信じられないよ、レディオヘッドの『OK Computer』が発表されてから20年も経ったなんて。1曲目「Airbag」、そして続く2曲目「Paranoid Android」の流れに「カッコエエ……」と唸ったのがそんな前の話であることに驚く。振り返れば、1997年は傑作アルバムの宝庫と呼べる年だった。ゆっくりと思い出してみる。動画を貼り続けてみる。

『Dig Your Own Hole』ケミカル・ブラザーズ



1997年に発表されたのは大ヒット、シングル「Block Rockin' Beats」とアルバム『Dig Your Own Hole』。曲単体としては前年に出した「Setting Sun」のほうが好みかもしれない。一時期、ケミカル・ブラザーズはビッグビートやらブレイクビーツの自家中毒に陥ったような気がしたけれど、「Setting Sun」寄りの音に戻ってホッとした記憶がある。

『Homogenic』ビョーク



未だにビョークの最高傑作は『Homogenic』だと思っている。1曲目の「Hunter」は百万回、聴いた。たぶん。ソロになってから『Debut』で「スゲエ!」、2ndアルバムの『Post』で「スゲエッ!!」となって、3枚目の『Homogenic』では言葉が出なかった。人間の声は最上級の楽器だよね……と思い知らされたのがビョーク。

『Homework』ダフト・パンク



アルバムのポップさとしては2001年に発売された『Discovery』のほうが上だと思う。「One More Time」が売れたもんね。でも、よく聴いたのはデビューアルバムの『Homework』。飽きがこないスルメのような音が詰まっている。フレンチ・ハウス(フレンチ・タッチ)のコンピレーション・アルバムまで買っていた。しかし、まさか、ダフト・パンクがグラミー賞をとるとは想像もしていなかったけど。

『Urban Hymns』ザ・ヴァーヴ



音楽の統一性という点では前作である2nd『A Northern Soul(ア・ノーザン・ソウル)』のほうがイイ。『Urban Hymns(アーバン・ヒムス)』はボーカルのリチャード(リチャード・アシュクロフト)とギターのニック・マッケイブが完全にぶつかっているんだよね。確かにサウンドは洗練され、垢抜けた。よく出来たアルバムだとは思う。でも、でも、1stのサイケデリックな雰囲気も捨てがたいな……と思いながら、当時、聴いていた記憶がある。

20年なんか、あっという間だ……



1997年に発表されたアルバムは上記の他にも多くある。当たり前の話だ。『The Fat Of The Land』ザ・プロディジー、『Von』シガー・ロス、『Blur』ブラー、『FANTASMA』コーネリアス、などなど。キリがない。レディオヘッドの『OK Computer』20周年記念盤は2枚組で、「I Promise」「Man Of War」などの楽曲がディスク2に収められている。20年なんか、あっという間だ。あっという間に過ぎる。しかし、時がすぎるのは早いよね。



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yosh.ash

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