バックパッカーとして何度も一人旅で訪れているインド。前回までは主に私のベースキャンプと化しているヴァラナシについて書いてきた。今回からは他の都市について書いていこうと思う。まずはインドの北部にある街、ダラムサラを案内しよう。

ダラムサラは寒い!

ダラムサラはインドの北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州にある。ここはインドでありながらインドではない空気が漂っている。チベットの亡命政府があり、多くの亡命チベタンの人々が暮らす街だからだ。もちろん、ダライ・ラマ猊下(げいか)もここにいる。

私が訪れたのは2月。その頃ヴァラナシはどんどん気温が上がっていて、デリーも暑くなっていた。「ダラムサラは寒いよ」とたくさんの人から言われながら、寒いといってもしょせんはインドだし、とタカをくくってヴァラナシやデリーでの普段着の上にショールをかぶるだけの服装でデリーからバスで出発した。

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一晩かけてダラムサラに到着すると寒い、とんでもなく寒い。裸足にサンダル、薄い長袖のシャツにコットンのパンツでは寒すぎる。追い打ちをかけるように冷たい雨が降っていた。とにかくどこか宿を見つけなければ辛い。まだ開店していないどこかの店の軒先でガイドブックをこそこそと見た。インドでは客引きがうるさいからだ。

親切なインド人

早速インド人が寄ってきて「どこに行きたいんだ?」と声をかけてきた。知らん顔を決め込んだが、「宿を探してるんだろ?OK、ついてこい」と私を促した。とにかく寒さに弱い私はもうぼったくりでもいいや、と腹を決めてついていくとなかなか立派な宿に連れて行かれた。宿のスタッフはチベタンだ。

「ちゃんとホットシャワーは出るよな?よし、じゃあな」と何の要求もせずに客引きは去っていった。その後のやり取りを見ていても宿からマージンを貰っている様子もなかった。本当に親切心で連れてきてくれたのだ。悪いことをしたな、と思った。

ベッドには暖かそうな毛布と布団があったが、ここはインド。暖房も何もない。そして私は行き当たりばったりで到着したので予備知識も何もない。ついでにガイドブックはあまりあてにしないタイプだ。とにかく何か暖かい上着と靴下が必要だ。

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店が開き始めるだろう時間を待って、宿のスタッフに買い物できるエリアを聞いて、寒さに凍えながら歩いて行った。途中の雑貨屋で宿へ案内してくれたインド人を発見。ちゃんとお礼を言わなかったことを謝ると「ノープロブレム。もっと暖かい服を着ないと風邪を引くぞ」と笑いながら言った。

何とか値段も手頃で暖かそうな上着と、毛糸の靴下を買って、街の中の探索を始めることにした。

(次回へ続く) 

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madokajee

旅と音楽と本が好き。別名義でWebライターとして活動中。
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