今回は、ヴィジュアル系に関連するマンガを紹介しようと思います。といっても、音の出ない媒体での表現は難しいこともあってか、音楽を題材にしたマンガそのものが少ないし、更にニッチな業界であるヴィジュアル系となると、かなり絞られますが。

 

・田舎の在宅ヴィジュアル系オタク的には共鳴せずにいられない!『バンギャルちゃんの日常』

バンギャルちゃんの日常
蟹めんま
エンターブレイン
2012-09-28


現役バンギャル(バンギャ。バンドの追っかけ)である作者が、思春期直前のヴィジュアル系との邂逅から、現在のライブハウス事情に至るまでを赤裸々に書いたエッセイマンガ。原型でもある作者さんのアメーバブログ『蟹めんまのバンギャル漫画』でも、その一部が読めます。


小学生の頃にSHAZNAMALICE MIZERを見て、「人間ってここまで化けられるの?!」と衝撃を受けてヴィジュアル系に面白みを覚えたことや、だけど奈良県の田舎住まいだからバンドはなかなかライブに来ない、なのでテレビや雑誌の情報を舐め回すようにチェックしたり、同年代でヴィジュアル系の話ができる相手がいないことにやきもきしたり・・・。

作者さんと同世代で、同じく関西の田舎育ちで、学級内ヒエラルキー最底辺だった自分としては、共鳴せずにはいられないエピソードがたくさん。地方のショッピングセンターで、有名ブランドのパチモノの黒っぽい服を買うなんて、・・・そんな恥ずかしい過去、あるわけないじゃないですかアハハハハ・・・・。 

・2次元のイケメンバンドが3次元になっちゃった?!『快感♥フレーズ』

 快感・フレーズ リインカーネーション



 

おとなしい性格の文系女子高生の愛音(あいね)が、ヴィジュアル系ロックバンドのヴォーカリストであり変態ナルシストでもある咲也に出逢い、「お前のHな妄想を歌詞にして、そのエロ曲を俺に歌わせろ」と要求されるところから始まる、いろんな意味でドリームな少女マンガ。エロ曲を歌わせるだけでは飽き足らず、さらに愛音さんも愛音さんで変態ドMなので・・・きゃあっ。ええ、まあ、続きは読んだらわかるよ。現役中学生男子にとっては、そんじょそこらのそんじょそこらよりエロくて、でもしかしああなる心情もこれ描いちゃう新條さんも理解できなんだ。こいつらおかしいわい。

作中に登場する、咲也がヴォーカルを務めるヴィジュアル系バンド「Λucifer(リュシフェル)」は、現実にオーディションが執り行われ、現実に結成され、現実にCDを出したり雑誌に載ったりライブツアーを敢行したりしました。3枚のアルバムがリリースされていますが、個人的には2枚目の『BEATRIP』がいちばん好きですね。

BEATRIP
Λucifer
UNLIMITED RECORDS
2001-02-21


作中では「処女のH妄想」とされた歌詞は、現実には森雪之丞先生のペンによって書かれましたが、特別エロいものではありません。残念(何が残念だ)。


・さすがに時代を感じるけど、なにげに未来を予見?『To-y』



 

1985年から1987年まで、週刊少年サンデーに連載されていました。もう30年以上も前だし、ヴィジュアル系という言葉はおろか、お化粧系ロックバンドですら、まだ地下にしかいない時代。アニメ『すごいよ!マサルさん』の主題歌で有名なPENICILLINのバンド名は、この作品に出てくるお化粧系バンド「ペニシリン・ショック」が由来。

地下パンクバンド出身の主人公であるトーイが、アイドル歌手で後にライバルともなる哀川陽司のバックバンドEDGEのベーシストとなった後、ソロ歌手としてデビューし、テレビに引っ張りだこの有名人となり、絶頂に登り詰める物語。

LPレコードが普通に出てきたり、ワンレングスの女性がやたら多かったりするのには時代を感じますが、すっきりとした美しい絵と、あえて擬音や歌詞などを全く描かない演奏シーン、静と動をクールに使い分けた独特なコマ割りに引き込まれていきます。カップリング曲違いのシングル3種類同時リリースという複数商法がサラッと出てくるのが凄いし、当時も現在も活躍中の某有名アイドルプロデューサーをモデルにしたと思われるキャラクターも出てきます・・・。

時代は廻る・・・。そして、また自分のiPhoneにはこういうのが突っ込まれるんだ。



この記事を書いた人

henkou_ver

プラーナ

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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