1月度はずっとX JAPANでしたが、今回でひとまず区切りとします。これまではベストアルバムとライブアルバムを紹介しましたが、今回はオリジナルアルバムを。といっても、1982年に結成されてから35年間で、たった4枚しか出ておりません。冨樫義博先生や萩原一至先生をも超えるスローペース。その中で、代表作を2枚。

・『BLUE BLOOD』

BLUE BLOOD
X
ソニー・ミュージックレコーズ
1989-04-21


1989年リリース。自己紹介記事にも書いたのですが、「ヴィジュアル系」という単語は、このアルバムのキャッチコピーから生まれました。

当時のロックバンドとしては異例のセールスを記録し、年内だけで60万枚以上を売り上げ、その派手なルックスと相まって、Xの存在は一気にお茶の間にまで知れ渡りました。代表曲である『紅』と『ENDLESS RAIN』、ライブでは「Xジャンプ」と呼ばれるコール&レスポンスがあり、地震が起こるほど盛り上がるので東京ドーム近隣の住民からクレームが殺到した『X』や、インディーズ時代から存在する暴れ曲『オルガスム』などが立ち並びます。激しさだけでなく、約12分の大作バラード『ROSE OF PAIN』、初期の名バラード『UNFINISHED』も収録。お腹いっぱいの名盤。

『X』や『オルガスム』のバックコーラスはたくさんの人々が参加しています。友達のバンドや知り合いの編集者などに召集をかけまくっての、豪華でやかましい声。インディーズの雄としての貫禄はたっぷり。

今では長いおヒゲを蓄えていらっしゃるPATAさんの、20代当時の赤髪モヒカン姿が見られるのはここだけ。寝ている間に勝手にHIDEさんに髪を切られてしまったそうです。普通ならそんなのブチギレて良いものですが、マイペースなPATAさんは「まーいっかあ」とそのまんましばらくモヒカンで通したそうです。

・『JEALOUSY』

Jealousy
X
ソニー・ミュージックレコーズ
1991-07-01



『BLUE BLOOD』はヴィジュアル系の歴史上で絶対に外せない名盤ではありますが、実は個人的にはこちらの2ndアルバムの方が好きです。『BLUE BLOOD』は、良くも悪くも「X featuring YOSHIKI」な作風で、リーダーのYOSHIKIさんがピアノを弾いたり紅に染まったりドラムセットに倒れこんだり週末に自殺しようとする姿がメインで、HIDEさんとTAIJIさんのインストゥルメンタルはあるものの、他のメンバーはやはり歌い手とバックバンドなんですね。

これに対して、『JEALOUSY』は、ジャケットこそセクシーなYOSHIKIさんの(ほぼ)全裸写真で、冒頭の『Es Durのピアノ線』~『Silent Jealousy』への流れは美しすぎるものの、それ以降は他メンバーが活躍する曲が多くを占めます。全メンバーが作詞作曲に大きく関わっていて、なおかつYOSHIKIさん以外のキャラクターも浮き立っているのが特徴。

当時のベースのTAIJIさんの元々の趣味嗜好が顕著に表れたアメリカンハードロックな『Desparate Angel』、レコーディング中に声が出なくなった時のTOSHIさんの苦しみを描いた『Voiceless Screaming』、その2曲の間に挟まれるPATAさんのまったりアコギ(1分半しかないけど)『White Wind From Mr.Martin~Pata's Nap~』、後にシングルカットされたHIDEさんの軽快チューン『Joker』など、バラエティ豊かに仕上がっています。

ラストはとても美しいバラード『Say Anything』。あまり知られていませんが、後にglobeでカバーされていたりします。YOSHIKIさんがglobeにいたことを覚えている人、どれくらいいるのだろうか。ちなみに自分も忘れかけていました。

本当は、YOSHIKIさんの半生を描いた約30分の大曲『ART OF LIFE』と併せて、2枚組で発表する予定でしたが、契約上の問題で早めにアルバムを作らなければならなかったためそれは叶わず、結局『ART OF LIFE』は2年後の1993年に単発でリリースされました。現在はベストアルバム『X JAPAN BEST~FAN'S SELECTION~』でもフルで聴けます。この曲については、いずれ詳しく書きたいです。

これまではあえて、一般的にも知名度が高いようなヴィジュアル系ばかりを紹介していましたが、2月度は少し個人的趣味嗜好に走ろうと思います。これからもどうか読んでください見捨てないでください繋がらなくていいから俺のヴィジュアル系語りを読んでくれ。




この記事を書いた人


henkou_ver
  

プラーナ

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

note

twitter


google+

instagram

スポンサーリンク