フランスの作曲家、ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)が1月26日に亡くなった。享年86歳。 数々の映画音楽をこの世に誕生させてきた名作曲家だ。フランスのマクロン大統領まで、訃報へのコメントをTwitter上でつぶやいていた。



ミシェル・ルグランでもっとも思い入れのある作品は『ロシュフォールの恋人たち』。『シェルブールの雨傘』もいいんだけど、個人的にはこちら。

主役の2人、カトリーヌ・ドヌーヴと実姉フランソワーズ・ドルレアックがまるで本当に生きている人間とは思えないぐらいのキュートさがたまらなく魅力的である。どのシーンにも溶け込んでいて、まさにエンターテイメントショーといった出来だ。

脇役も、ジーン・ケリー(『雨に唄えば』『巴里のアメリカ人』など)、ジョージ・チャキリス(『ウエスト・サイド物語』など)、ジャック・ペラン(『ニュー・シネマ・パラダイス』など)などなど。例えれば、ドニー・イェン主演の映画『イップ・マン 葉問』に、サモ・ハン・キンポーやケント・チェン(『新ポリス・ストーリー』)、それにショウ・ブラザーズ全盛期に活躍したカンフースターたちが出演していたのと似ている。って、わかりにくいか。つまりは映画で脇を固める役者は重要ってことだ。まさに豪華絢爛。ケチのつけようがないミュージカル映画なんだよね。

ミュージカルというジャンルから、あまり観られていない知られていないことが多い作品だ。でも、少し考えれば、総合芸術と呼ばれる映画において、音楽、演技、美術などが融合したミュージカルはものすごく最適な居場所であると思っている。もっと観てもらいたい作品だ、『ロシュフォールの恋人たち』は。

どうせなら、ミシェル・ルグランの追悼番組で、『ベルサイユのばら』でも放映したらいいのに。タカラヅカではない。アニメでもない。その昔、実写版の映画『ベルサイユのばら』があって、ミシェル・ルグランが音楽を担当していた。1979年公開。贅沢な時代だったんだな。

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