「てんてんてん」福音館書店 わかやましずこ
なんのことかな、てんてんてんって。
と思って絵本を開くと、右側いっぱいに赤い地と黒いドット柄。
左側は白地に黒のドット柄で、てん てん てん と書かれています。
たしかに、点が書かれています。
全部で9個でしょうか。
不規則に並んでいて、これだけではなにがなんだかわかりません。
お財布の柄かな。
星座をモチーフにしているのかも。
いろんな想像をしながら、次へめくりますと、
「てんとうむし」
と左側に書かれた文字と、右側に真っ赤なてんとうむしがでーんと載っていました。
ドットの数は、ちょうど9個。
対称になるように描かれていて、まんなかの上の方にちっちゃなドットがありますね。
てんとうむしが、めだまは小さくて愛らしい。
2つの触覚と、6つの足が、よく描写されています。
てんとうむしは、英語でレディーバードといいます。
かわいいと思って肌に置くと、噛むそうですから、気をつけてね。
このてんとうむしは、はねが広がっていませんが、実際の昆虫とくらべてみるのもいいですね。
と、いうことは、この本は、昆虫の本?
戸惑いつつ、続きをめくりますと、おおきなアンモナイトみたいなのが出てきました。
「ぐるぐる」
ああ、これならわかる。
お子さんと一緒に叫びましょう!
「かたつむり!」
でんでん虫とも言いますね。昔はかたつむりは、地方によっていろんな言い方があったようです。おつむりさんとか、つぶりさんとか。
しかし、あの「でんでん虫虫 かたつむり」
の童謡が一般的になったおかげで、地方ごとの名称が一本化されたようです。
よかったのかな、わるかったのかな。
方言が、テレビの影響で少しずつ消えて行ってる現状がありますし、わたしは味のあることばは残って欲しいと思っているのですが。
それはともかく。
この「てん てん てん」は、代表的な昆虫の特徴を絵で表現して、子どもに当てさせるという趣旨の本のようです。
なにかな? と興味を持たせて、つぎに虫を出す。
ほら、いないいないばあと同じですよ。
両親がいないぞーと思わせて、実は隠れていただけってヤツ。
赤ちゃんは、こういうのを喜びますね。
ここに載っている昆虫は、それぞれだれでも一度はテレビなどで見たことのあるものでしょう。
実はさいごに出てくるカマキリ、わたしは子どもが卵から孵る瞬間に居合わせたことがありましてね、ちっちゃなカマキリが卵からわーっと出てくるのを、恐怖におののいて見ていたことがあります。
害がないとわかっていても、集団で来られたらたまったもんじゃありません!
そりゃ、害虫を食べてくれるカマキリは、人間にとっては役に立つ益虫ではありますが、気色悪いったらありませんよ。
最近は、あの辺も都会化してしまって、ナマの昆虫を目にするチャンスがほとんどなくなりました。
気色悪がらず、一緒に遊べばよかったです。
あすにゃん
猫とお菓子と広島がすきです!
漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。
コメント