ジョゼップ・グアルディオラ・イ・サラ
(
Josep Guardiola i Sala)はスペインのカタルーニャ州出身の元サッカー選手で現役のサッカー指導者。現在はプレミアリーグのマンチェスター・シティの監督を務めており、現役時代は主にクライフが率いたドリームチームと呼ばれたバルセロナの一角として活躍し、スペイン代表にも選ばれた中盤の名手。
ここまで監督として率いたバルセロナとバイエルンの2チームで20を超えるタイトルを獲得しており、稀代の名将として知られている。


ということで前回に引き続きペップについての記事です。
前回は彼の経歴の紹介で終わってしまったので今回はせっかくなので戦術や采配について触れていけたらということでまずはこの動画をどうぞ!

ペップによるトレーニング

 



これはシティに彼が来て初めてのトレーニングの動画です。今年はコパアメリカもユーロもあったのでEU圏と南米系の代表に選ばれてる選手はいませんがヤヤがいたりフェルナンジーニョ、ナンドや今はセビージャにローンで移籍しているナスリがいたりと結構面白い動画ですね!

この動画の中盤でやっているのはGKまでボールを持っていき、後ろからのビルドアップ(パスによる組み立て)のトレーニング、終盤でやっているのはいわゆるトランジション(攻守の切り替え )のトレーニングだと思われます。

 

こっちの動画でも5vs5でGKからのビルドアップをやってますね。この動画は8月にあったCLプレーオフに出なかった、もしくは出場時間が短かった組でのトレーニングなのでチーム全体にパスの技術の熟達を求めよう、というトレーニングだと思います。


と、動画を2本使って紹介したように彼のチームで重要な「動き」は主に二つ。
ボールを得たタイミング(ポジティブトランジション、以下ポジトラ)での適切なポジション取り、もう一つはボールを失ったタイミング(ネガティブトランジション、以下ネガトラ)での素早いプレスを仕掛けること、の二つです。

そして彼のチームで必要な「能力」も主に二つ。
必要な場所に正確なパスを送れる技術、もう一つは自分が今どこにポジションを取るべきか考えられるインテリジェンス、です。

トレーニングと戦術の関連性

まずは一つ目から、ポジトラ時に必要なことは迅速な攻撃への切り替えです。割と高身長が増えてきてる現代サッカーの中、そしてことさら屈強なDF陣が特に多いプレミアリーグの中ではこの切り替えがうまくいかないと攻撃は運任せのロングボールになってしまいます。

なので攻撃への切り替えの第一段階としてチーム全体が攻撃へ切り替わることが必要になります。それが一つ目の動画でもやっていたボールに向かって両チームともが反応する練習の一つの意味ですね。

早いトランジションはカウンターを生み、カウンターが失敗したとしても自チームがボールを持っていればパス交換によるポゼッションからの崩しが期待できます。 そしてGKからのビルドアップのトレーニングの意味はココですね。

 GKも含め最終ラインもパス交換によるビルドアップに貢献できればトランジションへの反応が遅れ、カウンターに失敗してもパスをつないで相手の守備を切り崩し、攻撃につなげることができます。
これが彼のチーム全体に正確なパスを送り出す技術が求められる理由でもあります。


そして二つ目です。彼のチームではGKから最終ラインやその前の3列目も含め守備力よりもビルドアップへの参加能力が重く見られる傾向にあります。そのため結構カウンター主体のゴリゴリくるチームには難しいゲームになったりもしてるんですが……。

と、いうことは守備力は統率されたDFラインであっても他の守備的なチームと比べると高いわけではなく守備の時間が増えることは失点のリスクが他のチームよりも高くなることに直結します。

それ故に早いネガトラ、早いプレスが必要になってくるというわけです。彼はバルサ時代から4-3-3という元々攻撃的なフォーメーションを基本とした布陣を好んできました。

バイエルン以後はさらに攻撃的になってきており、攻撃時はサイドバックが一列高い位置に上がりアンカーがCBの間に下りてきてビルドアップに参加することが増え、非常に攻撃面で見れば流動的で相手から見ると捕まえにくいチームを作るようになってきています。

ですが、守備で見ると流動的故に時折できるスペースが致命的なことが多く、そのスペースへボールを出されないためにも早いプレスでボールを奪うことが大事になる、ということです。 

彼はこの早いプレスを徹底し、相手にプレッシャーをかけ選択肢を狭めるためにバルサ時代からボールを失ってから6秒は最も近い選手がプレスをかけ、残りの選手は守備の陣形をコンパクトにする、という6秒ルールをチームに徹底していることからもこのポイントを重要視していることが伺えます。


そして、能力の中で触れていない「
自分が今どこにポジションを取るべきか考えられるインテリジェンス」についてはここまで読んでいただければ薄々お察しいただけてるとは思います。

攻撃時にはパスコースを作るために自分のポジショニングを考えることができ、守備時には相手の選択肢を狭めていくためのポジショニングが必要になってくる、ということですね。

彼のチームは色んなことを手を変え品を変えやっていますが、基本的なことは二つの動きと二つの能力に基づいて構築されています。

 

ということで、練習動画を例に出してのペップの基本戦術的な部分の解説でした! 
もちろん試合中はもっと色んなことを彼は仕掛けてきています、相手に心理的なプレッシャーを与える目的の戦術だったりも多く見受けられるので、すべて解説しようと思うと本を書かないといけなくなるでしょう……。



ですが、基本的な部分は意外にシンプルな考えが基になっています。結構難しく言ってしまう解説の方も多いですが、これを読んでなんとなーく頭に残して今のシティの試合を見てみるのはいかがでしょうか!そろそろCLのラウンド16も始まりますしね! リーグも佳境にさしかかってますしね!!!

それでは!僕はこれから(2/14 朝3時53分)発表されるボーンマス戦のスタメンを心待ちにしようとおもいます!


わせい

ついったー

 

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