わにわにのおふろ
 「わにわにのおふろ」福音館書店 小風さち


  わにわには、お風呂が大好きです。
 という冒頭ではじまるこの絵本。
 今回はどうやら、わにわにという、男の子のワニのお風呂生活に密着したお話みたいですね。
 どれどれ、見てみましょうか。

 わにわにというこのワニの絵は、武骨ですがどこか愛敬があります。
 風呂場に入ってきても、気色悪いって感じない。
 あ、怪獣が入ってきた。
 ぐらいな印象ですか。
 このわにわに、ほんとに風呂が大好きで、風呂桶のなかにたっぷり浸かりますし、ロボットのおもちゃで遊んだりします。
 わたしも、小さいころは、エンジェルフィッシュのおもちゃを風呂につけて、おさかながぴゅーっとお湯を噴き出すのを見るのが楽しかったなあ。
 なつかしい。

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 こんなにしょっちゅうお風呂に入るのは、日本人ぐらいなものらしいですよね。
 西洋の人は、シャワーですましちゃうらしい。
 土足で家にあがるし、ちょっとなー。どうなんでしょうか。
 でも、最近は「温泉」めあてに外国から旅行客も来ているそうです。
 温泉の入り方の説明書を、見たことがあります。
 中国語と韓国語、英語で書いてありました。
    場所はたしか、福岡だったはず。

 わにわには、どこの国のわにかな?
 東南アジア?
 アフリカ?
 意外と、動物園から脱走してたりして(笑)

 

 この絵本を眺めていると、わにわにの幸せそうな様子が手に取るようにわかります。
 それに、お風呂に入れる水の擬音語も、独創的で面白い。
 歌の描写も、笑えます。
 いかにも、わにが歌いそうな鼻歌なんですもの!


 この絵本を見ていると、作者ってもしかして、詩人? と疑ってしまいます。
 詩人って、ふつうの人には思いつかない描写や表現を編み出す天才ですからね。
 たとえば、俳句には、


 ラレレラと水田の蛙(かわず)鳴き交わす (山口誓子)

 というのがありますし、
 「うどんのよじれたような顔」
 という、室生犀星の「愛猫抄」の表現もあります。



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 突拍子もない描写とはいえ、鋭いセンスが感じられれば、それは芸術といってもいいかもしれません。
 べつにこの本が芸術本だというつもりはなく、単に一般的なふつうの本よりも、個性がハッキリしているのが楽しかった、というだけのことなのですが。
 ていうか、わにが風呂に入ると聞いた時点で、それに気づくべきでしたね!
  ファンタジー慣れしてるもんで、気づかなかったです! (滝汗)




  シャワーのマイクを片手に、リアルなわにがへたくそな歌を歌う。
 それだけでもセンス・オブ・ワンダーな世界がひろがります。
 わにわにになったつもりのお子さんと一緒に、お風呂に入って、わにわにみたいに、
 じょろろーん!
 と風呂桶に飛び込んでみますか!

 風邪ひかないようにしよう。


   
 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。
 
 
 

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