ぷらすです。

前回に引き続き、「あなたの知らないアメコミの世界」後編ですよー。
日本人である僕らにはあまり馴染みがない、アメコミの歴史や日本の漫画との違いを、全然アメコミに詳しくないニワカの僕が、ざっくりとご紹介しますよー!(なので、もし間違ってたらスイマセン)

【前編】はこちら




アメコミの歴史

アメコミの説明で、よく「○○・エイジ」という言葉が出てきますが、これは年代と、その時代にアメコミ周りで起こった変化などによって、19○○年~○○年という感じで分けて時代ごとにつけられた名前です。

プラチナ・エイジ

アメリカで初めてのコミック本が発売された年代の事らしいです。
ウィキペディアによれば、アメリカのコミックは初期のコミック・ストリップ(コマ漫画)から発展し、アメリカ発のコミック本は近代コマ漫画の創始者でスイスの漫画家ロドルフ・テプフェールの『Les amours de M. Vieux Bois(ヴィユボワ氏の恋愛)』(1837年出版)の海賊翻訳版『The Adventures of Mr.Obadiah Oldbuck(オバディア・オールドバック氏の冒険)』(1842年)だと考えられているらしいです。

ゴールデン・エイジ

1930年から1951年までの、アメコミ黄金時代のことです。
新聞に掲載されたコミックをパルプ雑誌にまとめ、1933年にマックス・ゲインズにより出版された「Funnies on Parade(マンガ大行進)」がアメコミの元祖と言われてるようですが、諸説あるみたいですねー。

1935年2月にはDCコミックスの前身となる“ナショナル・ピリオディカル・パブリケーションズ”がオリジナルなキャラクターと物語による「New Fun Comics」シリーズを発表。
冒険物と探偵物で構成されていたようです。

そして1938年に、世界最初のスーパーヒーローである『スーパーマン』が登場し大ヒット。その後の2年間でほとんどの出版社がスーパーヒーロー物のシリーズを発表することになります。
しかし第2時世界大戦後、『スーパーマン』『バットマン』『ワンダーウーマン』を除いて、1952年までにスーパーヒーロー物はほぼ一掃されてしまったんだそうです。

シルバー・エイジ

1950年代中頃、スーパーマンが連続テレビシリーズ化されたのを期に、各出版社は再びスーパーヒーロー物のコミックを出版するようになります。

1956年の超速ヒーロー「フラッシュ」を復活を期に第二次スーパーヒーローブームが始まり、「グリーンランタン」「ザ・アトム」「ホークマン」など、次々に新しいヒーローが生まれます。

1961年にはマーベル・コミックが初のスーパーヒーローチーム『ファンタスティック・フォー』を製作。
神話的スーパーヒーローを描くDCとは違い、悩みや葛藤、内なる悪の心や仲間割れや喧嘩など、ヒーローの人間的な内面を描きアメコミ新時代を告げる記念碑的作品になりました。

ブロンズ・エイジ

1970年前後、主にDCとマーベルに関して起こったアメコミの変化が集中した時期のことです。
徐々に人気の衰えてきたアメコミ業界が、時代に合わせて少しづつ変化していった時期で、バットマンが初期のダークな雰囲気に戻ったり、出版社を超えたヒーローの貸し借りが行われたりしたのもこの頃らしいです。

モダン・エイジ

1970年代から現在までの流れを指しています。
この頃、書店買い取り形式による直販制度でコミック専門店が北アメリカ全土に出来るようになるんですね。
しかし、それらの専門店は、世間の偏見からコミックを守ると同時に、アメコミを大衆文化から一部のマニアのものにしてしまいました。

また、1970年から1990年にかけて複数の要因ででコミックの価格が高騰。
アメリカにおけるコミック人気の凋落の一因と言われているようです。

1980年代半ばから後半にかけては、「バットマン/ダークナイト・リターンズ」や「ウォッチメン」など、作家性が強く「ヒーロー」や「正義」とはについて、リアルな視点で考える、シリアスで大人向けな作品がヒットし、ダークヒーローやアンチヒーローを主人公にした作品が増えるようになります。



また、1990年代前半の投機ブームで一時的にコミックの売上は増えるものの、コレクターズアイテムの過剰供給で終焉を迎えてしまいまうんですね。

現在はアメコミヒーロー映画の人気で、読者も少しは増えているようですが、とはいえ、日本のように映画のヒットとコミックの売上は必ずしもイコールとは言えないようで、DCやマーベルのコミックも全盛期に人気には到底及んでいないみたいです。

DCとマーベルの違い

現在、コミックだけでなくドラマや映画など、多方面で凌ぎを削っているDCコミックスとマーベル・コミック。でも、この両者の違いがよく分からないという人も多いんじゃないでしょうか。

