「サスペリア」は1977年に制作されたダリオ・アルジェント監督の超名作。これまでに観た映画のなかでもトップ級に好きな映画だ。ホラーというカテゴリーを軽く超えて、ただひたすら美しい映像美がスクリーンに続く。昨年、「サスペリア」のリメイク版が制作された。楽しみ、楽しみ。

 

リメイク版で最も気になっているのは「赤」と「青」だ。1977年版では、これでもか!とばかりに鮮やかな色彩が強調されていた。おそらく、ストーリーよりもキャストよりも、この色が1977年版に劣っていたら、それだけで駄作の烙印が押されるだろう。予告編で観る限りは、少しばかり心配だ。だいじょうぶかな?

 

リメイク版の音楽はトム・ヨークだ。ダリオ・アルジェント監督といえば、ゴブリンの音楽とセットだった。このコンビがホラー映画=不安感を増長させるリフレインが続く音楽を決定づけたと言ってもいいくらいだ。まあ、「ノルウェイの森」の音楽を担当したジョニー・グリーンウッドなのでだいじょうぶだろう。「ノルウェイの森」の後半、ほとんどホラー映画だったもんね。

 

ダリオ・アルジェント作品なら、「サスペリア」よりリメイクして欲しい映画がある。日本では「サスペリアPART2」なんてタイトルを付けられた「Deep Red」だ。こちらはホラーというよりサスペンスだった。しかも、「サスペリア」よりも前に制作されていた映画だったのに。だれか、リメイクしてくれないかな?……「サスペリア」に負けず劣らず大傑作なんだけど。





サスペリアPART2 日本公開35周年記念究極版 Blu-ray
デヴィッド・ヘミングス
TCエンタテインメント
2013-02-27



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