久しぶりにマンガトーク。自分の持っている、読んでいるマンガって、わりとギャグマンガが多めなのです。それもシュール寄りなものが多い。いや、シュールといってもまだギリわかる・・・くらいのもの。カオスというほどのものではなく、ある程度のキャッチーさはある感じの。今回は、そういったマンガを紹介します。

・昔話のパロディーという王道だけど飽きない。『アイちゃんとえほん』

アイちゃんの毎週末の楽しみは、幼稚園から借りてきた絵本をパパの前で朗読すること。なのですが、この『ももたろう』『シンデレラ』などの有名な物語に見せかけた絵本の内容は、毎回おかしくてツッコミどころ満載。

おばあさんが998ccのバイク乗りだったり宅配便が存在するという時代考証のズレはもちろん、ブラックな内容てんこもり。アイちゃんは飄々と読んでいますが、ところどころでパパの制止(ツッコミ)が入ります。

昔話のパロディーというもの自体も、昔の世界観に現代のものが出てくるというギャグも、可愛い絵柄なのにブラックな内容というのも、全部が使い古されたネタのはずなのですが、なぜかこれは飽きずに読めました。「あくまで絵本の中のこと」というメタ視点が逆に新しかったのかもしれません。

公式サイトでは『ももたろう』『あかずきん』『つるのおんがえし』が読めます。個人的なおすすめは『あかずきん』です。なんか微妙にオオカミが『うしおととら』のとらに見えてk・・・おっと誰か来たようだ。





・作者が自ら作中世界を意図的にブッ壊す。だから逸する常軌が存在しない。『おやつ』




表紙は愛らしく、キャラクターの絵柄は藤子・F・不二雄ふう。主要キャラの名前は「モンブラン」「ビスコちゃん」など、おやつにまつわるもの。ファンシーな絵柄とブラックな話題とのギャップがただただ可笑しい。

特に、2巻と4巻で登場する架空のスポーツ「パワーホライズン」は見ものです。他人が野球やテニスをしている中を邪魔し・・・、すり抜けながらプレイするという迷惑な競技なのだそうです。が、それ以外に「パワーホライズン」に関する具体的な記述はいっさいなし。

「ウインドプレッシャー'98」「オールバイマイセルフ」など、テキトーな横文字の技名が出てきては読者を置いてきぼりに勝手に熱く展開していく。笑いどころがどことかそういう次元の話ではない。逸する常軌がそもそもないのだ・・・。でも不思議なのがですね、「わからん」とはならんのです。随所随所で実在の人物(というかブライアン・セッツァー氏)が出てきてたまに現実に引き戻されるからか?うーん。

全5巻の作品ですが、どこから読んでも問題ないし、どこから読んでもブッ壊れているので、2巻と4巻だけでも読んでみてほしいです。4巻では読者に募集したオリジナルキャラがふんだんに登場し、世界がさらにおかしくなるぞ。

あと、PENICILLINのHAKUEIさんは、よっちゃんイカのあたりの見分け方を知っているらしいぞ。昆虫博士でもあるんだ。『ロマンス』よりも前に『男のロマン』っていう名曲を歌っている。いきなり何を言い出したんだ?というそこのキミ!ググってもたぶんなかなか見つからんからこのマンガを読みながらPENICILLINの『LimeLight』っていうCDを聴くんだ。もう15年も前のCDだけどブレイク手前の勢いが伝わる名盤だ。関ジャムのヴィジュアル系特集、視たかったなあ・・・。

Limelight
PENICILLIN
イーストウエスト・ジャパン
1998-10-21





・ヒーローがゴキブリだったらとってもエコ!『天然戦士G』



皆様、ゴキブリはお好きですか?・・・おそらく、日本国民の約92%が「嫌い」、約6%が「どちらともいえない」、約2%が「好き」と答えると思います。たぶん。

表紙の、仮面ラ〇ダーみたいな風貌は、何でできていると思いますか?・・・ゴキブリですよ、生きたゴキブリ。何万何億匹の群れが重なってこの形態を作り上げているのです。原材料に廃棄物いっさいなし!超エコ!でもまあ、たぶんすんげえ臭い!

ストーリーそのものは、単純明快なヒーローもの、のはずなのですが、最終的には地球規模のお話に・・・全3巻。くだらなすぎて何も考えずに読めます。マンガ図書館Zですべて読めます(いちおう注釈。ちゃんとした合法サイトです)。



・下ネタまみれなジュブナイル。『女子大生家庭教師 濱中アイ』 



高校受験を控えたマサヒコと、彼の担当になった現役女子大生家庭教師の濱中アイ、そしてマサヒコの幼馴染みのミサキとその友達のリンコを中心としたコメディー。

毎回毎回、ひどい下ネタが振りまかれるのですが、最終的には受験を控えた中学生たちのジュブナイル。作中では3年間の出来事ですが、リアルな連載も丸3年間。リアルタイムで追いかけていたので、最終回の感慨は今でも覚えています。

家庭教師と生徒という関係上、受験が終わったらお別れなんですよね。下ネタのせいで忘れてたけど。最終巻でみんなが手を振っているのが、なんかものすごく寂しい。まあ今だったらLINE交換くらいはしているかもしれないし、すでにケータイ社会だったのでアドレスはみんな知っているだろうけど(メールを送りあう場面もある)、目的である高校入試合格は、つまりマサヒコの家にみんな集まって勉強(性的なことも含めて)するという当たり前のようで当たり前じゃない日常は終わるということ。

・・・こんな真面目に話す内容じゃないんですけどね・・・初回は「白い液体」の話だし。ebookjapanで途中まで立ち読みできます。


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現在連載中の『生徒会役員共』のベースともいえる、作者の週刊少年マガジン初連載作品。『生徒会~』も好きなんですが、思い入れ的に『濱中アイ』を選びました。『生徒会~』も同じくひどい下ネタまみれなのにまさか劇場映画化されるとは・・・。



「発射(ロードショー)」じゃねえよ。0:17の、氏家作品によく見られるこの動きは大好きです。他のマンガも全部が全部、例外なく下ネタマンガです。お好きな方はどうぞ。



もう今どき、過去作であっても大抵はネット上で試し読みできるようです。『おやつ』だけはググってもちょっと見つかりませんでした。Kindle化もされていないようです。もったいない・・・。全部5巻以内で読めるので、電車内での暇つぶしなどにどうぞ。隣に座っている人に画面を覗かれてドン引きされても当方は責任を負いませんが。

この記事を書いた人

プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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