ディズニー映画を好きになれないのは許せないからです。何を許せないのか……まずは細かい話から始めます。「くまのプーさん」は映画や、そのキャラクター名です。「クマのプーさん」はA・A・ミルンが書いた児童文学になります。イラストはE.H.シェパードです。

「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」とディズニー映画の「くまのプーさん」

ぼくが持っているのは石井桃子さんが翻訳した「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」がひとつになったハードカバー本ですね。






ディズニーで「クマのプーさん」を元にアニメがつくれられたのは1966年。長編ではありません。まず、ここでディズニーは児童文学の名著を壊しました。ピグレット(コブタ)の代わりに「クマのプーさん」には全く関係のないキャラクターを登場させます。

次の短編2作でピグレットやティガー(トラ)が出てきますが、長編へ移行していくと「クマのプーさん」の物語はどこにもありません。あるのはキャラクターだけです。初期の短編をまとめたアニメ作品はまだギリギリセーフとしても、人気が出たからと「くまのプーさん」シリーズを続けたことは許せません。

「クマのプーさん」とクリストファー・ロビン




「クマのプーさん」。100エーカーの森に住んでいるのはミルンの実息子であるクリストファー(作品ではクリストファー・ロビン)が持っていたテディベアがモデルになっています。ぬいぐるみですね。

クリストファーがミルンと決別する現実の話は長くなるので割愛します。興味がある方は「クマのプーさんと魔法の森」と「クリストファー・ロビンの本屋」(クリストファー・ミルン)を読んでみてください。




「くまのプーさん」=「クマのプーさん」ではありません!

話を戻しましょう。

もう一度、繰り返しておきます。重要な点です。「くまのプーさん」=「クマのプーさん」ではありません。「クマのプーさん」に出てくるプーさんは、例えば「タオのプーさん」(ベンジャミン・ホフ)などでタオイズムの視点から扱われるような深淵な存在です。可愛いだけのキャラになったのはディズニーの責任だと、ぼくは思っています。


タオのプーさん
ベンジャミン・ホフ
平河出版社
1989-02



責任は重大です。


そう……現在、多くの人がイメージしているプーさんは残念ながら「くまのプーさん」のプーさん。「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」を未読の方はぜひ、読んでみてください。これまで持っていた印象が変わります。小さな頃に読んだことがある人も、大人になった今だからこそ読みなおしてください。

年齢を経ていくと人間は丸くなるんですよね……




最近、少しは許せるようになりました。決して、羽生結弦くんがプーさんのティッシュケースを使っているからではありません。決して、決して。

あれ?何の話題でしたっけ?

A・A・ミルンの「クマのプーさん」と「プー横丁にたった家」は名作です。名作は児童文学という枠を超えます。それを変えてしまったディズニーは好きになれませんよ……でしたね。

フィギュアスケートのシーズンがやってきました。女子では厚い層のロシア勢にどこまで真央ちゃんを始めとする日本選手とグレイシー・ゴールド、李子君が対抗できるか、男子では特に成長著しい宇野昌磨くんに期待です。

あれ?

とにかく期待しましょう!


蒼い炎II-飛翔編-
羽生 結弦
扶桑社
2016-07-02



この記事を書いた人

yosh.ash

文章と音楽。灰色の脳細胞です。
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