ぷらすです。

アメコミ(この場合はアメリカンヒーローコミック)では、例えば「アベンジャーズ」や「バットマンvsスーパーマン」のように、異なる作品のヒーローが集合したり、ゲスト出演する「クロスオーバー作品」が沢山あります。
しかし、作品によって能力も強さレベルもバラバラな彼らが対等に戦ったり共闘したり出来るのは、単純な能力値とは別の「強さ」があり、それこそが彼(彼女)らヒーローの本質だからなんですね。

今回は、アメコミにおけるスーパーヒーローの“強さ”についてを、ざっくりご説明しようと思います。

バットマンとスーパーマン



アメコミヒーローの代表格といえば、クリプトン星からやってきた超人スーパーマンと、人間でありながら仮面とコスチュームで身を包みゴッサムシティの平和を守るバットマンです。

DCコミックの前身ナショナル・アライド出版社は、1938年に『Action Comics』を創刊し、その表紙を飾ったのが世界初のスーパーヒーロー「スーパーマン」でした。
赤ん坊の時に崩壊寸前のクリプトン星から、両親によって小型ロケットに乗せられ、地球にやってきたスーパーマンは、その後ケント夫妻に拾われ、彼らの養子クラーク・ケントとして育てられますが、成長とともに地球人にはないスーパーパワーを発揮するようになります。
最初は人と違う自分の力に悩みつつも、やがて正体を隠しつつ弱きを助けるスーパーヒーローになるんですね。

翌1939年、『Detective Comics#27』に覆面のヒーロー「バットマン」が登場します。
治安の悪い都市ゴッサムシティで、幼い頃に両親を殺された「ウェイン・エンタープライズ」社長の御曹司ブルース・ウェインは執事のアルフレッドに育てられ、両親の命を奪った犯罪に復讐するために知識と世界各国の体術を学び、自らが犯罪者に恐怖を与え、犯罪の抑止力となるためにコウモリを模したスーツを着込んでバットマンになります。

人知を超える神のような能力を持った超人スーパーマンと、人智を超える能力を持たない代わりに優れた知能、推理力、体術、科学兵器を駆使して敵と戦うダークヒーローのバットマンは、その後登場する全てのアメコミヒーローの雛形になったと言われています。

そんな両者が作品の枠を越えて直接対決するのが、「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」(2016)です。
この映画は、原作コミック「バットマン: ダークナイト・リターンズ」を元にした作品で、原作版では老いて一度はヒーローを引退したバットマンが、ゴッサムシティの治安の悪化を看過できずに復活。

同時期、アメリカと戦争中だったソ連が核ミサイルを発射。
スーパーマンがミサイルの進路を変えて砂漠で爆発させるも、電磁パルスの影響で全米は停電に見舞われ、暴動が起こるんですね。
事態を察したバットマンは、刑務所に収監されていたミュータント団を率いて暴動を鎮圧に乗り出し、ゴッサムシティは電磁パルスの最中で最も安全な都市になります。

これにメンツを潰された形の米政府(大統領)は、スーパーマンにバットマンを片付けるよう命令。
死を覚悟したバットマンは両親が殺された路地を場に選び、スーパーマンと対決する。
という内容です。(映画版は設定が大分変わっていますが)

アメコミヒーローの強さとは


映画が公開された時、SNSなどで「人間のバットマンがスーパーマンに勝てるわけがない」というコメントをよく見かけたし、実際その通りで、普通に戦えば両者の間の戦力差は歴然です。
が、それでもバットマンは諦めることなく、己の信念を貫くために僅かなチャンスに全てをかけてスーパーマンとの戦いに臨むんですね。



マーベル映画の「アイアンマン3」(2013)で、アイアンマンスーツを使えなくなったトニースタークは、その頭脳と知識を駆使してその身一つで窮地を脱し、映画の最後で「I am IRONMAN(私がアイアンマンだ)」と言います。
このセリフは、2008年公開の「アイアンマン」のラストと対をなす形ですが、セリフの意味はまったく違うんですね。

同じくマーベルヒーローのスパイダーマンは、いじめられっ子のオタク高校生ピーター・パーカーが、放射能を浴びた蜘蛛に噛まれることで異能のスーパーヒーローになるという物語。
両親を失い叔父夫婦に育てられたピーターは、偶然手に入れた能力に浮かれますが、彼の行動が元で育ての親とも言うべきベン叔父さんを死なせてしまうんですね。

そして、今際の際にベン叔父さんが残した「大いなる能力には、大いなる責任が伴う」という言葉を胸に、ピーターは己が授かった能力を人助けのために使う「親愛なる隣人」スパイダーマンになるのです。


つまり、アメコミヒーローにおける強さとは、能力や武装・武器の強さだけで決まるのではなく、それらが通じない相手や、また全て失ったとしても同じように(弱気を守るため)敵に立ち向かう精神性や信念の強さであり、それこそがアメコミヒーローのヒーローたる条件なのです。

もちろん、ただの精神論だけではなくて、戦いや勝利のロジックありきの展開との両輪がアメコミを面白くしているのは言うまでもありませんが。

ではではー(´∀`)ノ

追記:2018年11月12日、数々のマーベルヒーローを生み出してきた伝説のアメコミ編集者、スタン・リーが肺炎のため永眠されたそうです。

オタク的に言うなら、水木しげる先生が亡くなったと言うより「妖怪の世界に旅立った」と言う方がしっくりくるように、スタン・リーもまた、亡くなったというより「別バース(次元)に旅立った」と言う方がしっくりくるような気がしますが。

僕は、スタン・リーの偉業を語れるほど熱心なファンではありませんが、僕の大好きなスパイダーマンを始めとしたマーベルヒーローたちをこの世に生みだしてくれた彼は、間接的に僕のヒーローなのだと思います。


Thanks My hero Stan Lee

 Excelsior!








スパイダーマン (字幕版)
トビー・マグワイア
2013-11-26



この記事を書いた人 青空ぷらす

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