『あがりめ さがりめ』  ましま せつこ こぐま社

   イギリスでは、わらべうたというと『マザーグースの歌』が有名です。
 でも、日本では作者不詳のわらべうたが多くあるようです。
 作者不詳のため、派生形がいろいろありまして、わたしの知ってるわらべうたとはびみょーに違う歌詞やメロディがメディアで紹介されることが多々ありました。

 今回ご紹介しますのは、わたしにもなじみ深いわらべうたの数々です。
「いっぽんばし こーちょこちょ」「だるまさん だるまさん にらめっこしましょ」
 など、手遊びや身体を使った遊びのためのわらべうたが、この絵本にはたっぷり入っています。もちろん、『あがりめ さがりめ』もあります。



 古い歴史を持つだけあって、歌の登場人物も だるまさんとか、げんこつやまのたぬきさん、
ずいずいずっころばし、うちのうらのくろねことか言った、(懐かしいけど)なんのこっちゃ、というのもけっこうありますね。
 でもって、遊び方も書いてありますし、楽譜までついてます。
 口伝で伝わってきた手遊びを、楽譜で見るびみょーさ。
 わかっていただけるかしらん。

 しらないわらべうたもあります。わたしの場合は、「このこどこのこ」 とか、 「ちょちちょち あわわ」 なんてのがわからない。楽譜を読んで覚えるわけですが、もともと日本の歌曲というのは西洋の範疇には入らない音階を使っている場合が多いはずなので、違和感がたっぷりありますね、わたしには。
 古いものを、こういう形でしか残せないというところが、やせ細った教育を連想させてしまいます。




 そういうところはともかくとして。
 わらべうたというのは、言葉遊びの部分が多く、声に出して言うだけでもなんとなく、楽しくなってくるから不思議です。
 節回しを知らなくても、楽譜も絵本もついてるから、どうやって遊ぶかは明瞭です。
 この、遊び方の紹介もまた、工夫されています。
 上から目線じゃ、ないんですね。





 どうぞ親子でたのしんでね、という、絵本作者のやさしい心遣いが、じんわりにじんでくる絵です。なごみます。
「いっぽんばし こーちょこちょ」なんて、兄弟でやっても楽しいかも!
 こちょこちょ くすぐられて、身もだえする兄弟の姿が、目に浮かびます。
 子どもは、そういうのが大好きですよね!
 童心をわすれない人だなぁ、とまたまたなごんでしまいます。

  あなたも、童心にかえって、あがりめ さがりめをやってみませんか?
 人の目が気になるのなら、風呂の中でやってもいいかもね。
 ストレスの多い現代。たまには、子どもにかえるのも、悪くないかもしれませんよ。



 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。


 

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