとえば、LUNA SEAのファーストアルバム、その名も『LUNA SEA』の1曲目『FATE』。1分強の短い楽曲ですが、この1曲だけで、充分に狂気です。冒頭からいきなり、キラキラした曲に乗せて「♪今は ラララ 狂って痛い〜」ですよ。まともな人が素面で歌えるものではありません。すでにヘヴン状態です。


オリジナル盤は1991年に発売。2000年にリマスタリング版、更に2011年に再レコーディング版がリリースされていますが、やはり自分が中学生の時に初めて聴いたオリジナル盤の衝撃は忘れられません。

 

狂った表現(気がふれる、という熟語を、LUNA SEAのおかげで覚えました)を多用する歌詞、とにかくザクザクした音、それとは反対に流麗なアルペジオ、歌詞カードの順番どおりに歌わない。なんじゃこれ?と。

LUNA SEA
LUNA SEA
エクスタシー
2000-09-13


『SHADE』の間奏部分の、英語とも何語とも見当がつかない謎のスキャット(?)。

村上龍さんの同名小説からインスパイアされたという『BLUE TRANSPARENCY 限りなく透明に近いブルー』のAメロの、喚いたり冷静になったりを交互に繰り返す歌唱法。

『THE SLAIN』の前奏の、不可思議で異国情緒的な雄叫び。

ラストの『PRECIOUS...』のめっちゃくちゃ速くてキラキラしまくった演奏。この曲は後に再録され、再結成後の現在でもライブで演奏されてはいますがテンポは下がっていて、過剰に超速なバージョンはオリジナルでしか聴けませんし、キラキラ度が最も濃いのもオリジナル版。

こんなもの、世間知らずの13歳の引きこもり登校拒否児には刺激が強すぎました。

そう、当時の自分は、いわゆる登校拒否児まっただ中で、引きこもりも拗らせておりまして、といっても本格的ではなく、図書館にだけは毎日のように通っていたのでした。それも市内の4つの図書館すべてに通うアクティブっぷりだったのですが、その中で最も大きな図書館で出会った1枚がこれです。 

 
学校を休んでいるという罪悪感は常にあり、両親ともまともに話さないくらいだったので、朝から昼間にかけては家にはいたくなかったのです。かといってそんな時間にゲームセンターなどに行けば補導されてしまいます。いま思えばむしろそんな時間帯に図書館にいる方が警備員に補導されやすそうなのですが、不思議と、一度もありませんでした。

読書は嫌いではなかったので、中学生らしく宗田理さんの『2年A組探偵局』を読んだり、中学生らしくなくなにかを血迷って『資本論』を読もうとして挫折したり、ある意味では中学生らしく『ふたりエッチ』(あったんですよ……それも児童書コーナーに。いいの?)を読んだりして、様々な分野のお勉強をしていました。CDのコーナーもあり、そこに紛れ混んでいた1枚がLUNA SEAの唯一のインディーズ盤・・・・・出会いなんてどこにあるかわからないし、将来どう何と絡むかわからない。

自分自身のことを「まともじゃない」と思い込んで将来を憂いていたのですが、ここまでまともじゃない方々がいるのなら、自分なんてほんの凡人のガキだなあと深く反省しつつ勇気をもらい、布団の中で毎晩のように聴いていました。そういう生活は、数か月後に市役所の施設のお世話になるまで続きました。1999年末。年号が1900年代から2000年代に代わり、ミレニアムがどうたらと騒がれていた時期です。

その時期の大ヒットナンバーをひとつ。だってLUNA SEAさん、公式動画が宣伝トレーラーばっかりなんだもん。この頃のモー娘。と現在のモー娘。って別のアイドルグループだよねえ。AKBももう、神7だとか称されていた頃とは別物に・・・・・あと3人くらい脱退したら誰もわからなくなる。とか思っていたら、ぱるるっていう人、年内をもって卒業するのかあ。日本の未来は・・・・・?



この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

 サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。                    

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