明けましておめでとうございます。
ぷらすです。

新年一発目の今回は、世界で最も有名な日本映画のキャラクター、「座頭市」の中から、ぜひ観て欲しい作品を4本ご紹介しますよー!



世界的に最も有名な日本のキャラクター「座頭市」


世界的に最も有名な日本映画のキャラクターといえば、三船敏郎の「用心棒」(桑畑三十郎)と勝新太郎の「座頭市」が双璧だと思います。
ただ、「用心棒」の方はどちらかといえば“ミフネ”として覚えられているようなので、単純にキャラクターとして有名なのは「座頭市」という事になるんじゃないかと思うんですね。
海外でも、座頭市をオマージュしたキャラクターは多いですし、近年では「ローグワン/スター・ウォーズストーリー」でドニー・イェンが演じたチアルート・イムウェも、座頭市をモチーフにしてますしね。

原作は、子母澤寛が1948年に雑誌「小説と読物」へ連載した掌編連作『ふところ手帖』の1篇『座頭市物語』で、盲目の侠客、座頭の市の話を元にしているそうです。
そんな原作の一部プロットを元に、三隅研次や犬塚稔がキャラクターを構築、更に勝新太郎によって脚色・肉付けされていったんですね。

座頭市物語(1962年)




予告動画を探したんですが、残念ながら見つかりませんでした。
その後26作も続く映画シリーズや2度のテレビシリーズへと繋がっていく、記念すべき第1作です。
盲目で金に汚い侠客というこれまでにないダークなヒーロー象と、仕込杖の長ドスを逆手に持っての目にも止まらぬ居合抜きは当時の観客の度肝を抜き、主演の勝新太郎を一躍大スターへと押し上げていきます。

第一作ということもあり、その後の作品に比べると物語も殺陣も地味ですが、若き勝新の居合いの速さは必見です!

座頭市と用心棒(1970年)





シリーズ第20作目の作品。
勝新の「座頭市」と三船敏郎の「用心棒」という夢の対決を実現させた、時代劇ファンならずとも必見の作品です。
当時、東宝映画の看板スターだった三船敏郎と、大映の看板スターだった勝新が同じスクリーンに登場するだけでも凄いことですが、更にお互いの当たり役で対決するわけですからね。
当初、三船敏郎は当初軽いゲスト出演と思っていたらしく、台本の「座頭市と用心棒」のタイトルを見て驚いたそうです。(そりゃそうだw)
もちろん三船敏郎演じる用心棒は、黒澤版とはまったく別人という設定なんですけど、見た目はもう完全に“あの”「用心棒」ですw
普通だったら絶対に実現不可能な作品ですが、制作が勝プロダクション(勝新太郎の個人会社)だったので実現できたんですね。
それぞれの看板スターが会社の枠を超えての共演ということで、製作にあたっては色々あったようですが、東宝のスター監督だった岡本喜八がメガホンを取り、当然、空前の大ヒットになったそうです。

新座頭市・破れ!唐人剣





シリーズの第22作目で、日本と香港の合作映画です。
香港のトップスターだった、“片腕ドラゴン”ことジミー・ウォングの代表作、「片腕必殺剣 」シリーズの第三作目でもある、クロスオーバー的な作品としても有名。
日本の国民的ヒーローと、香港の国民的ヒーローの対決ということで、この作品は日本版と香港版の2バージョンがあるようです。(香港版では座頭市が負ける)
言葉の違いを上手く使ったストーリーもよく出来ているし、キワモノ作品かと思いきや、実はちゃん面白い時代劇になってるんですねー。

座頭市 (1989年)





勝新太郎最後の座頭市です。

豪華キャストと「座頭市」を支えた旧知のスタッフにより、座頭市シリーズの見せ場を全部詰め込んだ、シリーズ総決算的な作品。
撮影中に死亡事故があったり、予算と時間を使いすぎて危うく企画が頓挫しかけたものの、(映画としては)9年ぶりの新作ということもあって、大ヒットとなりました。

長年、同シリーズで主役を務めてきた勝新が持てる全てを注ぎ込んだ老齢の座頭市は、まさに勝新太郎の人生とリンクしていると言っても過言ではありません。
ラストのコミカルでカコイイ大立ち回りは必見ですよ!

というわけで、個人的にオススメしたい「座頭市」4選でしたー!
今や、予算的にも人材的にも中々作ることのできないチャンバラ映画ですが、時代劇=難しい、古臭いと食わず嫌いしている人にこそ、一度観てもらえたらなーと思います。
チャンバラ映画は、日本が世界に誇るアクション娯楽映画だと分かってもらえると思いますよー!

興味のある方は是非!


この記事を書いた人 青空ぷらす

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