とうとうラルクこと、L'Arc〜en〜Ciel(ラルクアンシエル)です。シェルじゃなくてシエルです。ここでラルクを語るには、どうしてもアレに触れなければならぬ。「ラルクはヴィジュアル系なのか?」論争について。

・昔の話をいつまでも引っ張っても・・・。

この論争が起こる発端となった出来事は、1999年に起きました。当時の歌番組『ポップジャム』で司会を務めていた爆笑問題の太田光さんが「ラルクはヴィジュアル系」と言ったのに対して、ベースのtetsuya(当時の名前はtetsu)さんが憤慨して、本来は2曲が演奏される予定だったところを1曲のみで切り上げてしまい帰ってしまった、という事件です。

tetsu「哲学」
tetsu
ソニーマガジンズ
2004-03-20



この件を根拠に「ラルクはヴィジュアル系と呼ばれるとキレる」という噂が1人歩きしてしまっていますが、まずこれ、もう18年も前の出来事です。この18年の間に、ヴィジュアル系の定義も変わりましたし、この件に関与しているのはtetsuyaさんだけでメンバー全員が同意しているとは限らないのですね(yukihiroさんは「昔はそう呼ばれるのがイヤだった」という発言を残してはいます)。

ラルクの活動内容も当然ながら変わりました。現在のラルクは自分の中では「元ヴィジュアル系」、過去のラルクは「まだ認知度が曖昧だった時代にヴィジュアル系の界隈にいたアーテイストのひとつ」。その根拠は、これからゆっくり説明していこうと思います。

・オタクだからこういう簡易年表つくる。

では、自分が勝手にL'Arc~en~Cielのディスコグラフィーを「第1期」「第2期」「第3期」に分けて説明します。内訳はざっくりとこんな感じ。

第1期(1991年~1996年):

True
Ki/oon Music Inc.
2014-04-15


幻想的で耽美な世界観が特徴だった結成時から1994年のメジャーデビュー時、知名度がだんだん上がってきた4thアルバム『True』まで。


第2期(1997年~2001年):

REAL
L’Arc~en~Ciel
キューンミュージック
2001-07-04


ドラマーがyukihiroさんに交代し大ヒットシングルを出しまくった20世紀末から、hydeさんが短髪のワイルドな姿にイメチェンしロックテイストの強くなった8thアルバム『REAL』ならびにその流れを汲むシングル『Spirit dreams inside』まで。


第3期(2004年~現在)

KISS
L'Arc~en~Ciel
KRE(SME)(M)
2007-11-21


3年ぶりのシングル『READY STEADY GO』からしばらくのリリースラッシュ、その後は各自のソロ活動と並行しているため音源リリースのペースは落ちたものの代わりにワールドワイドなライブ活動を行うようになった2010年以降。

-1999年の途中まではヴィジュアル系とする-

自分の中でラルクがヴィジュアル系だったのは、第2期の途中、1999年に同時発売されたアルバム『ark』と『ray』まで。1999年末に発表されたシングル『LOVE FLIES』および翌年のアルバム『REAL』からは、そこから離れた存在のカリスマ的人気を誇るビッグバンドのような印象。


・DEAD ENDとヴィジュアル系と、ややこしい時代とめんどくさいオタク。

さて、さっそく第1期です。

DUNE
L’Arc~en~Ciel
DANGER CRUE
1993-04-16


この時代のhydeさんは髪を肩まで垂らしていてまるで女性のようで、他のメンバーも黒服に身を包んでいたり、アーティスト写真もモノクロだったりして、非日常的な世界観を大切にしていたことがわかります。初期はLUNA SEAのカバーなどもプレイしていたようですが、この時期のLUNA SEAと共通点がひとつあります。それは、両者とも(特にボーカリストが)DEAD  ENDというバンドに強く影響を受けている、ということ。

肩まで髪を垂らして顔の半分を前髪で隠し、頬のこけた教祖のような妖しい姿で呻くように歌うDEAD ENDのボーカルのMORRIEさんに憧れた当時のボーカリストは非常に多く、hydeさんもそのうちの1人だったのです。特にラルクの1stアルバム『DUNE』の全体的な空気は、DEAD ENDのアルバム『SHAMBARA』に通じるものを感じます。実際にMORRIEさんも、後年に「DEAD ENDっぽい」ということで『DUNE』を紹介されたそうです(MORRIEさんご自身は、特にそうは思わなかったそうですが)。

shambara[+2]
DEAD END
ビクターエンタテインメント
2009-11-11


ZERO[+2]
DEAD END
BMG JAPAN Inc.
2009-12-23


『SHAMBARA』は後に影響を受けたというヴィジュアル系ミュージシャンが非常に多い名盤。ただ、DEAD END自体はアルバムによってかなりとんでもなく方向性が変わるので注意。これの次作『ZERO』は更にキャッチーになり(この2枚の変化だけでもかなり激しい)、'90年代のV系オタ的なおすすめはこの2枚。ってラルクの話でしたね。

DEAD END自体はヴィジュアル系ではないです。その理由は、この記事を読んでいただければわかります。あと、冒頭の話題に戻りますが、ラルクが結成されたのは1991年。既に「ヴィジュアル系」という単語はあったものの、言葉が生まれたからといってすぐに拡散されるわけでもなく、本格的にこの単語を一般名詞化したLUNA SEAやGLAYはまだ世に出る前。タイミング的に過渡期だったので、「俺らはヴィジュアル系じゃない」という主張もあって当然だと思います。

でも。

あくまで自分は、1999年夏までのラルクはヴィジュアル系、という定義でいます。だって、自分は「ヴィジュアル系バンド」としてラルクを知ったのだから。

この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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