LUNA SEA歴代オリジナルアルバムについて延々と語り続けるシリーズも、残るは最新作の『LUV』のみとなりました。そんなわけで、今回はベストアルバムについて語ります。オリジナル以外も語りたいんだぜ。


・2枚めを布団の中で聴いていた人と友達になりたい。初のベストアルバム『SINGLES』

SINGLES
LUNA SEA
MCAビクター
1997-12-17


活動休止期間中の1997年末にリリースされ、同年の河村隆一ブームも後押ししてミリオンセラーを記録した、初のベストアルバム。

タイトル通り、それまでのシングル曲とカップリング曲(ライブ音源の『Dejavu』を除いて)すべて網羅したとてもシンプルな内容なのですが、シングル曲はアルバムに収録される際に別バージョンになっていることが多く、カップリングは『LUV U』以外はすべてアルバム未収録。当時の時点では、お得だったアイテム。

ただ、現在は音源だけならLINE MUSICに『LUNA SEA COMPLETE SINGLE BOX』があり、活動再開後の2000年までの全シングルとカップリングが聴けたりします。この『~SINGLE BOX』、CDボックスセット商品としては微妙(このへんは後述)だけど、まとまった音源としてはありがたい。

ぶっちゃけ、自分はこのCDの『SINGLES』も持っているのですが、スマートフォンのLINE MUSICには『~SINGLE BOX』を入れています。でも、CDで聴きたい時もあります。

なぜかというと、これは1枚めがシングルA面曲、2枚めがシングルB面曲にきっちりと分かれているのですが、2枚めのB面曲集の陰鬱さがたまらないのですよ。



・無理矢理ミレニアムに間に合わせた感が・・・。終幕時のベストアルバム『PERIOD』



2000年末の終幕(解散)と共にリリースされた、2枚めのベストアルバム。

初期の代表曲が4曲、再録されていますが・・・。オリジナルの尖った魅力は根こそぎ失われ、ナヨナヨした声になってしまっていて、個人的にはほとんど聴いていません。レンタルだけは一応しました。

オリコン首位のヒット曲でライブの定番でもあるはずの『DESIRE』が外されているのも意味がわかりません。2000年のミレニアムに無理矢理に間に合わせようとやっつけで出したのでは・・・?というわけで、いちおう、20世紀最後に週間オリコン首位を獲ったCDアルバムです。以上。


・けっこう面白いレア音源集『another side of SINGLES Ⅱ』

Another side of “SINGLES II”
LUNA SEA
ユニバーサルJ
2002-03-06


終幕(解散)後の2002年にリリースされた、1998年以降のシングルのカップリング集。ですが、アルバム初収録のレア曲が満載。特に2000年は、言い方は良くないけども迷走している感があり、一体どこに行きたいんだ?と思ってしまうほどに方向性がバラバラな曲が集まっていて面白いです。

当時モーニング娘。の石黒彩さんと浮き名を流していた真矢さんが初めて全部分を作詞作曲した激愛ソング『inside you』や、演奏はパンクテイストなのにサビだけ甘い女声コーラスに包まれる『My Lover』、なぜか咳や頷きの音声も収録された後半の即興部分が静かに熱い『be gone』と、実験的な内容が多いです。


・あってもなくてもいいバラード集。『SLOW』

Slow
Universal Music LLC
2006-10-25


こちらも終幕後にリリースされたもの。LUNA SEA自体の活動はなくなったものの、ファンクラブの「SLAVE」はずっと存続していたらしく、そのファンクラブ内のアンケート結果から作られたバラードベストです。とはいえ、まあ全部が既発曲なので・・・。『GENESIS OF MIND~夢の彼方へ~』は入らなかったか。


・コレクター志向。『LUNA SEA COMPLETE SINGLE BOX』

コンプリート・シングル BOX
LUNA SEA
ユニバーサルミュージック
2003-12-23


2003年にリリースされたBOXセット。1992年から2000年までの全シングルとカップリングを網羅した内容ですが、ひとつのCDに収めるのではなく、シングルCD14枚とDVD2枚の計16枚組という・・・、収納に困りそうな形態。まあBOXセットだからそれでいいんだろうけど。いちおう、シングル14枚のうち11枚は元々は8cmCDだったので、今回初のマキシ化。といってもジャケット写真は一緒ですが。

完全にコレクターアイテム。


・唯一の真っ当なベストアルバム。『LUNA SEA COMPLETE BEST』

COMPLETE BEST-ASIA LIMITED EDITION-
LUNA SEA
SWEET CHILD RECORDS
2013-03-27

タイトルこそテキトーなベストアルバムな感じがしますが、中身は実は歴代で最も親切でわかりやすいベストアルバム。どれかひとつベストアルバムを薦めてくれと問われたら、これをお薦めます。

2007年12月24日の一夜限りのライブ『GOD BLESS YOU』の翌年にリリースされた、終幕後は初のオールタイムベストアルバム。全シングルA面曲と主要なアルバム曲はこれでカバーできます。

2013年に再発された『ASIA LIMITED EDITION』は3枚組になっており、3枚めは少しマニアックな選曲になっています。

申し分ないボリュームで、確実に損はしない商品。というか、真っ当なベストアルバムはこれだけ。他は全部が全部、企画モノくさかったりタイミング的にしょうがないから出した感じだったり。


・25周年記念。ちょっと玄人志向。『LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best-THE ONE-』



2014年、LUNA SEA結成25周年を記念してリリースされた、現時点で最新のベストアルバム。ですが、前のベストアルバム『LUNA SEA COMPLETE BEST』から1年ほどしか空いておらず、曲目もかなり被っています。配信限定曲の『Promise』、約23分の大曲シングル『THE ONE-crash to create-』はアルバム初収録。

同日発売のライブアルバム『NEVER SOLD OUT 2』とセットになったスペシャルパッケージも発売されています。まあ、『THE ONE-crash to create-』が分数を食っている分、収録曲数が必然的に少なくなって、少し玄人向けになっています。熱心なファンなら全音源を持っているだろうし、これも別に・・・。今まで一度も、ベストアルバム用の新曲ってないんですね。親切かも。というか、ベストアルバム出すの嫌ってそう。最後の最後で身も蓋もないようなことを書いてしまいますが、そういう意味でも・・・どのベストアルバムも強くはお薦めません。強いていえば『~COMPLETE BEST』。 


・実はライブアルバムの方がわかりやすい気がする。


うん。いや、ホントに。次は、ライブアルバムについて。


この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。

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