日本代表の試合があり、翌日にツイッターを見ていたら出てきた「中島翔哉はダビド・シルバっぽい」と言う話。言われてみればなるほど、相手に囲まれた時のタッチは確かにシルバを思わせる場面もある。でもどっちかっていうとインシーニェでは?という気持ちもあり、この差はなんだろう、というお話です。





ということで、今回は◯◯っぽいという言葉を下げてみましょう。
そして掘り下げるターゲットはいいタイミングで試合のあった日本代表です。珍しく日本代表に触れていくことになるとは……。


普段は深く考えないで使うこの言葉、一体何が”っぽく”見せているのか、そこから考えていきましょう。


まずはきっかけになった"シルバっぽさ"はおそらく中島がインサイドに入った時、特に狭いところでボールを受ける時の動きがそう見せているのでしょう。

シルバよりも背が小さく、似たような体型の選手が似たタッチでコントロールしている姿が"それっぽさ"の理由でしょう。


が、それに対して多くの人が想像していた"それっぽさ" はナポリ所属のロレンツォ・インシーニェでした。
そして僕もインシーニェの方が近く、彼のモデルになる選手なのではないかと思いました。


ポジションもWGが本職でSHを兼ねることもでき、強烈ではないまでもスピードを持ったドリブルにテクニックを備え、上背の無いところを生かして細かいタッチで1対1でも戦っていけるタイプの選手です。

また小回りが利くため、静止した状態からの加速で相手を抜くこともでき、そこからカットインをして自慢の右足でゴールを直接狙えるところも彼らの共通点と言えます。


では、チーム内での役割面からよりどちら”っぽい”か考えてみましょう。

シティでのシルバの役割は攻撃のタクトを振る、"指揮者"です。
チームが攻撃をするためにボールを受け、配り、上手く回りをコントロールしています。

ポジションで言えばIH、中での仕事をメインにしつつ流動的に外に出たり前に飛び出したりしながらハーフスペースを攻略する道筋を作るのが仕事です。


それに対してインシーニェの仕事は相手ハーフスペースを直接破壊すること、です。
ナポリでは大外にSBのグラムが走って幅をとるためWGのポジションをしつつ中に入ってボールを回すことを手伝ったり、カットインをして自分でシュートを狙ったり、そのままクロスを中に送り込んだり、というのが彼の仕事です。

最終的な攻略目標は同じハーフスペースですが、アプローチは完全に真逆。
彼らの得意な仕事もまったく違っているため似通っているポイントはパスの精度くらいでしょうか。


今回の日本代表では、大外にSBの佐々木翔が走っていた為中島の仕事はWGの立ち位置からのハーフスペース攻略でした。

まさに彼の得意な通りの仕事、といった感じでドリブルでボールを運んでオーバーラップしてきたSBにボールを渡したり、自分で打ってみたり、ハーフスペースの深いところまで入り込んで折り返してみたり、という感じでした。


ここまでをまとめてみればやはり彼はシルバよりもインシーニェに寄っているのでは、と思います。
が、結局のところ”◯◯っぽさ”は見た本人の受け取り方次第でもあるのでぶっちゃけた話こうやって考察するのも無粋ではあるんですが。

ですが特定し辛い言葉を考えることでその要素を掘り下げることができ、もう一度考え直し見直すきっかけになるのでは無いかとも思います。

そして、そうやって考え直すことでひとつの視点に囚われる事なく広い視点でサッカーを見る事が出来れば新しい楽しみを見つけられるのでは、と思います。



わせい


ついったー 

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