なんと8度目のインドにして、まともにヨガのレッスンを受けることを決意。長い間修行している友達にまず軽い手ほどきを受け、ここならば初心者にもいいよ、というオススメのクラスへ出かけた。手には街で買った安いヨガマット。それを握りしめてクラスへ入るとすっかりそこは道場の雰囲気が漂っていた。

ヨガ始め!

運動もろくにせず、こういう場にまったく慣れていない私はキョロキョロとまわりを眺めながら、とりあえずヨガマットに横たわってみた。周りの人がこうやって軽い瞑想をしているのを見たからだ。私にはまったく効果がなかったろうけれど。

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それでもクラスが始まると、私は私なりに必死である。なんといっても運動はしない、基本引きこもりという体質である。それがヨガクラスに行っただけでも褒めて!という感じだったが、不思議な事にどんどん気持ちよくなるのである。身体の中の余分なものがするっと出ていく感じと言うか、とにかくあの気持ち良さはすばらしかった。リシケシュでは有名な先生であり、もちろん賛否両論はあるが、初心者がヨガに出会うためのきっかけとしてはすばらしいと思う。多分検索をかければすぐに見つかると思うので、興味のある方はどうぞ。

え、地獄のヨガ?

さて、数日の快楽ヨガが過ぎた頃、修行者友人たちが「そろそろいいんじゃない?」「勉強になるしね」と違うヨガクラスへ連れて行く相談をしている。彼らは私からはとても考えられないような修行をしていて「そこに……行くんでしょうか?」とつい情けない声で聞いてしまった。

そしてなんとそこは今でも私が通うようになったところである(体調不良でしばらく休んでるけど)もう、なんというか身体の仕組みがわかるというか、これ解剖学でしょ?というレベル。身体がケガをして十分に使えない時にはブロックなどの補助器具を使って、現状でもっとも効果が出るように考えられている。……とこれはもちろん後学のせいであり、連れて行かれるときは本気でビビッタ。ドアを会えるとロープが吊るされ、いろんな道具があって「ここはSMクラブでしょうか?」と本気で思ったほどだ。

アイアンガーヨガ
B.K.S.アイアンガー
医道の日本社
2016-01-30

 

しかしここが私には良かったのだ。微に入り細に入り「ここの骨をこうして……」「この肩周りをもっとダイナミックに回すんだよ」などなど、私みたいな頭でっかちは感覚で覚えられないから「こういう理由だよ」と教えてくれると腑に落ちるのだ。ヨガ用語の英語がまったくわからなくてまわりの人に大変迷惑をかけてしまったが。だってわからないもの、肩甲骨とか上腕二頭筋とか。

そうやってふらっとリシケシュに来て、ふらっとヨガを初めて、日本に帰っていてもチャンスがあればクラスへ行って。絶対ヨガなんかやるかと思っていたのに世の中何がおこるかわからない。またそれが楽しいのかな。
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旅と音楽と本が好き。別名義でWebライターとして活動中。
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