ぷらすです。

米国時間では2019年2月24日、日本時間では昨日、第91回アカデミー賞の授賞式が開催されました。
「今年は予想が難しい」と映画関係者が口を揃えた今回のアカデミー賞。
今回はアカデミー各賞に輝いた作品をご紹介しながら、個人的な所感など書こうと思います。

助演女優賞

レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』*現在公開中



この賞のノミネートには『女王陛下のお気に入り』のエマ・ストーンとレイチェル・ワイズもノミネートされていることで、票が割れて別の女優が受賞するのでは? という予想が多かったんですが、まさにその通りになった感じですねー。

長編ドキュメンタリー映画賞

『Free Solo(原題)』



タイトルのフリーソロとは、命綱をつけずに岸壁を登る究極スタイルのロッククライミングの事で、本作は世界でも有数のフリークライマー、アレックス・オノルドを追ったドキュメントらしいです。
僕は高所恐怖症というわけではないんですが、予告の段階で「ひー((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ」ってなってしまいましたねーw

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

『バイス』*4月5日公開



ジョージ・W・ブッシュの下で副大統領を務め、「アメリカ史上最強で最凶の副大統領」と呼ばれたディック・チェイニーを描いた伝記映画。
激やせしたり激太りしたり、肉体から変えていく役づくりで有名なクリスチャン・ベールが、18キロの増量と老けメイクで20代から70代まで演じたことで話題になりました。

衣装デザイン賞

ルース・E・カーター『ブラックパンサー』*昨年公開終了

美術賞

ハナー・ビーチラー『ブラックパンサー』

作曲賞

ルドウィグ・ゴランソン『ブラックパンサー』




MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の『ブラックパンサー』が3部門受賞。
昨年1月の公開時から評価が高かった本作、作品賞にもノミネートされていて、マーベルファンとしては「もしかしたら…」なんて期待しましたが、さすがにそれはなかったですねw

 撮影賞

アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』*Netflixにて配信中

外国語映画賞

『ROMA/ローマ』

監督賞

アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』




1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いたアルフォンソ・キュアロン監督の自伝的映画で、Netflixオリジナル配信作品でありながら多くの映画評論家や関係者が作品賞本命と予想した作品。
一応条件は満たしているものの、一般の劇場公開はされないNetflix作品がここまで評価されたことで、今後の映画賞の流れを大きく変えていく作品と言えるかもしれません。
個人的には、間口の狭いネット配信の映画は受け入れづらいなーとは思うんですけどね。


音響編集賞・録音賞

『ボヘミアン・ラプソディ』*現在公開中

編集賞

ジョン・オットマン『ボヘミアン・ラプソディ』

 主演男優賞

ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』



公開前は評論家や関係者の評価が低かったものの、蓋を開ければ世界的大ヒットとなったことで評価が上がっていった本作。何か音楽系の賞は取るだろうと思ってましたが、まさか主演男優賞をラミ・マレックが受賞するとは思いませんでした。
世界中のファンの熱量に、アカデミー会員が動かされたっていう感じですかねー。

助演男優賞

マハーシャラ・アリ『グリーンブック』*3月1日公開

脚本賞

ニック・バレロンガほか『グリーンブック』



差別が残る時代に、天才ピアニストの黒人とガサツで無学なイタリア系白人という、正反対の二人が挑む南部へのコンサートツアーを、笑いと涙で観るもの全てを幸せに包む感動の実話を実写映画化した作品。
監督の不適切な発言で、ミソがついたりもしましたが作品賞大本命として、「ROMA/ローマ」とどちらが受賞するのか予想の別れた作品です。

長編アニメーション賞

『スパイダーマン:スパイダーバース』*3月8日公開



細田守監督「未来のミライ」がノミネートされた事で日本でも話題になった長編アニメーション部門でしたが、蓋を開ければ大本命の本作が受賞しました。
日本では来月3月8日公開ということで、今から楽しみですねー!

短編アニメーション賞

『Bao』*昨年公開終了



短編アニメーション部門は、ディズニーピクサー制作で『インクレディブル・ファミリー』併映の本作が受賞。レンタルDVD(ブルーレイ)の特典映像で観ることができますよ。

短編ドキュメンタリー賞

『ピリオド -羽ばたく女性たち-』

インドの田舎の村で、機械を導入して安価な生理ナプキンを製造することで生理への悪いイメージを払拭し、女性たちの経済的自立を促そうと立ち上がる人々を描いたNetflix製作の短編ドキュメンタリーで『パッドマン 5億人の女性を救った男』と同じ題材を扱っています。(パットマンのモデルになったアルナーチャラム・ムルガナンダムも登場)

視覚効果賞

『ファースト・マン』*現在公開中




「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングのコンビが再びタッグを組み、人類で初めて月面に足跡を残した宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描いたドラマです。
本作は、撮影後にCG合成などの加工をするVFXではなく、あらかじめ用意された背景をLEDスクリーンモニターに映し、その中で役者が芝居をするという手法が取られたそうで、その手法が受賞に繋がったのかもですね。

短編実写映画賞

『Skin(原題)』

すいません。全く情報がないのでどんな映画か分かりません。

脚色賞

スパイク・リーほか『ブラック・クランズマン』*3月22日公開



黒人刑事が過激な白人至上主義団体KKKに潜入捜査する顛末を克明に綴った同名ノンフィクション小説を、黒人映画監督の草分け的存在であるスパイク・リーが監督した作品。
作品賞にもノミネートされていたものの、残念ながら受賞には至りませんでしたね。
各受賞作の中で、個人的には一番気になっている作品です。

主題歌賞

「Shallow」from『アリー/ スター誕生』*現在公開中



レディー・ガガが主演ということで話題になった作品ですが、「ボヘミアンラプソディー」と公開日が近かったことで割りを食ってしまった印象がありますね。
まぁ、内容は全く違って本作は1937年の同名映画の4度目のリメイク作品。
監督兼助演のブラッドリー・クーパーは、なんと自ら作曲までこなしたというから驚きです。

主演女優賞

オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』*現在公開中



グレン・クローズ(天才作家の妻 40年目の真実)や、メリッサ・マッカーシー(ある女流作家の罪と罰)など実力派女優の中で主演女優賞を受賞したのは、イギリスでは有名な演技派女優ながらオスカーにノミネートは今回が初というオリヴィア・コールマン。
ちなみに、大本命だったグレン・クローズは、受賞歴がない女優としては歴代最多のノミネート回数を更新してしまう結果に。

作品賞

『グリーンブック』




そして、今年のアカデミー賞作品賞に輝いたのは大本命の「グリーンブック」でした。
おそらくは、「ROMA/ローマ」「女王陛下のお気に入り」と本作の三本。っていうか、実質「ROMA/ローマ」と本作の一騎打ちという感じだったのかなと。
もし、「ROMA/ローマ」がNetflixではなく普通に世界の劇場で公開されてたら、結果は違っていたかもしれませんね。

というわけで、第91回アカデミー賞受賞全作品をご紹介しました。
近年は、非白人や女性差別・セクハラ問題が吹き荒れて、映画自体の話題よりそういった場外乱闘が目立っている印象のアカデミー賞ですが、さらに今回の「ROMA/ローマ」の躍進を考えれば、今後ネット配信映画をどう扱うのかという問題も含め、今がハリウッドの過渡期と言えるのかもしれません。

ちなみに今回の受賞作は、日本公開中、もしくは近々公開の作品も多いので、興味のある作品があれば是非劇場に足を運んでいただけたらと思いますよー!

ではではー(´∀`)ノ


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