もしも月でくらしたら 山本省三 WAVE出版
この絵本は、近い将来に起こるかもしれない生活の話です。
「もしも宇宙でくらしたら」の続編。
たぶん、作者は宇宙飛行士にインタビューしたかもしれない。
いろんな情報が、わかりやすく描かれています。
主人公は男の子ですが、女性目線の宇宙生活っていう絵本も欲しいところ。
まあ、それはともかく。
射し込んだ朝の光で、男の子の主人公が目を覚まします。
なんと壁のパネルに、自然の景色を写して、
一日の変化を見せるというやり方をとっているらしい。
というのも、月と地球では、昼と夜の長さが違っているから、なんですって!
わたしの思うに、べつにパネルに自然を写す必要はなくって、
バーチャル・リアリティで体内時計を調節することも
可能なのではなかろうか。
……月に住んでいる実感は、沸かないかも。
月の月面基地で働く父を持つ主人公。
月の洞穴で暮らしているそうです。
絵が描いてあって、ロボットが二体に月面用の車が二台。
小さなおもちゃみたいな車も二台、あります。
それが、三階だてのポットみたいな基地の中にある。
見ていると、基地と言うより、プールでよく見かける、浮き輪のおもちゃみたいです。
なかに鈴が入ってるヤツですね。
月面基地での暮らしは、農業にはじまります。
人間の基本的生活には、農業は欠かせません。
もっとも、酪農はムリっぽい。
飼っているのはバッタなどの昆虫。
うーん。食べるんですね。
バッタの唐揚げが好きなんだそうですが。
うれしそうにトマトの収穫もしてます。
いつの世も、変わらぬ人間の営みってところでしょうか。
中国では、食用のスコーピオンもいるそうです。
サソリです。串刺しにして焼いて食べます。
いちおう、あれも中国では虫扱いです。
おいしいでしょうか?
食糧危機が叫ばれてますから、遺伝子組み換えの宇宙用植物が研究されて、それが地球を救うということもありえそうな気がする。
水耕栽培なのだそうです。水は貴重なはずでは? 地球から運んだり、月で手に入れる研究もしているといいます。ならいいか。
その後、月生活で独特の風景や、「月震」だの「地球の満ち欠け」だの、
聞くだけで魅惑的な月の生活が語られています。
いつか、地球の満ち欠けってものも、肉眼で見たいものですね。
あすにゃん
猫とお菓子と広島がすきです!
漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。
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