ぷらすです。

来る2月8日、2019年のDCEU映画第1弾として『アクアマン』が公開されます。
2017年に公開された「ジャスティス・リーグ」で彗星のごとく現れた水陸両性ヒーローの彼は、DCコミックでは古参のヒーローですが、日本では知らない人も多いはず。
というわけで、今回はアクアマンについて、ざっくり解説しますよー!



DCEUとは


DCEUは、「DCエクステンデッド・ユニバース」の略称。
DCコミックスに登場するキャラクターを主人公としたスーパーヒーロー映画の一群のことで、マーベルで言うところの「アベンジャーズ」的な感じ。(原作では「ジャスティス・リーグ」の方が先ですが)
つまり、各DCヒーローの映画と、そのヒーローたちがチームを戦組んで強敵と戦う「ジャスティス・リーグ」の総称ってことですね。

これまで、
「マン・オブ・スティール」(2013)
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)
「スーサイド・スクワッド」(2016)
「ワンダーウーマン」(2017)
「ジャスティス・リーグ」(2017)

の5本が映画化されていて、「アクアマン」はDCEU6本目のシリーズになります。


アクアマンとは


アクアマンは、アメコミ出版社最大手「DCコミック」所属のアーティスト、モート・ウェイシンガーとポール・ノリスによって生み出され、1941年出版の『モア・ファン・コミックス』73号で初登場したヒーローです。



彼は海底王国アトランティス人で、地上での名前は「ジャスティス~」でも出ていたアーサー・カリーですが、アトランティスでの名前はオリン。
原作ではアトランティスの女王と魔術師アトランの間に生まれますが、水棲生物とテレパシーで意思の疎通ができる能力ゆえに産まれてすぐに追放され、ポームというイルカに育てられた後、灯台守の地上人アーサー・カリーに拾われて地上人の言葉や文化を習ったんだとか。

ただ、DCEU版のアクアマンは、2011年にスタートした『THE NEW 52!』という新シリーズをベースにストーリーやキャラ設定を連動させているようです。

『THE NEW 52!』の設定では、アクアマンことアーサー・カリーは海底王国アトランティスの王女と地上の灯台守アーサー・カーリー? の間に生まれ人間として育てられますが、自身のルーツを辿り、アトランティスの王位を巡る戦いに巻き込まれていき、王座に就いてからはアトランティンス人と人間のハーフという出自に思い悩み、一度故郷を離れたところでジャスティス・リーグに参加するという展開。

まぁ、さすがにイルカに育てられたヒーローは、現代では難しいですよねw
ちなみにアメコミには基本的に最終回がないので、新シリーズに合わせてキャラ設定を一新することはよくあることなのです。

ファンからもバカにされがちな不遇のヒーロー


DCヒーローとしては古参のアクアマンですが、ほかのヒーローに比べて影が薄くなりがちなキャラでもあります。
アトランティスの王なので地上の活動が制限されていて、さらに神話を基に創造された海中王国の物語がメインの展開が難しいキャラクターで、ほかのキャラに比べて使い勝手があまり良くないのが原因の一旦ではないかと言われているようです。

また、1970年代の「スーパーフレンズ」という低年齢層向けのアニメシリーズに登場したことで、悪と戦うヒーローというよりも、「海洋生物と喋る人」というイメージが強烈に定着。



海藻に絡まって魚に助けてもらったり、タツノオトシゴとかイルカと仲良くする姿の印象が強かったようです。
映画版「ジャスティス~」で、バットマンに「魚と話せるんだって?」と聞かれるシーンは、この「スーパーフレンズ」以降、ファンがアクアマンに抱くイメージを元にしたギャグなんですね。

映画版のビジュアルは90年代の原作を元にしている



映画版でジェイソン・モモアが演じるアクアマンは、長髪・髭面・サモア風の刺青と、如何にも荒々しいワイルドなビジュアルですが、これは90年代にリニューアルされた原作を元にしていて、元々のアクアマンは、金髪のシュッとした二枚目キャラだったりします。(短気な性格はそのままだけど)


原作では髭面のアクアマンは不人気だったようで、現在は元の金髪キャラに戻ったらしいですが「魚と話せる」という設定は、「テレパシーで操ることが出来る」という設定に変わったみたいです。

映画版「ジャスティス~」では、厳寒期に漁ができない村民のために、アクアマンが大量の魚を獲ってくる描写もありますよね。

アクアマンは超強い


アクアマンが持っている三股の銛。
原作では、トライデントとう名前で、ポセイドンから与えられた武器だそうですよ。
このトライデントの力で、アクアマンは飛行、瞬間移動能力や、雨、嵐、雷、風、地震をコントロールする能力を得ているのだとか。
実は彼、原作版「ジャスティス・リーグ」の中では最強クラス。

映画版「ジャスティス~」ではアクアマンやトライデントの能力はハッキリ語られていませんが、彼の真の能力は映画版「アクアマン」で語られていくのかもしれませんね。

映画版「アクアマン」のメインヴィラン(悪役)


今回上映される「アクアマン」のメインヴィランとなるのが、アトランティスの現国王オーム(パトリック・ウィルソン)です。
自らを「オーシャンマスター」を名乗る彼は海を汚し破壊する地上の人類を憎み、手段を選ばず地上と海の両方を征服しようと戦争を仕掛け、地上育ちのアクアマンと対決するという物語になるようです。

そこに、原作版アクアマンの宿敵である「ブラックマンタ」や、アトランティスから亡命した人々が作った国「ゼベル」の王女メラなども絡んで物語を盛り上げていくようですよ。

監督は「ワイルド・スピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン


そんな映画版「アクアマン」でメガホンを取るのは、ジェームズ・ワン監督。
「ソウ」シリーズの製作総指揮や、人気ホラーシリーズ「死霊館」を手がけ、ホラー監督のイメージが強い彼ですが、2015年の「ワイルド・スピード SKY MISSION」を手がけるなど、アクション映画にも定評のある監督です。
そんな彼が、海中での壮大なアクションシーンをどう見せてくれるのか、今から楽しみですね!

これまで、先行するMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の後塵を拝し、MCU作品と比べると作品の評価も低かったDUEU。
しかし「ワンダー・ウーマン」の成功から潮目が変わり始め、それまでシリーズ牽引してきたザック・スナイダー監督が「ジャスティス・リーグ」を途中降板したことで、それまでの暗く重苦しい作風から、一気に明るくなった印象のDCEUシリーズ。
果たして、今回の「アクアマン」でMCUの牙城を崩し勢いに乗ることが出来るのか。
今後のDCEUシリーズを占う、重要な一作になるのではないかと思います!

というわけで、「アクアマン」のざっくり解説でした。
ではではー(´∀`)ノ


この記事を書いた人 青空ぷらす

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