1996年の香港映画『ラヴソング』。ピーター・チャン監督の代表作だ。1997年、香港電影金像奨(香港のアカデミー賞)で最優秀作品賞に選ばれた。原題は『甜蜜蜜』。これ、テレサ・テンが歌う主題歌のタイトルだ。W主演はレオン・ライとマギー・チャン。ベタな恋愛モノなんだけど2人の演技がイイ。




四大天王のひとり、レオン・ライ(黎明)

四大天王?・ω・という方もいるはず。簡単に説明を。1980年代半ばあたりに俳優や歌手として中華圏でデビューし、1990年代に活躍したイケメン4人を総称したもの。レオン・ライ、アンディ・ラウ、アーロン・クオック、ジャッキー・チュンの4名だね。今でも全員、第一線で活躍している。

レオン・ライ?・ω・という方も絶対にいるはず。香港映画で、たぶん、もっとも知られているジャッキー・チェンの映画にも出演していた。1993年の『シティーハンター』。そう、日本の漫画が原作。後藤久美子と共演していたやつ。レオン・ライはギャンブラー役でトランプを飛ばしていた。

個人的な趣味としては、ウォン・カーウァイ監督『天使の涙』の殺し屋役か、チェン・カイコー監督『花の生涯〜梅蘭芳〜』の梅蘭芳が好み。若き日のチョウ・ユンファ(もう、役名と俳優名がゴチャゴチャだけど分かりやすいので、こうしておくw)を演じた『ゴッド・ギャンブラー 賭神伝説』も捨てがたいけどね。

『ラヴソング』のレオン・ライは、良く言えば優しさに満ちていて、ピシッとした女性から見ると情けない男の典型みたいな役回りだ。『ラヴソング』出演時の年齢は30歳手前。うん、たしかに優柔不断すぎる言動が多いかも。

アイドルから演技派女優へ転身した、マギー・チャン(張曼玉)

マギー・チャン?・ω・という方のために再度、ジャッキー・チェンで説明する。まだ、アイドルっぽい時期に『ポリス・ストーリー』シリーズで、ジャッキー・チェンの恋人役として出演していた。他にも『プロジェクトA2』や『ツイン・ドラゴン』でも共演。体当たりのアクションもやっていました。

個人的な趣味としては、演技派に転身するきっかけにもなった、ウォン・カーウァイ監督『欲望の翼』を始めとして、同監督の超名作『花様年華』が素晴らしす。中華圏以外でも評価された『ロアン・リンユィ 阮玲玉』も捨てがたい。

『ラヴソング』のマギー・チャン。感情と行動が、めちゃくちゃリアル(本当の話みたい)だ。香港へ行けば一旗揚げられることを信じて、それでも、うまく人生が転がらない女性なんだけど、最後の微笑みですべて救われる。マギー・チャンの自然体な演技が、この映画を支えていたように感じる。

映画『ラヴソング』は今でも愛されているんだよ



動画は2016年の12月31日にアップされたものだ。北京の音楽祭かな。映画『ラヴソング』のエンディングから始まる。主題歌の「甜蜜蜜」はテレサ・テンだった。本当の主役はアジアの歌姫テレサ・テン(鄧麗君)なのかもしれない。しかし、そこは香港映画。エンディングではレオン・ライが歌っていた。

公開されてから20年。そのあいだに、香港だけでなく、世界も20年という時間が過ぎた。さまざまな現実が時間に流されていく。動画の観客を見て欲しい。映画『ラヴソング』は今でも愛されている。それは日本でも同じだ。好きな映画のひとつに挙げる人が多くいる。

ときどき、無性に観たくなることがあるんだよね。ものすごく、ありきたりなラブ・ストーリーなんだけど。そんなときは本棚にしまったDVDを取り出す。映画は奇跡の瞬間を集めたものなのかな……と思う。『ラヴソング』には奇跡の瞬間が詰まっている。


ラヴソング [DVD]
レオン・ライ
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21


この記事を書いた人

yosh.ash

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