タイトルが最高にイイよね。大島弓子のマンガは傑作ぞろいで、どれがベストなんて選べない。だから、大島弓子の話は限りなく続くのでカット。「毎日が夏休み」だけに限定する。「毎日が夏休み」は1994年に映画化された。夏休みの終わりごろになると必ず観たくなる映画のひとつだ。



佐伯日菜子の女優デビュー作

棒読みで、演技しているのかどうかも分からない、佐伯日菜子の存在感が不思議な空間をつくっている。この映画が佐伯日菜子のデビュー作。日本アカデミー賞を始めとして、さまざまな新人賞をとった。その後、「エコエコアザラク」で黒井ミサ役をしたあたりからホラー系の匂いが。「らせん」では貞子役、伊藤潤二の「うずまき」にも出演していた。でも、佐伯日菜子のイメージは「毎日が夏休み」が刷り込まれているんだよね。個人的な話。

監督は「デスノート」などを手掛けた金子修介

金子修介の名前を知った映画は「1999年の夏休み」だった。そういえば、これにも「夏休み」って言葉が入っているな。この映画の元になったのは萩尾望都「トーマの心臓」。これも名作中の名作だ。ただ、男女の設定が逆になっていたので元ネタには気付かない映画に仕上がっている。「毎日が夏休み」以降は「ガメラ 大怪獣空中決戦」や「デスノート」みたいな大作を監督したりしていたけれど。楳図かずおの「神の左手悪魔の右手」を撮ったときには少しホッとしたことを覚えている。

毎日が夏休み デラックス版 [DVD]
佐野史郎
パイオニアLDC
2000-11-24



マンガの話に戻る。

「毎日が夏休み」の心地よさは最後のページに詰まっていると思う。紙の上に陽が当たってパッと明るくなるんだよね。そして、世界が一気に広がる。これは大島弓子の作品に共通することかもしれない。もし、読んたことがない人に「毎日が夏休み」を勧めるなら、文庫本ではなくコミックスを渡す。少しでも見えている画面が広いほうが大島弓子には似合うと思うんだ。

毎日が夏休み。

何度も聞いても、見ても、書いても、話しても、とても素晴らしいフレーズだ。







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yosh.ash

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