「おじいちゃんのふしぎなピアノ」 はまぎしかなえ 講談社

  この絵本は、おじいちゃんが弾くふしぎなピアノの話です。
 ピアノというと、お子さんにとっては、学校の音楽室で見かけたり、ムリヤリ塾で習わされたり、という印象があるかもしれません。
 そんなこんなでピアノに苦手意識がある人でも、この絵本を見ると、ちょっと認識が変わります。

 暗い気持ちの時には、暗いトーンで描かれた絵。
 明るい気持ちには、明るいトーン。
 おじちゃんがピアノをコロコロ弾けば、
 あっちのこけしも、こっちの古い本も、カタコトガタゴト動き出す。

 




 一緒になって踊りたくなってきます。
 おばあちゃんの話も出てくるので、ちょっぴり悲しい気持ちにもなりますね。
 悲しみを乗り越えて、ぽろりぽろりと奏でられるピアノの旋律。

 どんな曲が演奏されているのかな。
 童謡?
 クラッシック?
 アニメのテーマソング?
 もしかして、おじいちゃんが作った曲?




 わたしも一緒に、ピアノのそばで耳を傾けます。
 部屋のなかで踊るマトリョーシカ。一緒に手を取って踊るわたし。
 くるくるめぐる世界。
 ほのぼのした絵によって、そのふしぎな世界の雰囲気をじっくり味わうことが出来ます。

 ピアノの音に誘われるように、さまざまな動物たちが、ピアノのそばまでやってきます。
 その優しい視線とあたたかな思い。
 おじいちゃんが、どんなに素敵な人か、この絵だけでもじゅうぶん伝わります。
 そのうえ、このふしぎなピアノの音色が、絵本から聞こえてきそう!
 夜が明けていくように、徐々に明るくなる絵の世界。
 ぱあっとハトが青い空を舞いあがる。
 胸にポッと希望の灯火がともります。
 明日も、がんばろう!
 そんな気持ちにさせてくれます。



 ハトの群れと一緒に、海の向こうへ。
 青い草原と白いハトが、絵本をあふれんばかりに彩っています。
 胸がドキドキしてきます。
 あの海の向こうは、どこに行くんだろう。
 どんな冒険が、待っているだろう。
 ピアノが奏でる音楽に乗って、ハトはひたすら空を行きます。
 わたしはそのハトの背中に乗って、果てしない冒険を空想します。

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 お子さんと一緒に、そんな想像を楽しんでみませんか?
 ガリバー旅行記、ドリトル先生航海記、朝開き丸東の海へ。
 いろんなお話が、これから待っています。
 かいつまんで話をするのも、アリかもしれませんね。

 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。

  

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