前回の記事ではX JAPANのベストアルバムを紹介しましたが、ライブアルバムも非常に多く、やはり1997年の解散前後に矢継ぎ早にリリースされています。今回は、おすすめのライブアルバムを。

・『破滅に向かって 1992.1.7 TOKYO DOME LIVE』

破滅に向かって’92.1.7 TOKYO DOME LIVE
X
キューンミュージック
1995-01-01

 

初のライブアルバム。1992年初頭の録音だというのに発売されたのは丸3年後というあたりに、なんというかキナ臭さを感じずにはいられませんが、それはともかく内容は素晴らしいものです。

日本人初の東京ドーム3日連続公演ということで気合いも入っていますし、前ベーシストのTAIJIさん在籍時のラストプレイ、さらに「X」の名称が「X JAPAN」に切り替わる過程の時期で、世界デビューに向けてまだ夢と希望に満ち溢れていたんだなあ、という時期。


他のライブアルバムは解散時のゴタゴタを想起させるようなものが多く、せつない気分にもなるのですが、唯一この1枚は、ただひたすら元気になれる。この時代のTOSHIさんの煽りMCも熱い。「照れるけど(中略)・・・・・お前たち、愛してるぜ--っ!!」なんて失笑してしまうのですが、良い意味でちょっとバカっぽいこの時期のTOSHIさんが好きです。破滅に向かってはいるけれど、まだ本格的に壊れてはいなかった頃。エネルギッシュさという点では、歴代で最高です。

・LIVE LIVE LIVE TOKYO DOME 1993-1996

LIVE LIVE LIVE
X JAPAN
ポリドール
1997-10-15


1997年、解散を発表した翌月にリリースされたベストアルバム。恒例となっていた年末の東京ドームライブ公演のハイライトを収録した2枚組。1枚目はほとんどがX時代に発表した曲で1993年の演奏を中心に、2枚目はほとんどがX JAPANになってから発表した曲で1996年の演奏を中心にセレクトされていて、この2枚を比べると、XとX JAPANの違いがかなりわかりやすいと思います。簡単にいえばX時代は勢いがあって少し荒削り、X JAPAN時代は風格があって衝撃は足りない。みたいな。

姉妹作・・・・・、というか、おまけ?みたいな商品として、さらに翌月には『Live Live Live Extra』も発売されました。いちおう関連商品なのですが、なぜか表記が小文字になっていて、『LIVE LIVE LIVE』のパッケージが豪華なのに対してこちらは非常に地味で簡素なものです。そして、ほとんどがメンバーのソロインスト音源という。HIDEさんやHEATHさんのソロなんかはガチャガチャしている音だけ聴こえても何をしているのかわからないし、ドラムソロもYOSHIKIさんが倒れこむ絵を含めてこそだと思うので・・・・・映像しかおすすめできません。ただ、売り方がいやらしいことに、あの『紅』、そしてファンにとってはライブ定番曲の『ORGASM』はこちらにしか収録されておりません。

LIVE,LIVE,LIVE,EXTRA
X JAPAN
イーストウエスト・ジャパン
1997-11-05


他には、公式ブートレグとわざわざ名乗っているよくわからない存在の『LIVE IN HOKKAIDO』と、30分近くある大曲の演奏を収録した『Art of life live』もありますが、いずれもまあ・・・・・コアファン向け。どちらも強くおすすめはしません。前々回に紹介した『The Last Live』はCDは現在は入手困難、いずれにしろ最後までノーカットの完全版DVDがおすすめです。

X-JAPAN THE LAST LIVE 完全版 [DVD]
X-JAPAN
ジェネオン・ユニバーサル
2011-10-26


2007年の再結成後は、今のところライブアルバムはリリースされていません。でも自分の勝手な予想だと、3年以内に1枚くらい出るんじゃないかなあと思っています。やはり契約的な云々で。次回のライブアルバムでは、海外公演のテイクも選ばれるはず。なので楽しみに待っています。次のオリジナルアルバムは・・・・・、まあ、生きているうちに出てくれればいいよ・・・・・。



この記事を書いた人

  
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プラーナ

サブカル中二病系。永遠の14歳。大人のお子様。 

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