今回は「名古屋系」の代表的な存在、Laputaです。ヴィジュアル系オタクなら、すぐにピンと来るはず。「次世代の名古屋系」を目指して結成されたアルルカンというバンドもいるくらい、「名古屋系」はこの業界的には基本用語です。

 

プロフィールに「サブカル中二病系」とかずっと書いておきながら、このところ中二成分が足りない気がする今日この頃。決算や確定申告や契約更改、目が回りそうな書面の数々。。。。。ゲシュタルト崩壊が起きそう。そんな時、たまには日常を忘れて、名古屋の世界に没頭しませう。

・ジャパメタや'80'sアングラに影響を受けたバンド、に更に影響を受けたバンドが「名古屋系」

 


亡骸を…
黒夢
原楽器
1996-11-05


 

「黒✝夢」です。「黒夢」ではありません。世に出た頃には、『BEAMS』などのポップな曲や過酷なライブツアーを行うパンク系バンドとして知られていましたが、結成してからしばらくの間は、真っ黒い衣装に身を固め、『中絶』『生きていた中絶児』という、もはやダークというよりも怪談に近いタイトルのミニアルバムをリリースし、アングラな世界観を醸し出していました。最初期はAUTO-MODの『時の葬列』というゴシックな世界観のギグや、DEAD ENDのボーカルのMORRIEさんの独創的なファッションに影響を受けていたそうです。

当時、ボーカルの清春さんが首を吊るパフォーマンスをした際にステージ上で失神してしまった伝説は、語り草となっています。 

今回紹介するLaputaの中心メンバーがローディー(お手伝い)だったこともあり、後の名古屋系にかなりの影響を与えています。


・ダーク、ハード、メロディアス、美メロ、泣きギター、キャッチー/ゴテゴテ/デジタル。名古屋系の代表の片割れ、Laputa。


翔~カケラ~裸
Laputa
EMIミュージック・ジャパン
1999-06-09

 

Laputa(ラピュータ)は、1993年に名古屋で結成されました。ギターのKouichiさんは、大人気を誇っていたSilver Roseというバンドの出身で、他のメンバーが「イングウェイ・マルムスティーンのアルバム全部やるから」と説得してLaputaに加入してもらった逸話があるそうです。'80年代のハードロックに強く影響を受けていて、実際にLaputaでも泣きギターソロを大量に披露されています。

 

「ダーク、ハード、メロディアス」をモットーとしていますが、その中でもハードとメロディアスを重点に置いた作風の『翔〜カケラ〜裸』は名盤中の名盤。アルバム全曲が好きになることって、ヴィジュアル系以外でもなかなかないのですが、自分はこのアルバムの曲、全曲が好きです。

特に、シングルカットもされていた『Breath』という曲はV-ROCK史に永劫に刻まれるべき名曲だと真面目に思っています。

たそがれる森は 雪化粧に覆われ

草原 春を待ち焦がれる

ため息まじりの 死化粧 施され

草原 駆け巡り Breath,Breath of mind


雪の降る夕暮れの草原を駆け巡る・・・とても爽やかな絵面ですが、死化粧を施されているんですよ。さらっと出てくるワード「死化粧」の破壊力。出だしのパーカッションから、上記のサビのファルセットみたいな違うような独特な歌い方、ラストの全パートがバシッと休符するグルーブまでずっとカッコイイ。この15年間で確実に数百回リピートしているのですが、さっきこれ書きながら聴いたらやっぱり感動して、今3周め。なんと哀しく美しい。
 
とにかくメロディーが流れるように綺麗でキャッチーなので、 ヴィジュアル系の曲に特有のゴテゴテした感触が苦手な方でも、割りと聴きやすいかと思います。

逆にいえば、この1つ前のアルバム『麝~ジャコウ~香』はゴテゴテとキャッチーの中間、2つ前のアルバム『絵~エマダラ~斑』はゴテゴテです。お好みに合わせてご摂取ください。

麝~ジャコウ~香
Laputa
EMIミュージック・ジャパン
1998-03-18




絵~エマダラ~斑
Laputa
EMIミュージック・ジャパン
1997-06-25


後期はデジタルを取り入れた曲が増え、かつてのファンからは賛否両論、というかほとんど否だったようですが、個人的にはバンドサウンドが薄れた後期も、まあ嫌いではないです。これもお好みなんですけどね。メンバーの方向性の違いが顕著になって、2004年に解散してしまいますが、後期の作品でも『Sparks Monkey』という曲はハードロック成分が戻っていて好きです。ただ、同アルバムでハードロック成分があるの、タイトル曲だけで、あとはデジデジだけど。

Sparks Monkey
Laputa
日本クラウン
2003-04-23






・もうひとつの「名古屋系」代表は次回。

さて、「名古屋系」のお話で、黒夢もLaputaも出しといて、あそこの名前は出さないの?・・・ある程度この業界に詳しいならば、もう次回はどこの紹介だか、なんとなくおわかりいただけると思います。

この記事を書いた人


プラーナ

henkou_ver

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。

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