『まるくておいしいよ』  こにしえいこさく 福音館書店




「これなあに」と赤くて大きいマル、こたえはチョコレートケーキ。生クリームとチェリーがたっぷり彩られています。まるで誕生日ケーキのようです。とってもおいしそう。
 次の黄色のマルは、ビスケットとクッキー。ビスケットは外国製感覚。クッキーは、手作り感覚です。
  ビスケットには個性がないんですが、クッキーはいろいろ種類があります。
 アーモンドが載っていたり、ピーナツが載っていたり、いろんなものがクッキーに載ってます。これもおいしそう。
 ビスケットとクッキーは、材料が同じだけど作り方はちがうんですね。
 ガスで作らないとまんべんなく焼けない、という感じ。
 もともと料理の腕はないので、作れるとしても作らないと思いますが、こんなの見ると作りたくなります(笑)
 
 




 まるくておいしいものは、ほかにもいろいろです。
 この絵本では、寿司が紹介されています。いなり寿司でもなければ握りでもなく、海苔巻きですね。
 海苔巻きを見ると、納豆巻きとかかんぴょう巻きとかいろいろですが、広島ではかんぴょうだけを巻く海苔巻きはないようです(わたしの知る限りでは、ですが)。
 どんな海苔巻きかっていうと、かんぴょうのほかに、きゅうりとかたまごとか、いろんな具を入れるんですね。
 一種の、「恵方巻き」みたいな海苔巻きですね。
 関西以西では、こういうのが一般的なのでしょうか?



 
 丸くておいしい寿司をじっくり眺めます。
 外国人には、この海苔巻きがウケなかったことを思い出しました。
 海苔が黒くて気色悪かったらしい。
 食べてみればおいしいんですが、見た目になじみがないと、ダメですね。
 そこで、コメを外に巻いて海苔を包んだら売れたそうな。
 外国向けに工夫する努力って、大切です。

 スシという名称で、トンデモな料理が売られているので、最近は政府も「認定」っていうやつをはじめたそうです。
 でも、土地土地に合わせた料理だってあっていいよね……。
 興味を持ったひとが、オリジナルを食べに日本に来てもらえるかも。




 それはいいんですが、最近は日本でも、寿司の扱いが雑になってきたもよう。
 お米を食べると太る、ということで、具だけ食べて寿司コメを残す。
 回転寿司が、もともとは、お米を食べさせようという陰謀から始まったことを考えると、ちょっと残念ですね。
 贅沢の味に慣れてしまうと、傲慢になるんでしょうか。
 それはそれとして、この絵本では、まるい形の子どもの大好きなおいしいものがページをめくるごとにでてきます。最後の大きな緑のマルは?
 どっしりとした丸いすいかです。すいかの実をながめながら、あの甘い汁を思い起こしてみてくださいね。

 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。


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