ぷらすです。
今回は、言わずと知れたアジアNo1スターのジャッキー・チェンについて、ざっくり語っていこうと思いますよ。


ジャッキー・チェンとは


あまりジャッキー映画に触れていない若い世代の人には、ジャッキー・チェン=たまに日本のバラエティーに出てくるカンフー映画の人程度の印象しかないかもですが、彼は香港映画界のみならず、世界の映画界でいくつも革命を起こしている映画界の偉人なのです。

生い立ち


ジャッキーは1954年香港に生まれます。
彼の両親は貧しく、ジャッキーは7歳で親元を離れ(両親はオーストラリアへ移住)約10年間、中国戯劇学院にて京劇や中国武術を学び、学院の閉鎖後は映画のエキストラやスタントマンを務めます。
後に盟友となるサモ・ハン(当時はサモ・ハン・キンポー)やユン・ピョウは、中国戯劇学院時代の先輩・後輩の中なんですね。

その後オーストラリアの両親の元で暮らし一時俳優業から離れますが、1976年にリー作品の監督であるロー・ウェイの呼びかけで香港へ戻り、芸名を「成龍」に変えて再デビューします。

カンフー期




香港で再デビューしたジャッキーはブルース・リーの後継者と期待され、カンフー映画のテンプレである復讐劇でのシリアスな役まわりを演じるも成功には至らず、製作側に注文し、ストーリーやアクションにコミカルさを交え、自身のキャラを生かした作品を作ります。
特に、ジャッキー自身大好きだったチャップリンやバスター・キートンなど、無声コメディー映画の動きを積極的に取り入れていったんですね。
それが「スネークモンキー/蛇拳」(78)「ドランクモンキー/酔拳」(79)で、この2本が香港と日本で大ヒット(日本での公開順は入れ替わってます)、一躍新世代のカンフースターとして注目されるわけです。

さらに、「クレイジーモンキー/笑拳」(79)では、自ら監督も兼任。「~笑拳」は後のジャッキースタイルを確立したカンフー映画の最高峰であると言えるんじゃないでしょうか。

アクション期



79年にゴールデン・ハーベスト社に移籍したジャッキーは、監督主演作「ヤングマスター 師弟出馬」(80)を制作しこれが大ヒット。
この作品は、これまでのカンフー映画のフォーマットから、カンフーをベースにしたアクション映画への転換を図った作品でもあり、以降、ジャッキーはアクション映画路線へと舵を切っていきます。

勢いに乗ったジャッキーは、同じく80年にはハリウッドに渡り「バトルクリーク・ブロー」に出演するものの、スタッフが「燃えよドラゴン」の製作者であり、ブルース・リー的内容を求められたことでジャッキー本来の良さを出すことが出来ず、映画としての評価も決して良くなかったんですね。
翌81年にはハリウッドスター勢ぞろいのお祭り映画「キャノンボール」に「ミスターBOO」のマイケル・ホイとコンビで出演しますが、こちらはチョイ役(しかも日本人役)だったのでノーカンかなw

「バトルクリーク・ブロー」の失敗でかなり落ち込んでいたジャッキーですが、水上警察と海賊の戦いを描いた「プロジェクトA」(84)では当時ジャッキーと並ぶ人気だった盟友サモ・ハン、ユン・ピョウと共演。自ら監督や武術指導もこなした本作は空前の大ヒットを記録します。

85年には再びハリウッドに進出し「プロテクター」を撮影するも、「ダーティーハリー」を目指した監督と対立。アジア版ではジャッキー自ら編集し直したアジアも惨敗します。
2度のハリウッド進出を失敗したジャッキーでしたが、同年公開の「ポリスストーリー」はその鬱憤を晴らすかのように、観客の度肝を抜くアクションを観せて再び大ヒット。
「プロジェクトA」と並ぶジャッキー・チェンの代表作になりました。

サンダーアーム/龍兄虎弟」(1986年)では、一時、死亡説まで流れる大怪我(頭蓋骨骨折)を負いますが、ケガからの回復後も次々新作を発表していきます。
しかし、アクションスターとしては不動の地位を得たジャッキーですが、評論家の評価は低く、ジャッキー自身もアクションスターとしては超一流でも、俳優として演技力認められないという悩みを持っていたんですね。

迷走期



85年にはサモ・ハン監督作品「ファースト・ミッション」に出演。
知的障害を持つ兄サモ・ハンと弟ジャッキーの兄弟愛を描いた作品で、アクションシーンは少なく、むしろふたりの演技を見せるドラマでした。
サイクロンZ」(88)では、弁護士役を演じ、フランク・キャプラ監督の名作「一日だけの淑女」をリメイクした「奇蹟/ミラクル」を監督・主演するなど、「アクションだけじゃない」ところを観せたかったジャッキーですが評価はイマイチ。またファンの強い要望もあって、再びアクション路線に復帰していきます。

