2018年の12月。キャシー・アッカーの「血みどろ臓物ハイスクール」が河出文庫から発売された。驚いた、驚いた。Surprise, surprise, The boys are home.だ。まさか、まさかの出来事だった。「血みどろ臓物ハイスクール」の翻訳が出版されたのは1992年。それが今になって文庫化されるなんて、誰が想像できた?

キャシー・アッカーの略歴はWikipediaをご参考に。ひとつだけ言えるのは、キャシー・アッカーがもうこの世にはいないってこと。キャシー・アッカーは1997年に亡くなった。「Blood and Guts in High School (血みどろ臓物ハイスクール)」が刊行されたのは1984年。ジョージ・オーウェルの小説をモチーフにしたアップルコンピュータのCMが流された年だ。

「血みどろ臓物ハイスクール」を小説と呼ぶには少々どころか、かなり気が引ける。略歴と同じように、ここで「血みどろ臓物ハイスクール」がどのような内容なのかは書かない。散文、詩、戯曲、日記、それにイラスト。それらが幾重にも積まれていて、「血みどろ臓物ハイスクール」という物語をつくっている。

キャシー・アッカーの翻訳本はおそろしく少ない。文庫化されたのは「血みどろ臓物ハイスクール」が初めてだ。あとの単行本はすべて絶版になっている。日本でもウケそうなのに翻訳されていなかったのは、たぶん、翻訳が面倒だったからだろう。「血みどろ臓物ハイスクール」を訳したのは渡辺佐智江さん。この本が翻訳家としてデビュー作だった。これまた、詳しい経緯はWikipediaをご参考に。

しかし、河出書房は勇気あるな……素敵すぎるわ。


血みどろ臓物ハイスクール (河出文庫)
キャシー・アッカー
河出書房新社
2018-12-05



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