もしも月でくらしたら 山本省三 WAVE出版
もしも月でくらしたら
山本 省三
WAVE出版
2017-12-15




  この絵本は、近い将来に起こるかもしれない生活の話です。
 「もしも宇宙でくらしたら」の続編。
 たぶん、作者は宇宙飛行士にインタビューしたかもしれない。
 いろんな情報が、わかりやすく描かれています。
 主人公は男の子ですが、女性目線の宇宙生活っていう絵本も欲しいところ。
 まあ、それはともかく。



 射し込んだ朝の光で、男の子の主人公が目を覚まします。
 なんと壁のパネルに、自然の景色を写して、
 一日の変化を見せるというやり方をとっているらしい。
 というのも、月と地球では、昼と夜の長さが違っているから、なんですって!
 わたしの思うに、べつにパネルに自然を写す必要はなくって、
 バーチャル・リアリティで体内時計を調節することも
 可能なのではなかろうか。
 ……月に住んでいる実感は、沸かないかも。



 月の月面基地で働く父を持つ主人公。
 月の洞穴で暮らしているそうです。
 絵が描いてあって、ロボットが二体に月面用の車が二台。
 小さなおもちゃみたいな車も二台、あります。
 それが、三階だてのポットみたいな基地の中にある。
 見ていると、基地と言うより、プールでよく見かける、浮き輪のおもちゃみたいです。
 なかに鈴が入ってるヤツですね。



 月面基地での暮らしは、農業にはじまります。
 人間の基本的生活には、農業は欠かせません。
 もっとも、酪農はムリっぽい。
 飼っているのはバッタなどの昆虫。
 うーん。食べるんですね。
 バッタの唐揚げが好きなんだそうですが。
 うれしそうにトマトの収穫もしてます。
 いつの世も、変わらぬ人間の営みってところでしょうか。
 中国では、食用のスコーピオンもいるそうです。
 サソリです。串刺しにして焼いて食べます。
 いちおう、あれも中国では虫扱いです。
 おいしいでしょうか?



 食糧危機が叫ばれてますから、遺伝子組み換えの宇宙用植物が研究されて、それが地球を救うということもありえそうな気がする。
 水耕栽培なのだそうです。水は貴重なはずでは? 地球から運んだり、月で手に入れる研究もしているといいます。ならいいか。

 その後、月生活で独特の風景や、「月震」だの「地球の満ち欠け」だの、
 聞くだけで魅惑的な月の生活が語られています。
 いつか、地球の満ち欠けってものも、肉眼で見たいものですね。

  あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。
 
 

スポンサーリンク