以前、わりとキャッチーでシュールなマンガを紹介しましたが、今回はもうちょっと踏み込んだところにあるようなシュール&下ネタなるマンガを紹介させていただきます。



・ダメ男とダメキューピッドの、ただただダメダメなる日常。『ラブやん』

ラブやん(1) (アフタヌーンコミックス)
田丸浩史
講談社
2013-10-18


ロリコンでオタクでニート。「ロリ・オタ・プー」の3重苦を抱える超ダメ男の大森カズフサ(25歳)のもとに、恋のキューピッドが現れた。彼女の名前はラブやん。あのルミコとケンヤもくっつけたらしい(あかんやんけ)。

どうにかカズフサに恋人ができるように、しばらくはラブやんも悪戦苦闘するのですが、そのうちにカズフサ家での怠惰な生活に慣れてしまい、昼間からポテチ食って寝転ぶダメキューピッドに。カズフサからの悪影響を受けまくり、なぜか近所のコスプレ喫茶的なお店の常連客になってしまっている始末。 

恐ろしいことに、なんの成長もない内容であるにもかかわらず、作中でもリアルと同じく年数が過ぎ、連載当時は25歳だったカズフサは三十路を超え、(一方的な)恋の相手だった小学5年生の萌ちゃんはいつの間にか中学生になり彼氏をつくっていました(壮大なネタバレなんだけど、これをネタバレしたところでなんの支障もなかったりする)。

ebookjapan(Yahoo!のID、あるいはメールアドレスでの会員登録が必要)で第1巻がまるまる立ち読みできます。

が、人によってはブラウザを見ながらブラブラ・・・ではなくXxXしているカズフサ氏の姿を見て、そっとブラウザを閉じてしまうことでしょう。下ネタがダメな人は絶対に読んじゃダメ。



・合法的にラリるぞう!バカはやりすぎるとゲージツになるナリよ。『おしゃれ手帖』



似た名前の雑誌がありますが、あちらとは無関係です。なんとなく昭和中期っぽい絵柄ですが、別にレトロ感を強調しているわけでもありません。むしろ唐突に「チョベリバ」とか出てきます。時代はまわると言いますが、今「チョベリバ」という単語って、「ナウなヤング」よりもよっぽど古く感じます。

さて、このマンガの感想としては、とにかく一言。「わからん」と。作者も理解できていないと思います。もしかしたらスピリタスを原液で飲みながらこれを描いたのか?と疑いたくなるような不条理。出てくる人がいちいち全員、頭カラッポで夢を詰め込み過ぎてラリってしまった愉快な奴ら。「さあて、はりきってポコチンの断面図を書くとするかな!」とか、コロコロコミック未満のセリフだ・・・。

作者の次作『ギャラクシー銀座』も同様にブッ飛んでいるのですが、一応はロックンロールというテーマがあるのと(まあ、ないようなもんだけど)、絵が丁寧になっているのです。やっぱり、『おしゃれ手帖』の「これで原稿料もらってんの?!」と言いたくなってくるヒドさ(誉め言葉)が愛しい。

ebookjapanで各巻を少しずつ立ち読みできます。

が、『ラブやん』同様、濃い下ネタがダメな人にはおすすめできませんし、理性を保っている時か理性を失ってしまいたい時に読むことを推奨します。



・思考は愉快さの前では無力なんじゃよー(名言ふう)!『神聖モテモテ王国』



女性にモテたいらしい通称メガネスキー(本名は深田一郎)と、全くの正体不明の宇宙人の自称ファーザー。この2人(というかファーザー)がモテるために色々とやらかして、結果ファーザーがナオン(このマンガではなぜか女性のことをこう呼ぶ)にボコられる・・・のが毎話のテンプレ。

パロディーや時事ネタもたくさん出てきます。「トップブリーダーが推奨する伝説のカッコマンじゃよ~」なんて今では通じない・・・当時のドッグフードのCMのナレーションのパロディーですが。でも
、セリフ回しが独創的すぎて面白いので(パロディーで独創的っていうのも矛盾している気はするが・・・)、元ネタを知らなくても楽しめます。ガンダムをよく知らなかった自分は、ファーザーがしょっちゅう口にする「ジークナオン!」の意味がさっぱりわかりませんでしたが、それでも語感の素晴らしさに笑っていました。

comicparkで、幻の第7巻を含む各巻を少しずつ立ち読みできます。

少し読んだだけでも、そのながいワールドとながいワードの愉快さが理解いただけるかと・・・そう・・・願いたいんじゃよー。

ちなみに、著作権的にはアレなので紹介に留めておきますが、Twitterには「ながいけん閣下 名言bot」、このマンガのセリフから抜粋してつぶやく「ファーザー」のbotが存在します。興味のある方は探してフォローしてみましょう。



・可愛くて壊れている......。カワコワだわ!きゃりーに知らせなくちゃ!『ふうらい姉妹』



基本的な感覚がおかしい、仲良し姉妹の4コママンガ。

重い中二病ぎみの姉と、その姉のツッコミ役に見せかけて実はやっぱりこいつも妄想癖がそこそこ酷い妹とのやりとりが楽しい。すべてがズレている。登場人物はかなり少ないのですが、毎コマのセリフの面白さだけでもパワーがあって読み進めても飽きないのは『神聖モテモテ王国』と同様。絵柄は全くもって違うけど。

でも、どちらか片方を読んでハマった人は、もう片方もいけるのでは?あ・・・キムタク(『神聖モテモテ王国』の公式な略称。作中で決定したので本当に公式)の方は鼻血とかヨダレとかしょっちゅう出て汚いからダメかな・・・。きれいなものだけ見たい人はこちらを読みましょう。まあ、こいつらもたまに毒素を吐くんですけど・・・。

Comic Walkerで第1話と最新話が読めます。

姉も妹もアホなので誰もツッコまない。挙句に、背景にある物がツッコむ世界観。

そして、こちらはオフィシャルなので堂々と紹介できます。Twitterの『ほぼ毎日 ふうらい姉妹』bot。
毎日のようにこの姉妹のアホな会話が流れてきて幸せな気分になれます。少し前に、それこそTwitterで物議をかもしたKADOKAWAさんですが、こういう公式botは嬉しいしありがたい。



今回は巻数の長いものもありますが、特にどの巻から読んでも大丈夫です(『ラブやん』は一応は続きものだし、『神聖モテモテ王国』は一部ストーリー展開もあるんだけど、それでもまあ)。電車内での暇つぶしなどにどうぞ。ええ、前回と同様、隣に座っている人に画面を覗かれてドン引きされても当方は責任を負いませんよ。

この記事を書いた人

プラーナ


24-6

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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