今週は久しぶりに通常運転・・・といきたいのですが、2つ問題が。

・ヴィジュアル系というカテゴライズは実にめんどくさい。

今回ご紹介する、ZIPANG

もちろんヴィジュアル系的なエッセンスもある、というか、コテコテなヴィジュアル系メタル(名前を出しちゃうと、JAPANの付いていない頃のXとか、摩天楼オペラとか)が好きならこれを聴いて損はしない!という確信はあるものの、このバンド自体はヴィジュアル系にカテゴライズされるかどうか曖昧な位置にある、というのが、1つめの問題。でも、ここでは「ヴィジュアル系」のみならず「その周辺」も良しとする、ということで、紹介します。

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・で、もうひとつの根拠がまた問題なのよ。

これはバンドのみならず、俳優さんとかスポーツ選手などもそうですが、伝説的な人気があったり偉大な功績を残した者の次世代を、「○○のフォロワー」とか「第2の○○」などと呼ぶことがありますね。それが必ずしも名誉なことなのかどうかは、ご本人にしかわからない気持ちなわけですが。「○○に似ている」という意味も含んでしまうわけで。

 

・ウダウダぬかしてないでさっさと紹介しろよ!理屈ヴィジュヲタが!

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あ、はい、すみません・・・。さっさと進めるぞ。「ZIPANG(ジパング)」です。前述したように、フォロワーという言い方はどうなんだろうと思いつつ、あえて、・・・というか別に自分が言いだしたわけではなく、アルバムリリース当時、雑誌でよくフィーチャーされていたようなのですよ。「X JAPANの再来か!」と。

・確かになんとなく連想する部分はあるけど、泥臭く耽美な流れは気持ちいいぞ!

しつこめのチョッパーが印象的な1曲め『Brother』から実質的な2曲め『3rd Attack』の泥臭メタリックな流れは、とても気持ち良いです。『3rd Attack』の歌詞には「XXXX 攻撃再開」という、どこかで見たことがあるフレーズもありますが、これはあえてのオマージュというか遊び心かも。ここまで露骨だと清々しい。We Are XXXX!!

なんか昭和末期の歌謡曲みたいな歌メロの『Angels』、耽美フレーズ満載の『All by myself』、ピアノとドラムを中心に添えたインストナンバー『M's Love Song~断章・天照~』(このサブタイトルは必要だったのだろうか・・・でもいちいち付けちゃうのが好き)といった箸休め的な曲・・・というかなんか雄大で結局は休めないんだけど・・・も、いい味を出しています。でも意外にもそんなに分数の長い曲はないので、ダレることなく聴けます。



Zipang
PLUG RECORDS
2000-11-01

・ヴィジュヲタ的に気持ちいいツボを全部おさえている『INcubus』

さて、曲順をすっとばしてでもラストに紹介したかった、このアルバムで個人的に最も問題作なのは、4曲め『INcubas』ですね。'90年代ヴィジュアル系オタク的には、エフェクトのかかったボーカルとか後ろで聞こえる英語(なのかどうかもよくわからん謎の言語)の囁きとか唐突な転調とかワルツ?的なピアノとか後半で声がちょっと掠れ気味になるのとか・・・、嗚呼、冒頭で無駄に理屈を振りかざしたクセして、肝心の音楽的語彙力に乏しすぎる己が情けない。とにかく、こう・・・最高なんだ(実にアホっぽい感想)。こう、なんていうか、「浸れる」んですよ。夢魔(=INcubas)に侵されるのです。ハアハア。


・・・という貧困なボキャブラリーによる感想でしたが、クサいメロディーが好きな方や、泥臭いメタルをお探しの方や、自分みたいなオールドヴィジュアル系(あえてジャパメタも含みます)オタクには確実におすすめできる1枚。確かにXフォロワー(あー言っちゃった)的な側面はあるのですが、ここから2枚、3枚とアイテムを出していけば独自の立ち位置を見いだせたかも。細かい事情はよくわかりませんが、なんだか事務所と揉めただとか何かで、結果的にこれがラスト音源となってしまいました。

2000年代になってから、ニューメタルに歩み寄って海外で活躍するようになったDIR EN GREY、同じく海外ツアーを積極的に行っているVersailles、元々は正統派メタルバンドだったけどあえてヴィジュアル系シーンに身を移したNoGoDやNOCTURNAL BLOODLUSTなど、メタル界も盛り上がりを見せるようになりました。もし今もZIPANGが現役なら重鎮として活躍していたのかもしれません。

【中古】 大政奉還 /Zipang 【中古】afb
【中古】 大政奉還 /Zipang 【中古】afb

2000年発売のこのCDを自分が入手したのは2013年だったのですが、感激のあまり付属のアンケートハガキに記入したのは良い思い出(※さすがに送ってはいません)。

この記事を書いた人

プラーナ


henkou_ver
  

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。

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