名探偵のコナンくんに教えてもらった、1987年のメジャーデビューから改名時期や活動休止を経て、現在もその名前で転がりつづけているロックバンド・ユニット・ソロプロジェクト・・・な、実に複雑な経緯を歩む、偉大なる「ZIGGY」について、後追いのクソガキが好き勝手に書くシリーズ4回め。


1回め→コナンに導かれた'80年代後半のせかい-ZIGGY全アルバム紹介Vol.1-

2回め→BADでカッチョいい歴史-ZIGGY全アルバム紹介Vol.2- 

3回め→絶頂期から過渡期。でもここらへんからが好き。-ZIGGY全アルバム紹介Vol.3-


・ポップな道化師(でもたぶん腹黒い)。名盤!『ZOO&RUBY』 

ZOO&RUBY
ZIGGY
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2014-08-06


前作『YELLOW POP』でギターの松尾さんが脱退し、4人編成のバンドから2人編成のユニットへと変化してから初のアルバム。

ユニットになったことでアンサンブルにこだわる必然性がなくなったからか、ホーンやストリングスの大々的な使用が目立ちます。『HOT LIPS』や『KOOL KIZZ』と同じミュージシャンの作品とは思えません。

タイトルの『ZOO&RUBY(ズーとルビー)』は「ビートルズ」のもじりで、ビートルズの影響からこのようなポップでキャッチーな作風になった、そうですが、当方、ビートルズに詳しくないので、そこはよくわかりません。ただ、『天がくれたメロディ』には「ALL WE NEED IS LOVE」という思いっきりビートルズの有名曲「ALL I NEED IS LOVE」を下敷きにしたと思しきサブタイトルが付けられており、生前のジョン・レノン氏と同様に世界平和について高らかに歌い上げています。

かといって別に正義ぶった雰囲気もなく、道化師ぶった歌い方が印象的な『架空のサーカス』や『GOOD LUCK Mr.RICHMAN』『星のない街の子供たち』は妖しい空気感が抜群に良くて、明るく笑ってるけど絶対に裏でなんか企んどるやろこのピエロ・・・と思わせてくれます。

その途中に挟まれた超キャッチーソング『BE YOURSELF』『GARDEN OF ROSES』『追憶の夜に宝石をちりばめて』がまた気持ちいい。特に『GARDEN OF ROSES』は数あるZIGGYの曲の中でもというか、自分の知っている'90年代J-POPの中でも有数の名曲だと思っています。

これも『KOOL KIZZ』同様、シングルカットは一切なし。前述のようにポップな曲が多いので、普通にシングル2~3枚は切れそうだけど。『GARDEN~』とかMステで歌ったら映えると思うぞ。

ある意味、ZIGGY唯一のコンセプトアルバム。他のアルバムと毛色が違いすぎるけど、1993年の作品なのに古さを感じない。

怪しげな道化師の昼間のショーから始まって、フリーウェイの西にある砂の上のパラダイスに向かったり、偽りの宮殿に迷い込んだり、世界平和を願ったり、Mr.RICHMANと乾杯したり、GARDEN OF ROSESで抱き合ったり、空白に埋め尽くされそうになったり、そして最後はクリスマスの仕事を終えたサンタさんのごとく、化粧を落として帰っていく。まあ、こいつはサンタさんの振りをしたピエロでしかないんだろうけど・・・。

ZIGGYどうこうというよりかは、'90年代ポップロックの面白いCDアルバムとしておすすめです。これが埋もれるのは、真面目にもったいないと思う。


・テクニカルだけど印象が薄い。『BLOND 007』

BLOND 007
ZIGGY
徳間ジャパンコミュニケーションズ
2014-08-06


ユニット時代2枚め、1994年リリース。
 
当初は『BOND 007』というタイトルを予定していたそうですが、諸事情で変更。まあ・・・ボンドで007ってあまりにそのまんまだもんな・・・。でもその程度でクレームが来るものなのかな?なので急遽、ジャケット写真が金髪のお姉さんになりましたが、銃を構えているのは、やっぱりあの映画シリーズへの未練が経ち切れなかったのかな・・・?

7枚めのオリジナルアルバムだからというだけで、タイトルに特に意味はなさそうです。内容的にも、別にショーン・コネリーとかロジャー・ムーアは関係なく、秘密兵器のアストンマーチンDB5なんて出てきません。

前作でポップに振り切りすぎたのか、今回は微妙にメタリックな味付けに・・・。当時ベースの戸城さんが組んでいた別バンドLANCE OF THRILL(1996年に解散)のギタリストの横関敦さんをサポートに。

『STAY GOLD』は久しぶりのヒット曲で、めちゃくちゃ爽やかでキャッチーな曲ですが、ギターソロだけやたらと速い。それがいい。露骨なハードロック曲『SOMEBODY'S GREED』はめちゃくちゃカッコイイぞ。洋楽の訳みたいな歌詞が素敵。「墓場で踊る家政婦は 放蕩の罪を償ってる」とか。たぶん内容的には割りと単純にワイドショー批判だろうけど。

ただ、ちぐはぐというか、何がしたいのかよくわからない内容という感想でもあるので、すごく好きというわけでもなかったり。『ZOO&RUBY』が強烈だったこともあって、印象が薄い・・・。




ユニット時代はこの2枚だけで終わり、翌年に元44MAGNUMのJOEさんをドラムに迎えて、3人編成になります。

この記事を書いた人


henkou_ver

プラーナ

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。

note-たまに短いエッセイ的な何かやら。

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プラネタりうむ-個人ブログ。テキトー。

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