2003年に制作された映画「ロスト・イン・トランスレーション」。舞台は東京だった。監督はソフィア・コッポラ。主演のスカーレット・ヨハンソンがひたすら麗しい映画だった。ふと、思いついたようにサントラを聴きたくなる。この映画、映像の捕まえ方もいいんだけど、使用されている音楽がとてもとても素晴らしい。

いくつかの曲をマイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズが手がけていたり、はっぴいえんどの「風をあつめて」が使われていたり、よくある映画の音楽とは違った手触りの曲が入っていて、アジアの果てにある異国の空気感をうまく伝えている。

 

手持ちのサントラ盤に収録されている曲はこんな感じ。

1.INTRO - TOKYO
2.CITY GIRL / KEVIN SHIELDS
3.FANTINO / SEBASTIAN TELLIER
4.TOMMIB / SQUAREPUSHER
5.GIRLS / DEATH IN VEGAS
6.GOODBYE / KEVIN SHIELDS
7.TOO YOUNG / PHOENIX
8.風をあつめて / はっぴいえんど
9.ON THE SUBWAY / Roger Joseph Manning Jr. and Brian Reitzell
10.IKEBANA / KEVIN SHIELDS
11.SOMETIMES / MY BLOODY VALENTINE
12.ALONE IN KYOTO / AIR
13.SHIBUYA / Roger Joseph Manning Jr. and Brian Reitzell
14.ARE YOU AWAKE? / KEVIN SHIELDS
15.JUST LIKE HONEY / THE JESUS & MARY CHAIN
16.50 FLOORS UP -Roger Joseph Manning Jr. and Brian Reitzell (BONUS TRACK FOR JAPAN ONLY)

いちばん好きなのはDEATH IN VEGASかな?

 

映画のタイトル「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」は、翻訳されている言葉の意味がわからなくて困惑している状態を表している。Lostは「失う」、Translationは「翻訳」。映画の中にも「ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)」な状況が出てくるのだけど、おそらく、このタイトルにはスカーレット・ヨハンソンが演じるシャーロットが普段とは違う日常に困っているという意味も含んでいるんだろうね。全編に渡って、言葉にはできない「喪失感」に対しての不安が漂っている。

そういう点では、唯一、日本語の曲として選ばれた「風をあつめて」は今ひとつ合っていないような気もする。はっぴいえんどで、同じ細野晴臣さんの曲なら「夏なんです」の方が湿度高めで向いていたのかもしれない、とか思ったりする。しかし、まさか、1971年に8トラックのレコーダーで録音していた頃に、フランシス・フォード・コッポラ監督の娘が撮る映画で流れるなんて考えもしていなかっただろうね。1971年といえば、おそらく、「ゴッドファーザー」の第1作が制作されていた頃だよ。そう考えると、いろいろと凄いものを感じてしまう。


Lost in Translation
Emperor Norton
2004-06-29




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