「名古屋系」はダークでハードでメロディアス、ということで、前回はLaputaを紹介しましたが、今回は、じゃあもちろんこちらも紹介しなければならない(義務)、ROUAGEです。
 
・初期の代表的な「名古屋系」は黒✝夢、Silver Rose、Laputa&ROUAGE、Merry Go Round。もちろん他にもあるけど、基本はこのあたり。

「ROUAGE(ルアージュ)」、フランス語で「歯車」という意味です。バンド名からして、なんといいますか、いかにも、'90年代のお耽美系の響きがあります。簡単なフランス語だとかドイツ語だとかは、昔のお化粧系の必須科目。「un deux trois」や「eins zwei drei vier」の読み書きはできて当然。逆にいえば、ある程度の読み書きができれば、文法や発音などはデタラメでかまいません(オイコラ)。 

結成当初のリーダーだったベースのKAIKIさんは、前回で少し触れたSilver Roseに在籍していました。LaputaとROUAGEは、Silver Roseのメンバーが袂を分かったバンドです(Merry Go Roundというバンドもそうですが、ここはかなりクセが強い方々なので説明するとキリがないので、ここでは名前のみの登場とさせていただきます)。初期は実際にお耽美で黒服で、神とか理想郷とかいうお馴染みなワードが出てくる王道なダーク系でしたが、メジャーデビュー直前にKAIKIさんが脱退してからは、宗教的な世界観よりも生物学的なワードが目立つようになります。

・昇るブタとハッピー、ピープルとangel-fishと痂だらけの羊達の頭のスープ(なのかどうかはしらん)、生々しく肉々しく。

SOUP
ROUAGE
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
1998-11-11


個人的に好きなのは『SOUP』というアルバムです。世間的にはヴィジュアル系が大ブームだったわけですが、ROUAGEは他所よりも一足お先に脱ヴィジュアルへの一歩を踏み出したかのごとく、初期のお耽美感は弱まりました。なにしろ1曲めのタイトルが『昇るブタ』ですよ。まあ、そこから曲間なしで続くシングル曲『endless loop』は逆にROUAGE史上最高にヴィジュヴィジュしているのもまた一興なのですが。でもラウドロックの要素を取り入れ、激しさよりはどちらかというとパワーで攻める仕上がりに、朗々と歌い上げるKAZUSHIさんのボーカルが力強く、当時のライブツアーで1曲めだったというヘヴィチューン『Sink...TANK』でそれを堪能できます。

また、ここから曲名や歌詞のカタカナ多用が顕著になり、この次作の『Lab』に収録される『進化論。』というパンキッシュな曲では大爆発。ここでなんだかひと皮もふた皮も剥けた感が。歌詞を抜粋します。これ、原文ママです。

ライラライラ上昇ライラライラ撃沈
ライラライラ重症 アーハー

ファッカー ア ゴーゴー アハハ
ハリーアップ ゴーゴー アーハー 

 
ここまで来ちゃうとお耽美も何もあったもんじゃない。アハハ。アーハー。

LAB
ROUAGE
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
2000-05-24

 
このアルバムとシングル『肌色。』を発売後、ギターのRIKAさんが脱退。ドラムのSHONOさんは引退して家業を継がれたそうで、ボーカルのKAZUSHIさんとギターのRAYZIさんはSTRAY PIG VANGUARDというバンドを作りました。

スターダスト
STRAY PIG VANGUARD
日本クラウン
2003-09-25


こちらは後期ROUAGEの延長線上にあるような音楽性で(そもそも経緯的にはROUAGEの変名バンドのようなもの)、特にこの曲なんかは更にラウドロック寄りになり普通にキャッチーです。


STINKY
dibs
メーカーオリジナル
2003-02-22


脱退したRIKAさんは、dibsというバンドを作り、表記が「利華」に変わりました。そんなヴィジュくさい表記になるということはもしや再びゴテゴテな衣装に身を包・・・と思いきや、むしろ逆で、Gパンにスニーカーにチョビ髭に黒縁眼鏡。かつて顔がまともに見えないくらいに赤い前髪を伸ばし目の周りを真っ黒に塗りつぶしていた方とは思えないほどにラフな格好に。音楽的にもラフになり、ざっくばらんなグランジスタイルに。これがやりたいのなら、まあそりゃあヴィジュアル系の畑にいるROUAGEでは難しいですな・・・うん。納得。

次回は、名古屋出身だけどもポップで明るめな方々を。

この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver
 
 サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。

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