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まず言っておこう。 
お好み焼き屋は、馬車を引かない!

わたしのいる広島では、 
戦争直後には、屋台で運営していた人もいるらしいが、 
馬車を引いて客を集めたという話は、 
寡聞にして聞かない。

広島と言えば お好み焼き。 
近くに、おいしいお好み焼き屋さん(屋台ではない)があり、 
合唱サークルの帰りに、ちょくちょく寄って 
食べて帰る。 

その、お好み焼き屋のご主人から、面白い話を聞いた。 
「馬がいくらするか、知っとるか?」 
じゅうじゅうお好み焼きが焼けている。 
しだいにこみ上げてくる笑いのように。

広島には、ドリミネーションというものがある。 
クリスマスになると行われる、原爆ドームあたりから 
平和大通り沿いのライトアップ。 
去年は、カープが優勝したことや、宮島の世界遺産登録が20年経つことなどから 
それにちなんだ電光モニュメントがあった。 

煌めく雫のLED。 
濡れるような鯉の滝のぼり。 
期間中は車や人が大混雑。 
出番になるのが、なんと白馬の馬車! 
ひとり1回1500円で、じっくりライトアップを見られる。 
大人気。

馬車を引くその白馬は、噴火前の阿蘇山の平原で 
放牧されていた。 
歳と性格の関係で競馬には向かないので、 

一頭30万円。 
ただし、エサ代などの世話代は含まない。 
厩舎に世話をする人がいらっしゃるらしい。

派手な芸能人のするような結婚式と 
ドリミネーションのあるクリスマス以外は仕事がなく、 
いまは要請されてハウステンボスで 
馬車を引いている。 
馬は専用のトラックで運んだそうな。


馬はお金がかかるのでは 
と言ったら、その馬車の御者は 
大病院の一人息子で 
国体にも出たツワモノなんだって! 


身近なところに、意外なコネクションを見せられて、 
驚くと同時に、客商売って、人脈が広がるねー 
と思った、今日のわたしでした。

 あすにゃん
   http://respective-colours.net/                                              


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