以前、持っていたNina Hagenのベスト盤に「World Now」というタイトルの曲が入っていた。CDはいろいろな断捨離のミスで、どうやら処分してしまっていて、ものすごくあとから悔やんだ。「World Now」はNHKから依頼を受けて制作されたニュース番組「ワールドネットワーク 世界は今」のテーマ曲で、このベスト盤もいわゆる日本編集盤だった。1986年の第1回放送にはニナ・ハーゲンがゲストとして出演していたらしい。NHK、勇気があるな……。



Discogs  Nina Hagen ‎– World Now
https://www.discogs.com/ja/Nina-Hagen-World-Now/master/438319

これが「World Now」の資料。これによると、ヨーロッパでもシングルとして発売されていたようだ。でも、どのアルバムにも入っていない。調べ方が甘いのかもしれないけれど、正規盤はもちろんのこと、ベスト盤にも「World Now」が入っていない。もしかして権利の関係とかあるのだろうか?

さて、肝心の「World Now」。ニナ・ハーゲンはパンクの母だとかエキセントリックだとか戸川純に影響を与えたとか、そんなイロモノ系の形容詞を付けて紹介されることが多い。まあ、実際ぶっとんでいるのだけど。けれど、歌は上手い美味い。「World Now」の出だしでは当時流行していたAOR系の雰囲気も漂わせながら正統派バラードを歌っている。まあ、2コーラス目から(期待に応えるように)崩れていくわけだけど。

とてもベタだけど、とてもイイ曲だと思う。



Amazonにはジャケット画像すらない「World Now」が収録されたベスト盤。ヤフオクあたりで落とそうかな。他の曲は他のベスト盤でも聴けるような曲ばかりだけど、「World Now」1曲だけで手に入れる価値がある。もっと、評価されていいと思うんだけどな、ニナ・ハーゲン。口当たりのいいシンガーばかりが売れている現状を見ていると、特にそう思うんだよね。

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