FCシャフタール・ドネツクはウクライナの都市、ドネツクを本拠地としているプロサッカークラブ。
ウクライナ国内リーグ、ウクライナプレミアリーグでは1996-97シーズンから昨2016-17シーズンまで連続で2位以内につけているウクライナ屈指の強豪です。





ということで、今回はちょっと今までとは毛色を変えてチームについて、です。
シティに勝ったということもあり、皆様に知っていただくには良いタイミングだと思うのでこのタイミングで紹介をしようと思います。

それではクラブの歴史から。

シャフタールの歴史

1936年、まだウクライナがソ連の一部だった頃に設立されました。チーム名のドネツクは地名、シャフタールは「鉱夫」「炭鉱労働者」の意味であり、ホームタウンのドネツクが炭田の街として潤っていたことが由来になっています。

今も現地での愛称が鉱山労働者を意味する「Горняки」 やモグラという意味の「Кроты」という言葉であることから深くチームに根付いていることがわかります。

旧ソ連リーグ時代に何度かカップタイトルを取り、ソ連崩壊とウクライナ独立によりウクライナプレミアが1992年に発足されると参加し、オーナーの投資もあり積極的な補強や、地元ウクライナや旧ソ連圏、またこのクラブの特色でもある若手のブラジル人を発掘し戦力を増強しています。

2001-02シーズンにディナモキエフの10連覇を阻止し、初優勝したところから何度もタイトルを獲得し、2008-09シーズンには現在ヨーロッパリーグと呼ばれているUEFAカップを制覇し、
ウクライナのクラブとして初めてヨーロッパのタイトルを獲得しています。

シャフタールの現在

シャフタールはチーム名にドネツク、と入るように本拠地はウクライナ東部の都市ドネツクですが、現在使っているスタジアムは北東部の都市ハルキウのメタリスト・スタジアムを使っています。

原因は東部ウクライナ内戦です。2014年に起きたクリミア危機を発端としウクライナ東部地区では今も政治的、紛争的な膠着状態が続いています。

2014年3月初頭にドネツクの政府庁舎を親露派武装勢力が占拠したことからドンバス、と呼ばれる東部ウクライナ地区の情勢も悪化をしていきます。

その情勢不安を理由に2014年のワールドカップ後チームへの帰還を拒否した選手が出たりもしたことから、一時的にチームをウクライナ西部の都市リヴィウに移し、様子を見ることになります。

ですが2015年、ヨーロッパの中でも指折りの美しいスタジアムとして知られ、地域
の名前を冠したドンバスアリーナも砲撃を受け使用不可能な状態に。
また、チームのオフィスも親露派武装勢力に占拠された上、練習場は砲撃を受け崩壊してしまいます。

それでも2015-16シーズンはCLのグループを突破し、Round16でバイエルン相手に健闘を見せるなど難しい状況の中でもチームは戦う姿勢を忘れずに、ウクライナの強豪としての意地を見せ続けます。

そして、2017年に紛争の解決が見られないことからもう少しドネツクに近いハルキウのメタリストスタジアムに本拠地を移します。

近いと言ってもリヴィウよりは近い、という話でリヴィウは直線距離1000km、陸路では1200kmほど離れており、ハルキウは300kmちょっとなので決して近い距離ではありません。

ホームスタジアムがホームタウンでは無い難しい中、今シーズンCLのグループもシティ、ナポリ、フェイエノールトと一緒になるという難敵揃いになりましたが、最終節メンバーを入れ替えてきたシティに2-1で勝利し自力で突破を決めています。

ウクライナプレミア、という日本ではマイナーなリーグな為、注目を受けにくいクラブですがシティのフェルナンジーニョ、チェルシーのウィリアン、ドルトムントからユナイテッドに昨シーズン移籍したムヒタリアンなど良い選手を多く輩出しているクラブでもあります。

また、前監督はルーマニアの英雄ルチェスクであり非常に攻撃的、現監督はパウロ・フォンセカというこれからが期待されているチームの整備が得意なタイプの監督な為戦術的にもとても見ごたえのあるクラブでもあります。


チームのキャプテンである、ダリヨ・スルナがクロアチア代表を引退するときに「ドネツクがホームタウンであり、ドンバスアリーナで引退するのが僕の夢だ」と語っていたようにチームにとってやはりホームタウン、ホームスタジアムは大事なものです。

既に35歳となっているキャプテンの引退もそう遠い話では無いでしょう、その時が来る頃には紛争問題も解決し、シャフタールが愛すべきホームに帰れていることを祈ってやみません。



わせい

ついったー 

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