「くだもの」福音書書店 平山和子作


くだもの (幼児絵本シリーズ)
平山 和子
福音館書店
1981-10-20


 みなさんは、くだものというと、なにを思い浮かべますか?
 「きみたちキーウィ、パパイヤ・マンゴだね♪」
 いや、歌じゃなくて。
 南国のフルーツもステキですが、この本のくだものは、もっと身近です。

 まず、ページをめくると、でかいスイカの絵。
 青々とした丸い地球のような姿に、縦線がいくつも入っている。
 ぎざぎざの縦線が、非常にリアルです。
 つぎのページをめくると、そのスイカが六分の一に切られていて、黒い種がポツポツと赤い実のなかに見えています。
「さあ、どうぞ」
 と、書いてあります。

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 ところで、あなたはスイカの白い種を、食べてしまいますか?
 わたしは黒いのと一緒に、吐きだしてしまいます。
 昭和のころは、友だちと一緒に、スイカの種を飛ばし合いっこしていたひともいるようですが、女の子はそんなことしちゃイケマセンと母に厳しく言われてしまっておりました。
 でも、食べたらプッと噴き出したくなるよね?
  まあ、それはともかく、スイカは、ひとくち食べたらじゅわっと甘い汁がくちいっぱいに広がっていって、あの白いところギリギリまでたべてしまいたくなります。
 この絵を見ていたら、そんなことをおもってしまいました。

 次の絵は、ももです。
 左側にももの実、右側に切ったももの実が描いてあります。
 このももの実も、じつにおいしそう。
 陶器のうつわのなかに、一〇個ばかり切り分けられたももが入っています。
 フォークが添えられていて、「さあ どうぞ。」
 わあ、ありがとう。いただきます。
 バクバクたべてしまいそう。

 




 ちなみに、ももは古代中国・古代日本では、魔除けにも使われていました。
 「西遊記」のなかで孫悟空が食べたのは、神さまが食べるももで、そのおかげで孫悟空に神通力が備わった……と記憶していますが、これは記憶モードの雑学です。
 最近、糖度が22%(ギネスブックに載った)の日本産のももが発売されたそうです。
  なんでも、「糖度計の限界に挑みたい」と思った農家の方が、リンゴの肥料をもとに改良を加え、ももを甘くしたそうです。
 でも、高いからな……。ももって身近じゃないや……(笑)




 次の絵は、ぶどうです。
 左側に、白いぶどうと赤いぶどう。
 右側に、硝子器に盛った二つのぶどう。
 「さあ、どうぞ」
 またまた、おいしそうなくだものです。
 ひとつぶ食べたら、甘くて酸っぱくて、とろけてしまうかもしれません。
 食べ過ぎたら、太っちゃいそう!
 ひとくち、あーんと食べたら、ぷしゅっと口の中で粒がはじけたりして。
 あー、食べたい!





 食欲をそそる、くだものの絵本。
 まだまだ、種類は続きますが、あまり書くとつまんなくなるかもしれませんね。
 くだものの秋です。
 お子さんと一緒に、絵本で楽しんでみませんか。

 


 あすにゃん
  猫とお菓子と広島がすきです!
 漫画家の たらさわ みちさんと 仲良しです。

 
  

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