LUNA SEA全オリジナルアルバム紹介、「闇属性」の前回に引き続き、1996年の作品『STYLE』について書きます。「光属性」「闇属性」「ニュートラル」の属性分けについては、こちらを参照いただけたらと思います。


・中学2年生の社会勉強用(英語の勉強もできるよ)。

STYLE
Universal Music LLC
2006-10-25


前作『MOTHER』よりも内向的な作風になりました。が、メジャーデビューアルバム『IMAGE』みたいな被害妄想的なものではなく、社会情勢を知った上で世紀末を憂いています。英語のセリフが多いのがこのアルバムの特徴ですが、これは当時のSUGIZOさんが『スタートレック』のPCゲームにハマっていた影響もあるのだそうです。

自分がこれを初めて聴いたのは、まさに中学2年生なのですよ。リアル中2。そして、自分のLUNA SEA初体験でもあります。当時は紅白歌合戦で観た『I for You』をなんとなく知っていた程度。LUNA SEAよりもどちらかというとL'Arc~en~Cielのhydeさんを見て「なんだこの日本人だか西欧人だかわからん人は(※その頃はカラコンの存在を知らなかったんだよ・・・)!」という衝撃の方が凄かった。確か、安室奈美恵さんの出産後復帰もこの年でしたね・・・。1998年の紅白は神回だな。


・年齢と共になんか重みを感じるようになった。

歴代のアルバムの中で最も「重い」です。中学生当時は全くそう感じませんでしたが、大人になってからそう思うようになりましたね。26歳くらいって本当にそういう気分だった。それを越えるとなんかどうでもよくなって「永遠の14歳」とか言えるんですけど。

最初は図書館で借りました。プチ登校拒否をこじらせていたので、ほぼ毎日のように図書館に通い詰めていたのですよ。図書館なら、平日の午前中に中学生がいても補導されませんから。エアコンが効いていて、ソファーに座れて、本やマンガや雑誌が読み放題なのです。この頃にPATi PATiとかを読み漁った経験が今に生きています。あと『ふたりエッチ』も読み漁っていましたが・・・良い子のみんな、児童書コーナーに置くのはやめようね。





・この時代の『LUV』は、妖艶でセクシーだ。


そもそもこのオリジナルアルバム全紹介をするきっかけが現時点での最新作『LUV』の感想が今のところ上手く書けないから、なのですが、この時点で『LUV U』という曲がありました。「LUV」っていう表記、なんかいかにも'90年代J-POPな感じがしてしまうなあ。


ベッドの上 縛られて
冷めることを忘れた 二人の肌


ここまで露骨なSE※ソングなので、そりゃあまあもう中学生ですから。大好きですよ。ここまでクールにキザにはできませんけど(何を?)。まだRYUICHIさんがソロ歌手の河村隆一へと脱皮する前年で、正体不明の妖しさが残っています。

あと中二病的に大好きだったのは、ノストラダムスの大予言を題材にした『1999』。「awake...parasite...blood...the end...」と、中2が好きそうな英単語の羅列が続くの、たまりません。曲の後半は英語の長い語りが入りますが、これも当時、一生懸命に訳しましたね・・・何もかも懐かしい。


Brainwashed by subliminal and all kinds of traps through many media


(メディアが仕掛けてくるサブリミナルや罠にどんどん洗脳されていく)


・・・こんなの喜ぶでしょ(喜ぶなよ)。


If you were there to love me through...
If there was a dream stronger than hate...



(もし、そこにあなたの私への愛があったなら・・・もし、そこに憎悪よりも強い夢があったなら・・・)


結論として、「そこに愛と夢があったなら・・・」という問題提起で締めくくられますが、この問題提起の答えが先行シングルだった『END OF SORROW』となっています。その後に来るのが、ライブの定番『DESIRE』。「Shadows of my LUV」の部分の妖しいクールな歌唱は一聴の価値あり。ライブだとここは観客が合唱するので、中2感は薄れます。

速めの曲が続いたら、お清めをしましょう。『IN SILENCE』の流麗なアルペジオに酔い痴れろ。歌詞カードの真矢さんはまだ痩せているぞ(それは別に関係ない)。


・大晦日にお寺に行けば宇宙へのシグナルを打てるぞ(違)。

最後にもう1曲。『SELVES』・・・。「~自身」の複数形がタイトルという、なんだか抽象的な内容ですが、宇宙との交信(?)を歌った、隠れた名曲です。

鐘の音から始まり、楽器の音が入ってからもしばらくそれが続きます。大晦日を連想してしまいます。1年の終わりに、こんなことを呟いているようです。


I want to convey this love with you
Until the color of universe is true

(この愛をあなたと共に送りたい 宇宙の色が本物である限り)


歌詞サイトでは(RAP)と書かれていますが、ラップなのかなこれ?詳しくないのでちょっとなんともいえない。囁きっぽくINORANさんが口にします。SUGIZOさんやJさんのこの手のリーディングは多いですが、寡黙なキャラクターのINORANさんのリーディングは珍しい。このアルバムでは、真矢さん以外の全員の英語音読が聴けるのです。そして、終盤のこの歌詞が素敵です。


眠らない街の灯は 救いを求めるように
溢れかえる地上で 宇宙にシグナルを打つ


「溢れかえる地上」とは・・・?説明は上手くできる気がしないけど、映像はなんとなく浮かぶような浮かばないような気がする(オイコラ)。「宇宙(そら)にシグナルを打つ」は、冒頭の鐘のことを指しているのでしょう。大晦日の除夜の鐘も、宇宙へのシグナルと思って聞くと乙なものかもしれません。除夜の鐘がうるさいからやめろというクレームがどこかであったらしいですが、宇宙へのシグナルだから。救いを求めているのだから。許してください。

そんないらんことを書いている間に、アコースティックギターがキラキラと並ぶ、ギターを8本も重ねてなぜか便座に座って録音したという超美麗アルペジオが訪れます。救いなのです。救い・・・救いなのですが、MOTHERと違って意外とあっさりアルペジオは途切れます。もっと・・・もっと我に、アルペジオを。

・自分の中では外せない名盤。

好き勝手に書きましたが、きっとまだ書き忘れているようなことが多くあるはずです。18年間を共に歩んできました。通算再生回数は1000回を超えるでしょう。実にお世話になりました。ご心配をおかけしました。無事に高校も大学も卒業して就職もしました。でも中2病と妄想癖はな治りません。今後ともよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。
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