前述したように、DCコミックは1930年代創業で、アメコミ業界最古参の老舗。スーパーマンやバットマン、ワンダーウーマンなど、多くのヒーローを世に送り出しています。
大きな特徴としては、初期の作品であるスーパーマンやワンダーウーマンなど、“超人”ヒーローが多く、物語やキャラクターが神話的な構造を持っていること。



一方で、バットマンのように武装した普通の人間が、ビジランテ(自警団)として凶悪な犯罪者と戦う物語もあります。
バットマンは元々、それまでパルプフィクションで読まれていた探偵物のストーリーが源流にあり、スーパーマンの陽性なキャラクターのカウンター的なダークヒーローとして人気を得ました。



また、彼らが活躍する町がメトロポリスやゴッサムシティなど、架空の都市であることもDCコミックの特徴の一つですね。

対して、マーベルコミックスは1939年に前身となる「タイムリー・コミックス」からスタートし現在の社名になったのは1957年。
「ジキルとハイド」をベースにしたハルクや、ティーンエイジャーヒーローのスパイダーマン、突然変異のミュータントとして、人間に差別されながらも共存を模索するヒーローチームX-MENなど、市井の人間が何かしらの原因で力を得て、悩みながら成長するという民話的な構造を持つ物語やキャラクターでDCとの差別化を図り、多くのヒット作を生み出しました。



また、マーベルヒーローの多くは、実在の都市(マーベル本社があるニューヨークに集中してる)在住で、実際にあった歴史的事件にキャラクターを絡めたストーリーも多い気がします。

とは言っても、DCとマーベルは互いに、相手のキャラをパクって新ヒーローを作ったり、ストーリーやテーマも段々似通ってくるので、今では両会社のコミックにそれほど大きな違いはないみたいですが。

アメコミのクリエイターは世界中にいる

“アメリカンコミック”とは言っても、現在はアメコミに関わっているクリエイターやアーティストは世界中にいます。
また「ウォッチメン」の原作者として有名なアラン・ムーアや「バットマン:ダークナイト・リターンズ」のフランク・ミラー、「ヘルボーイ」のマイク・ミニョーラなど、人気有名アーティストは、出版社をまたいで作品を描くことは普通。



彼らのように作家性の強い人気アーテシストの名前でコミックが売れることもあるようで、アメコミは本というより、ある種コレクターズアイテム化しているとも言えるかもしれません。

近年では、日本人クリエイターもアメコミ制作に携わっている事が多いようで、アメコミはメジャーリーグみたいにな感じで才能ある作家を世界中から集めているんですね。
そういう風通しの良さは、個人的にちょっと羨ましい感じもします。

どこから読めばいいのか

とはいえ、日本人にとってアメコミを読むのってちょっと敷居が高いですよね。
大手の書店やネット販売でアメコミの翻訳版を手に入れることは昔に比べると容易になりましたが、一冊の値段が高いし何より、どれから読み始めればいいのか分からないという人も多いんじゃないかと思います。(僕もそうです)

ある程度アメコミヒーローのキャラクターを知っている人や、好きなアメコミヒーローがいる人なら、出来るだけ最新のシリーズや、人気・評価の高いエピソードの本を購入するのがいいんじゃないかと思いますし、キャラクターはあまり知らないけど興味はあるという人は、先に映画から入るのがいいんじゃないかと思いますねー。

マーベル・DCの映画である程度キャラクターを掴んでから、人気のエピソードを読めば、細かい部分は分からなくても物語の大筋やキャラクターの関係性は掴めますしね。
あとは、単純に絵の好きな作品を買ってみるのもいいかもしれません。

僕も含め普段アメコミに触れていない人は、イメージ的に初期のアメコミのイメージが強いと思うんですが、例えばAmazonで検索してみるとビックリするくらいカッコイイ絵のコミックがあるし、また近年では日本の漫画に近い絵柄の作品も多いので読みやすいかも。

例えば、ディズニーアニメとして制作された「ベイマックス」は、マーベルコミックの「ビッグ・ヒーロー・シックス」というコミックが原作になっていますしね。

日本でも手に入るTPBの値段は大体、1冊1500~5000円と様々(そしてお高め)ですが、オールカラーで版も大きいので読み応えもあるし、近年では電子書籍でも購入出来るらしいので、もしも興味のある方は試しに1冊読んでみるのもいいかもしれませんね。

というわけで、駆け足&ザックリでしたが、「あなたの知らないアメコミの世界」でしたー!
ではではー(´∀`)ノ

この記事を書いた人 青空ぷらす

今日見た映画の感想(映画感想ブログ)
note(その他、色々書いてます)

スポンサーリンク