はじめまして。まず、自己紹介から。

プラーナ、と申します。 好きなものは、ビール・カレー・きつねうどん・笹身の燻製です。食べ物やアルコール以外では、

1990年代付近のヴィジュアル系付近

が好物です。なんだかあやふやですが、それでも、この言い方は正しいのです。

たとえば、BUCK-TICK(バクチク)というバンドがあります。横文字で書くとなかなかにスマートでかっこいいのですが、カタカナになると途端にダサくなってしまうというのは、ヴィジュアル系のみならず邦楽ロックバンドあるあるですが、まあそれはどうでもよいのです。

1987年にメジャーデビューし、髪の毛を過激に逆立てたインパクトの強いルックスで、ラジカセのCMに出演、キャッチーでとても可愛らしいポップな楽曲『JUST ONE MORE KISS』がヒット、当初はキラキラしたラブソングも多め。

BUCK-TICK
ビクターエンタテインメント
2002-09-19





しかし、アルバム『惡の華』から、その方向性はガラッと変わり、内向的・退廃的なものとなります。




この作品以降、ダークな作風になり、黒い衣装に身を包み、歌詞には天使とか悪魔とか血とか涙とかが大量に出現します。いかにも、一般的なヴィジュアル系のイメージです。

でも、多くの方が「ヴィジュアル系」と問われて、まず頭に思い浮かぶバンドは、世代差は多少ありそうですが、おそらく、

・X JAPAN  

・LUNA SEA

・GLAY

・L'Arc〜en〜Ciel   

なのではないかと思います(ラルクがヴィジュアル系か否かは、ここでは割愛させていただきます)。

真っ先にBUCK-TICKが出てくる、という方は、あまりいないと思うのです。ファンの方でも、真っ先に思い浮かぶのは別のバンドかと思います。 BUCK-TICKはヴィジュアル系なのでしょうか?答えは、実は「NO」なのですね。なぜかといえば、ヴィジュアル系という単語がない時期から活動していたから。 

では、「ヴィジュアル系」という単語は、どこの誰が最初に言い出したのか?

これも、正確にはよくわかりません。音楽評論家の市川哲史さんだという噂もありましたが、市川さんご自身が否定されています。   






ただ、発端となったのは何か?については、明確です。ヴィジュアル系と聞いて、多くの方々が真っ先に思い浮かべるであろう、「X JAPAN」・・・・・当時はまだJAPANが付いていなかった・・・・・そして、「X」じゃなくて、「X」だった頃(オタクはこういう表記にうるさいのです)・・・・・。その、Xのメジャーデビューアルバム『BLUE BLOOD』のキャッチコピーが「PSYCHEDELIC VIOLENCE,CRIME OF VISUAL SHOCK」だったのです。  

X
ソニー・ミュージックレコーズ
1989-04-21



そのコピーの後半「VISUAL SHOCK」という響きのインパクトは強烈で、つい先日に休刊してしまいましたが長らくヴィジュアル系ファンのバイブルだった「SHOXX」という雑誌の由来でもありました。そして、このフレーズを考案したのは、ギタリストのHIDE(hide)さんです。ヴィジュアル系はhideに始まりhideで終わった、というようなお話を、何度か耳にしたことがあるのですが、それはある種、正解なのですね。でも、発端を作った方がもういないという現状、どこまでがヴィジュアル系か、誰が元祖なのか、それはもう誰にもわかりません。

曖昧なのです、ヴィジュアル系って。

自分はその曖昧さが好きで、答えなど無いとわかっていながら探し続けてしまうのですね。そして、探っていけばいくほどワケわからんし、掘り下げていけばいくほど抜け出せんのです。だって答えがないのですから。

自分もまだまだ不勉強なのですが、その中でも特に衝撃を受けた、1990年代に活躍したヴィジュアル系バンドさんたちを中心に、紹介していけたらと思います。

これから、毎週木曜日は薔薇で血塗られた痛みで動けない独裁者の幻惑の底で最期の夜想曲を奏でる日。それでは、蒼い混沌を抱いたまま、次の木曜日にお会いしましょう。



この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。                                          
                  
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