わたしのワンピース
にしまき かやこ
こぐま社
1969-12-01



「わたしのワンピース」こぐま社 にしまきかやこ

 これは、ふしぎなワンピースの話です。
 まずは、小さなうさぎのもとへ、真っ白なきれが、そらから降ってくるところから始まります。
 台風で飛ばされたのかな。
 サンタさんからの贈り物かな。
 いろいろ想像しながら、ページをめくると、いきなりうさぎは、ミシンをとりだして、
ワンピースを作り始めます。
 へえ、なかなか家庭的。いまどき、手作りのワンピースなんて、希少価値がありますね。
 わたしは、自分の服の裾すらあげられず、スーパーの人にあげてもらってます。
 ……手間なんだもん(涙)



 ミシンが カタカタ言っている。懐かしい音です。足踏みミシンだってところも、懐かしい!
裁縫箱が近くにあって、いかにも女の子って感じ。
 布のきれはしも近くに転がっています。

 ということで、できあがったワンピースを着て歩くうさぎちゃん。
 むしろ、エプロンのような気がするけど(いや、絵が下手とかじゃなく)。
 ピラミッド型のワンピースに、ポケットがふたつ。
 うさぎちゃんは、とても満足そう。
 右側のページの花たちが、歓迎するように咲いています。
 さて、ページをめくると、その花の中を、うさぎちゃんが、歩きます。

 「おはなばたけを さんぽするの だあいすき」




 このお花畑の花がまた、味がありますねえ。
 春をイメージしているらしい。等間隔に並んでいて、スタンプでも押したみたいですが、ひとつひとつの花の形は違ってて、手描きの味がじんわりきます。
 しかも、二ページいっぱいに、花、花、花!
 やさしい風と一緒に、いい匂いが漂ってきそうです。

 ページをめくります。
 あれっ。
 ワンピースが はなもようになった。
 空から降ってきたふしぎなきれ。なので、花畑を歩くだけで、花模様になってしまったのでしょう。
 ワンピースの隅から隅まで、満開の花!
 いいなあ! そんなワンピースが,欲しいなあ!

  うさぎちゃんは、ランラン鼻歌を歌います。
 花模様のワンピース、わたしに にあうかしら
 ちょっと不安そうだけど、楽しそうな歌。







 そこへ、雨が降ってきます。
 わあっとあわてるうさぎちゃん。
 ワンピース、濡れちゃったかな。
 と、思ったら。
 なんと、水玉もようのワンピースになっちゃった!
 なんという発想力。子どもがめっちゃ喜びそうです。
 うさぎちゃんも、水玉もようのワンピースに、すっかり満足しています。
 水玉もようのワンピースといっても、この絵本では、降ってきた雨のように、
 水玉に線が入っています。
 魔法のように、模様がかわるんですね。

 そんなふうに、様ざまな模様に変わるワンピース。
 模様の色とともに、次はなんになるのか、当てっこするのも楽しそう。
 お子さんと一緒に,楽しんでくださいね。

 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。



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