ぷらすです。
みなさんは、サイレント映画ってご存知でしょうか?
チャプリンやバスター・キートンのドタバタコメディー映画なんかが有名ですよね。
今回は、そんな白黒サイレント映画のオススメ作品をご紹介していきますよー!

ざっくりサイレント映画の歴史


「サイレント映画」というのは、ざっくり言えば音声トラックの入っていない映画の事です。
対して、セリフや音楽効果音などが入っている映画は「トーキー」と呼びます。
世界最初の映画は、1888年(明治21年)にフランス人のルイ・ル・プランスが生み出したと言われていて、オークウッド・グランジ庭園を歩き回る人々を撮影した上映時間2秒の『ラウンドヘイ・ガーデン・シーン』(Roundhay Garden Scene)という作品と言われています。

初期のサイレント映画は、時間も短くて物語を動画で見せる現在の形ではなくて、イベントでの見世物としてテントなどで上映されていたんですね。
駅のプラットホームに蒸気機関車がやってくる情景をワンショットで撮した『ラ・シオタ駅への列車の到着』を見たお客が驚いて逃げ出したなんて有名な話がありますが、これは信ぴょう性の薄い都市伝説みたいですね。

その後、生演奏に合わせて上映される短編・長編の「劇映画」が世界中で作られるようになる「サイレント期」は、
1920年代末期にトーキー映画が登場して普及するまで続き、多くの名作とスターをが登場するんですねー。
また、ズームアップとロングを組み合わせたり、別々に撮影したシーンを繋ぎ合わせて一つのシーンに見せるモンタージュなど、現在に通じる映像テクニックのほとんどは、この頃に発明されたと言われています。

世界の三大喜劇王


この当時、世界的な人気を得たコメディアンが、チャップリン・キートン・ロイドの「世界の三大喜劇王」です。
山高帽とチョビひげがトレードマークで、喜劇の中にドラマ性を入れ込んで喜劇王チャールズ・チャップリン。



無表情のままとんでもないアクションをやってのけた「偉大な無表情」バスター・キートン。



セルロイドの丸メガネがトレードマークで『要心無用』での時計台のシーンはジャッキー・チェンがオマージュしたことでも有名なハロルド・ロイド。



個人的に特に好きなのはバスター・キートンなんですが、今観るとヒー!!((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタってなるような凄いアクションを平然とやってのけてるんですよねー。(もちろん映画のトリックを入れているシーンもあるらしいですが)

日本の無声映画


日本でも数多くのサイレント映画が制作されています。
その多くは、チャンバラだったりコメディーだったり。
その中でも僕が好きなのが、1925年(大正14年)製作、当時の剣豪スター坂東妻三郎主演の「雄呂血」です。



1時間以上の(無声映画としては)長い作品で、正しく生きようとするのに誤解や裏切りでひどい目に会い続けた主人公が、クライマックスでついに役人相手に大立ち回りするという悲劇です。多分。

僕は子供の頃にテレビで観たんですが、この大立ち回りの迫力が凄くて驚いたのを覚えていますねー。

戦艦ポチョムキン


1925年、旧ソ連で制作された『戦艦ポチョムキン』は1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱を描いた作品で、中でも「オデッサの階段」と呼ばれるシーンは後の数々の有名作品にオマージュされています。



この「オデッサの階段」でベビーカーが階段を落ちていくシーンで使われているのが先述したモンタージュ理論というやつで、「あれ? あの映画で見たな?」って人も多いんじゃないでしょうか。

中でも一番有名なオマージュは「アンタッチャブル」のシカゴ・ユニオン駅でのカポネ一派との銃撃戦のシーンですねー。
ただ、長い映画なので全編フルで観るのは正直大変だと思いますけどもw

SF映画


サイレント映画でSFと言えば、1927年のドイツ映画「メトロポリス」じゃないでしょうか。



製作時から100年後のディストピア未来都市を描いた映画でSF映画黎明期の傑作と言われ、後のSF映画にも大きな影響を与えているそうですよ。
ただこの映画、原版だと2時間以上あるので、全編観るのは正直かなりシンドいと思いますけど。(僕も全編通しては観たことないです)

当時の映画はほとんど著作権が切れてて、YouTubeなどで観られる作品も多いです。
特に、チャップリン・
キートン・ロイドの作品は、短編から長編まで数多くあるので、気になる方は是非一度観て欲しいって思いますよ。

ではではー(´∀`)ノ

この記事を書いた人 青空ぷらす

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