ぷらすです。

連休初日の11月23日、ジャッキー・チェン主演の『ポリス・ストーリー REBORN』が公開されましたね。



ジャッキー・チェンの偉業については、以前語っているので是非そちらを読んでいただきたいと思うんですが、そもそもジャッキーが世に出る事になったカンフー映画について、僕らはよく知らないのではないかと思って、今回、ざっくりとカンフー映画について調べてみました。

映画偉人伝「ジャッキー・チェン」を語るよ

ジャッキー・チェンについては上記のリンクからどうぞ。

カンフー映画とは


日本だと時代劇、アメリカだと西部劇のように、凄腕の剣士やガンマンが熟練の技で弱きを助け強きを挫くジャンルは、大昔から存在します。
中国でも、剣や武術の達人が悪を倒す武侠精神が古くから尊ばれ、歴史上の英雄や、武術(剣術)や拳法の達人を主人公とした武侠小説が、50年代から80年代にかけて中華圏で爆発的な人気を巻き起こすんですね。
そうした流れを汲んで、カンフー映画は1960年代の中国・香港で生まれます。

1960年代後半の香港、は文化大革命の影響により社会状況は混乱した状態でした。
1958年にランラン・ショウ氏が立ち上げ「東洋のハリウッド」と呼ばれた香港映画会社「ショウ・ブラザーズ」は、文化大革命下で弾圧を受けた中国の伝統音楽劇「京劇(日本で言えば歌舞伎のような感じ)」をモチーフにした映画に見切りをつけ、武侠映画をメインにしていくんですね。

やがて、剣劇中心だった武侠映画から、主演のジミー・ウォンが自ら監督も務めた、突きや蹴り中心にした拳脚アクション「吠えろ!ドラゴン、起て!ジャガー」(1969)の登場が、後のカンフー映画の基礎と築いたと言われています。


ブルース・リー登場


1970年、ショウ・ブラザーズと袂を分かつ形で独立したレイモンド・チョウらが作ったのが「ゴールデン・ハーベスト」です。
♪デン・デン・デン・デン・パパラパ~という音に合わせて、長方形が4つ出てくる例のアレでお馴染みの映画会社です。


例のアレ

最初は有名スターの不在や、自社の撮影所すらない状態で苦難を強いられたゴールデン・ハーベストですが、そんな中、彗星のごとく現れたのがブルース・リーだったのです。

ブルース・リーは、映画にもなった伝説の武術家イップ・マン(葉問)の弟子で、教わった詠春拳をベースにしたオリジナル武術ジークンドー(截拳道)をアメリカで教えていた武術家で、ショウ・ブラザーズ社と契約交渉するも決裂。
1971年にゴールデン・ハーベスト社と契約し、記念すべき主演映画第一弾である「ドラゴン危機一髪」(’71)が空前の大ヒット。
続く第二作目「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)も前作を凌ぐ大ヒットとなり、三作目「ドラゴンへの道」(’72)を経て、ハリウッドのワーナーブラザーズとゴールデン・ハーベストとの合作である「燃えよドラゴン」(’73)で世界的大スターになり、「カンフー映画」もまた世界的に認知されるのです



しかし、彼は1973年に32歳という若さでこの世を去ってしまいます。

“カンフー映画”から“アクション映画”に


ブルース・リーの死後、カンフー映画は衰退期を迎えます。
そして、1975年にゴールデン・ハーベスト社から独立して「羅維影業公司(ロー・ウェイ・インイェ・ゴンスー)」を設立したロー・ウェイが第二のブルース・リーとして抜擢したのが、ジャッキー・チェンで、「少林寺木人拳」や「拳精」などが制作されます。

その頃、ショウ・ブラザーズ社を独立したウー・シーユェンがジャッキーに興味を持ち、ロー・ウェイにレンタルを持ちかけます。
そうして作られたのが「蛇拳」(’78)でした。


これまで復讐劇など、暗くシリアスな内容の多かったカンフー映画ですが、「蛇拳」は全く武術ができない主人公が厳しい訓練によって成長し、強敵を打ち倒すという新たな痛快ストーリー。
この作品によってカンフー映画のイメージは一新します。
コメディー要素を入れた陽性なストーリーはジャッキー自身の愛嬌があるキャラクターも相まって、二作目となる「酔拳」(’78)はジャッキーの代表作となり、以降のジャッキー映画の基礎になるんですね。



その後、ゴールデン・ハーベスト社と契約を結んだジャッキーは、自ら監督・主演・武術指導もこなすようになります。
同時に、バスター・キートンなどサイレント映画的な要素を取り入れ、カンフーアクションをベースとしながらも、その身体能力をフルで生かした「プロジェクトA」や「ポリスストーリー」など超絶アクション映画を作り上げていくんですねー。

ブルース・リー、ジェット・リー、ドニー・イェンなどのアクションスターは、武術家というバックボーンを持っていますが、ジャッキーは(もちろん武術も習得してますが)少年時に養成所で京劇を仕込まれていて、そうしたバックボーンが、現在の「ジャッキー映画」の礎になっているのは間違いないと思います。

というわけで、ざっくりではありますがカンフー映画の成り立ちと歴史についてご紹介しました。
そして、現在公開中の「ポリス・ストーリー REBORN」は、日本の制作会社が付けた邦題で、実質「ポリスストーリー」とは関係のない映画らしいんですが、60歳を超えるジャッキーの「アクション」が満喫出来る作品なのは間違いないと思うので、ファンのみならず興味のある方は是非!!

この記事を書いた人 青空ぷらす

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