また、91年の「プロジェクト・イーグル」以降の作品では、一時監督業からは退き俳優業に専念する一方で製作者として文芸作品を世に送り出したりもしています。

ハリウッド期



「バトルクリーク・ブロー」「キャノンボール」「プロテクター」と、3度のハリウッド進出に失敗したジャッキーですが、ついに95年の「レッド・ブロンクス」で全米興行収入初登場1位という快挙を成し遂げます。
続く98年の「ラッシュアワー」シリーズの大ヒットで、ハリウッドスターとしての地位を築き、続編「ラッシュアワー2」(2001年)も全世界興行成績で大ヒットを記録するなど、ついにハリウッドにも認められたジャッキーは香港映画と並走する形で「シャンハイ・ヌーン」(2000)「タキシード」(2002年)「シャンハイ・ナイト」(2003年)などにも出演しそれぞれヒットします。

ただ、ジャッキー映画初期から全盛期を知るジャッキー原理主義者は、ジャッキーが監督しない作品やハリウッドのジャッキーからは、徐々に足が遠のいてしまうんですよね。
僕もその一人だったんですが、ジャッキー主演のハリウッド作品、特に「シャンハイ・ヌーン」と続編の「シャンハイ・ナイト」は改めて観ると、非常によく出来た面白い作品だったりします。
ジャッキー映画の弱点でもあるストーリー構成がしっかりしてるし、物語の中にハリウッド映画史を入れ込んだ歴史改変物としての面白さがあり、ジャッキーの陽性なキャラクターともしっかり噛み合ってるんですよね。。
ちなみに「ラッシュアワー3」では真田広之、「シャンハイ・ナイト」ではドニー・イエンとも共演しています。

円熟期



また、2000年以降のジャッキーは、アクション俳優としても役者としても円熟期に入ります。
ドラゴン・キングダム」(2008)では、同じくハリウッドでも活躍しているジェット・リーと共演し、84年公開の「ベスト・キッド」の同名リメイク作品(10)では、ウィルスミスの息子と共演。師匠役を演じています。

2012年公開の「ライジング・ドラゴン」公開時、58歳のジャッキーは「体を張った本格アクションからは今作限りで引退」と宣言。
まさに、往年のジャッキー映画を思わせるド級のアクションを観せてくれました。

が、翌年2013年公開の「ポリス・ストーリー/レジェンド」以降も、しっかりアクションはしてるんですけどねw

ともあれ、50代以降のジャッキーは活躍の場を広げただけでなく、若い頃に悩んでいた演技の幅も広がり、今まで積み重ねてきた明るい役も、影のある渋い役も、アクションもこなす香港映画界の看板役者になっていたんですね。

ジャッキー・チェンの何が凄いのか


ここまで書いただけでジャッキーがいかに凄いかは分かって頂けると思うんですが、彼はアクションデザイナーとしても数々の革命を成し遂げてきています。
特に特筆しべきはワイヤーアクション
それまで、超人的なジャンプ力などを見せるために本来、上に引っ張るワイヤーを、横向きに引いたり、足首につけて引くことで、技の威力やスピード感を出す効果に使ったんですね。
他にも、フィルムのコマを抜いてスピード感をアップさせるコマ抜きや、事前に地面や役者に粉を巻いておくことで、打撃が当たった時や倒れた時の迫力を出す効果に使ったり、椅子や扇子、自転車、鉄棒、ハシゴ、車やバイクなどなど、身近にあるものをアクションやコメディーシーンの小道具として利用し、今までになかった新しいアクションを発明し続けたのです。

そんなアクションを進化させるべく、信頼できる仲間と共に「ジャッキースタントチーム」を作って、アクションの開発やトレーニングをしていたのは有名な話で、ただ身体能力に任せて命知らずなアクションをしていたわけではないんですね。

そして何度もトライ&エラーを繰り返しながらハリウッドで成功を掴んだことも、ジャッキー・チェンの偉業と言えるんじゃないでしょうか。
彼がいなければ、ジェット・リーもドニー・イエンも、もちろんその他のアジアの俳優たちも、ハリウッド進出はもっと遅れていたんじゃないかと思います。

さらにジャッキーは、トム・クルーズやジョニー・デップと並ぶファンへのサービス精神が旺盛な人で、日本から来たファンをフリーパスで撮影上に入れてあげたり(しかもお弁当付き)、たまたま旅行にきていたファンとレストランで出会うと、食事をおごってくれたという話も。(もちろん握手や写真は当たり前)

また親日家で知られるジャッキーが、3.11のあと香港有名人に声をかけてチャリティーイベントを行い、収益はすべて被災者救援のために寄付してくれたのは有名な話で、確かな数字かは分かりませんが個人で約3200万+チャリティーイベント約2億7000万円の義援金を送ってくれたそうですよ。

そんな、アクションスターとしても、俳優としても、人間としても素晴らしいジャッキーだからこそ広い世代に愛され、今尚、ファンの心を掴んで離さないんだと思います。

というわけで、今回はアジアが誇る大スター、ジャッキー・チェンをご紹介しました。
ではではー(´∀`)ノ

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この記事を書いた人 青空ぷらす

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