David Sylvianのソロアルバム『Brilliant Trees』をベッドのなかで毎日のように聴いていた時期があった。その後、発表された『Gone to Earth』や『Secrets of the Beehive』も好きだったけれどね。でも、最も聴いたアルバムでいうと『Brilliant Trees』になる。

JAPAN後期のアルバム2枚がお気に入りだった流れでデヴィッド・シルヴィアンのソロも追いかけた。「孤独な影(Gentlemen Take Polaroids)」と「錻力の太鼓(Tin Drum)」。発売したのはそれぞれ1980年末と1981年末。どちらも80年代初めの名盤だと思っている。



で、JAPAN解散後に1stアルバム『Brilliant Trees』が発売されたのが1984年。JAPAN後期のアルバムと一緒に、夜の愛聴盤だった。当時、夜は……そう、午後10時頃からは、NHK-FMの「サウンドストリート」や「クロスオーバーイレブン」を部屋で流してるのがふつうだった。記憶のなかでは津嘉山正種さんの声とデビッド・シルヴィアンの声が見事にシンクロしている。

街も深い眠りに入り、今日もまた、一日が終わろうとしています。

たしか、こんなナレーションで始まったような記憶がある。真剣に聴いているというよりは、音の粒を身体にシャワーしている感じだった。たとえば、雑誌をながめながら、軽い読み物を斜め読みしながら、ノートに日記のようなものを書きながら……。昼の喧噪で火照った細胞をなだめるように。ゆっくりと息を吸い、息を吐き、眠りの世界への準備運動する。

今日と明日が出会うとき……クロスオーバーイレブン。



そして、ラジオを消し、部屋の電気を暗くして、デヴィッド・シルヴィアンをかける。1stアルバム『Brilliant Trees』の1曲目は「Pulling Punches」。再生ボタンを押すと、イントロが始まる……。そんな毎日だった。アルバムの最後まで聴かずに寝てしまったことも多かった。今でも、デヴィッド・シルヴィアンの声を聴くと灯りを消したくなる。刷り込みだな。インプリンティングってやつだ。頭のなかでは、デヴィッド・シルヴィアンが夜と結合しているんだよ。


BRILLANT TREES-STANDARD-R
DAVID SYLVIAN
VIRGI
2006-06-02




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yosh.ash

文章と音楽。灰色の脳細胞です。
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