「ぶーぶーぶー」福音館書店 こかぜさち
ぶーぶーぶー (0.1.2.えほん)
こかぜ さち
福音館書店
2007-04-20





  表紙に、車の絵が描いてあるので、ぶーぶーぶーとは何の音かな。
 と思って絵本を開くと、右側いっぱいに赤い車。
 左側は灰色の文字で、あかい じどうしゃ ぶーぶーぶー と書かれています。
 この車は、スポーツカーや軽自動車、トラックではなく、
 ふつーの赤いセダンです。
 でーんと一個、置かれています。
 ちょっと丸っこいところなんか、よく観察してると思います。
 ぶーぶーぶー、と言うところを見ると、エンジン音かもしれませんね。





 
 つぎのページをめくると、右側に青いセダン。
 こっちは、少しフォルムがスマートです。
 左側に、「あおい じどうしゃ ぷーぷーぷー」
 って、書いてあります。





 ふと、ページを行き来しつつ、
「なんで車はぷーぷー 言ったり、ぶーぶー言ったりするんだろう?」
 と、疑問に思いました。
 英語では、クラクションの音は 'beep-beep'  と単一です。
BRRRRRRRRRRRRRRR
車が走る音、エンジンの音の両方に使われます。

ピューーーーッと走るのは
WHEEEEEEEEEEEEEE
エンジン無しで、速く飛ぶ音にも使います。

  この本には、そういう刺激的な擬態語・擬音語は出てきませんが、英語は日本語にくらべると、非常に数が少ないようですね。

  赤い自動車のときはぶーぶーぶー。
 青い自動車のときは、ぷーぷーぷー。
  いずれ日本人として成長していくうちに、どの擬音語も応用がきくようになってくのでしょう。
 つまりこの本は、自動車に関する擬音語を学ぶ本ですね。
 絵もかわいいし、おだやかで静か。
 いぶし銀の平和を感じます。

 

 赤、青、と来たら黄色い自動車は外せません!
 緑色の自動車も混じって、大騒動を繰り広げるあたり、ちょっとほほえましい気持ちになります。

 ところで最近の自動車、ひとの感情を読み取るようになったんですってね。
 WBS(ワールドビジネスサテライト)によると、AIを使った自動車が登場。
 
  絵本の情報が、古くなったりするかもしれませんね!?
  日本も生き残りを賭けて、必死です。

 排ガス規制でマツダのディーゼル車が苦戦していますし、水素自動車が売れなくて電気自動車のほうが一般的になりつつあったり、欧米では着実に変化が起こっています。
 車という概念を根本的に改める時期が、来ているのかも。
  問題意識を持ちながら、お子さんの将来を案じてみるのも、親としての勤めかもしれません。
 
  ちなみに車に乗ると、ひやひやする場面もあります。
 この、ひやひやという言葉も擬音語・擬態語で、危険や不安を感じで気が気でない様子をさします。
 交通事故に気をつけてね。

 
 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。
 
 
 

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